言葉は時代と共に徐々に本来の意味から別の意味へと変異していくのだけれども、
本来の意味と別の意味が共存している状態であるととてもすれ違いが起きやすい。
(それはもはや共存と言えるのかは置いといて)
実際会話してて あれ?なんか変だな と感じて調べてみたものを数点。
見切れる
舞台とか映像関係のお仕事をしている方々は
見えてはダメなものが見えてしまっている時に使う言葉
つまり邪魔なものを指す
集合写真とかを撮るときなどには
収まるべき被写体がフレームに収まり切っていない時によく耳にする
必要なものを指す
完全に真逆の意味を持ってしまっているので、両者が認識している意味が合致していないと面倒なことになる。
体感だけれども徐々に2つ目の意味合いが勝ってきてる気がする。
煮詰まる
会議とかで煮詰まってきたから休憩にしようとか聞くけれども
行き詰ってしまった場合などによく耳にする。
本来は
ほぼ結論がでた・でそうな状態を指すそうで。
料理を思い浮かべると良いのだけれど、煮込み料理は煮詰めて完成させるんですよね。
これも1つ目の意味合いが勝ってきている気がする。
確信犯
TVなどでもよく「これは確信犯でしょ~」といったように使用されているけれども
自分が行う事に対して、想像通りの結果が出ると確信した上で実行するという意味合いですかね。
本来は
自分が行うことは正しい確信して実行する
という事らしいのです。
参考
https://www.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_geppou/2012_05/series_10/series_10.html
これも本来の意味よりも1つ目の方が勝ってきてる気がする
ヌルヌル動く (追記
アニメでコマ数が多くて物凄く滑らかに動いて見える時によく言われる。
とある人の大学の授業では低評価の意味で使われていたらしい。
個人的には、コマ数が多くて滑らかに動いてスゲー!の意味で聞くことが多かったかな
こういった言い回しは使う側と受け取る側が同じ意味で認識してれば全く問題ないのだけど、
認識がズレてしまってると意味を知らないよりも面倒なことが起きてしまう。
舞台・映像関係の偉い人と集合写真撮るときに ○○さん、見切れてますよ! なんて言ってしまうと・・・・
なので、個人的にはなるべく使わないようにしてます。