社会にでて、何名か新卒の人と仕事をする機会に恵まれたのでそれを通して思った事と学んだこと。
新卒の人あるある
出会った新卒の人の傾向
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バットを振らない
こちらから質問した場合、間違った回答をすると怒られると思っているのか判りませんが
とにかく答えない。
黙ってる人 や 即答でわかりませんの人がほとんどでした。 -
根拠不明の確信
指示していないのに、データのアップロードを行ったり
指示していないのに、○○を行います と突然宣言して実行しようとしたり
え?なぜそれをやって良いと思った?というケースが度々。 -
指示が伝わらない
A,B,C,D と作業を指示した後に結果を見てみると、E,B,C という結果に。
Aの内容を理解できていなかったので全く違う作業を行ってしまったので Eが出現。
Dはそもそも忘れてた。
結構ストレスになるので、なんとかしないとこちらが参ってしまうなーと思い始めた。
2~3人同時にも対応しなきゃならんし。
以下 これらを改善すべく実践してみた事
バットを振ってもらう
バットを振ってもらうために、質問を行うときにはいくつかのルールを設定する。
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質問に対しては絶対に回答をさせる。
とにかく回答してもらう。時間の許す限り待つ。(最長記録2時間くらい -
わかりませんは回答としては認めない。
何となく想像はついているけども自信が無いから答えないというケースがある。
その場合、本人は回答を聞けば自分の中で理解度が更新されるが、質問者は判らない。
その為こちらからの評価をいつまでたっても更新できない。 -
どんな回答であれ否定しない。
基本的には否定しない。
間違っても問題ないという意識を持ってもらう。 -
質問の角度を変える。
質問の内容が理解できずに回答できないという場合には、
文言を変えたり、質問の難易度を変えることで対応する。 -
難しい文言を使わせない
難しい漢語・横文字を使いつつ敬語まで気にして回答しようとすると、
言葉選びに意識が持っていかれてしまい、考えがまとまらない。
完全に意味を理解できていない単語を使うこと本人も何を言ってるのか理解できてないことが多い。
敬語は丁寧語くらいで十分。
とにかく回答の内容に集中してもらう。
これらは高校の漢文の教師が行っていた事を参考にさせてもらった。
実は裏技が存在しており、
その場で調べる と 質問者の意見を聞いてみる は禁止してない。
説明したことを説明してもらう
一通り説明が終わり、理解できたという場合には内容を説明してもらう。
自分の言葉で説明してもらうことで、
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あやふやになっている部分を明確にする
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こちらの意図と異なる理解をしている部分を明確にする
これらはバイトでお世話になったベンチャーの社長が行っていた事を参考にさせてもらった。
メモを取らせない
メモを取ることに必死になって話に追いつけなくなる人が多かったので、
なるべく事前にこちらで要点をまとめておいて、それを共有する前提で話を進める。
(画面みせながら説明してるのに、下向いてずっとメモとられるのもあまり良い気はしない)
もちろん、話に追いつけるのであればメモを取ってもらってかまわない。
事前に指示内容をまとめておくことで
備忘録になりつつ、説明する順番・内容を整理できるのでこちらにもメリットがあった。
意図の確認
こちらの指示からずれた結果を上げてきたときに、まずなぜそうしたのかを確認する。
確認すると何パターンか存在する
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指示通りに行おうとしたが、問題があり変更した
問題の内容を正しく報告してもらい、次から同一の状況での対応を決める。
個人の判断で進めて良いが、事後報告をしてもらう。
または、問題にあたった時点で報告してもらう。 -
指示を誤解していた
まずはこちらの説明不足を謝罪する。
その上で再度説明する。
ここまでは確認と対応で比較的簡単に解決できる。
- 指示は理解したが、なんとなくこっちの方が良いと思った
- 指示されていないけど、なんとなくやって良いと思った
このなんとなくシリーズが厄介。
まずはなんとなくを明確にして説明してもらう。(後付けでも構わない)
掘り下げていくと、本来仮定であるはずが想像力によって確信になってしまってる部分がある。
その想像上の確信を細々と説明してなぜそれが仮定であるべきなのかを理解してもらわねばならない。
例えば、
チェックに提出 -> OKが出る -> アップロード指示が出る -> アップロードを行う という工程があって、
「もしかして OKがでる = アップロードをしていい という事?」 という仮定が頭に浮かんだあと、
特に誰に確認するでもなく**「OKがでる = アップロードをする」と勝手に確信**してしまったケースがあった。
(この場合は事前の説明不足もあったので、以後説明に 明確な指示がない場合は勝手にアップロードをしないこと と追記)
なんとなくシリーズは、仮定を本人の思い込みによって無意識に確信に変えていってしまうことが多いので、
とても面倒だけれども逐一指摘して直していってもらうしかない。
そもそもの前提として
新卒の人には特になにも期待をしないことにした。
こちらの都合で勝手に期待して、それに応えられなかったら期待外れというのはあまりにも酷い。
まずは期待を一切捨て、日々の対応で理解度と出来ることを把握し、
絶対的な評価をするようにした方がお互いに気が楽だよなーと思ってる。
なるべく 期待しない旨 は理由込みで本人に伝えるようにしている。
('A)徹底し過ぎたせいか、あそこは軍隊と他部署から言われるようになった