ふりかえり Advent Calendar 2022 の 12日目の記事です。
この記事について
会社で外部研修に行った時に
「研修受講報告書を書きなさい」みたいな話、出たことありませんか?
「報告書、書くの嫌だな」とか、「報告書があるから受講やめようかな」っていう声もちらほら聞きます。
この記事では、こういった研修後の活動に前向きに取り組んでいくためのお話をします。
端的にいうと、伝えたいことは以下です。
- 自分にとって求めてる形で、研修をふりかえろう。
- やり方にとらわれない。自分にとって一番効果のある方法を考えよう。
「研修のふりかえり」に、前向きに取り組めますように。
そもそも受講報告って、何のため?
いろんな目的が出てくると思います。パッと思いついたものを挙げてみます。
受講報告から得られそうなこと
個人の理解を深めるのであれば、以下のような効果があります。
- 受講後に学んだことを整理することで、学習を定着させられる。
- 受講後に改めて実務に照らして考え、理解を深めることができる。
- 研修から得たプラクティスで、明日からできることを選ぶ。
「報告会」の場があるなら、以下のような効果を狙ってみるのも良いです。
- 実践してみたいプラクティスを選んで紹介し、一緒に始める仲間を探す。
- 研修の魅力を伝えて次回受講に誘導し、同じ経験を持った人を増やす。
受講報告に時々ある幻想
残念ながら、最近雑談していても以下の幻想を持っている方もいます。
研修内容にもよりますが、難しいことの方が多いのではないかと思います。
- 研修報告をしてもらって、組織全員に研修を受けたのと同等の知識をつけさせたい。(組織の意思)
- フォーマット通りに報告することが研修の一部。 (組織の慣例としてのものをそのまま受け止めてる)
テキスト報告以外に、こんなやり方やってみよう。
サンプルケースで、たとえばこんな受講報告もありますというのを挙げてみます。
「自分の目的にあった形」ということで、型にとらわれない例としてご参照いただければと思います。
[サンプルケースとなる研修]
- TDDBC の 動画を見て、チームで 実際に Fizz Buzz を TDD で作る。
※ 題材は、単に内容をイメージできそうな人が多いので選んでます。
Small Starfish でやりたいことを出す
研修から「次に活かしたいこと」を書く方式。
Small Starfish は 「More(もっとやりたい)」「Less(減らしていこう)」「Keep(引き続きやろう)」を
書いていくふりかえり手法です。
冒頭に箇条書きで簡単に概要を挙げた上で、自分に活かせそうなことを書き出してみます。
グラレコ!
「絵心が!」と敬遠されがちですが、文字だらけになっても意外とそれなりにできたりします。
(絵を描いてみてますが、文字だけで「グラレコ?」と思いながら作ることもあります)
キーボードにタイプするよりペンで描くことで覚えられる点、後から見た時情報が入りやすい点がおすすめです。
1文字で表現!
字の心得はないのですが、トライしてみました。
練、を選んだのは以下の気持ちです。
- TDD は、まずは TODO を作る練度が必要。これは練習!
- 怠けず、RedとGreen を 繰り返し続ける練度が必要。
- 小さく、コードを鍛錬していく! 飛び級狙わない。Red, Green を繰り返す。 <-- 鍛錬の錬 は 練 じゃなかった...
「繰り返す!」感を出すために、払いとか止めとか、若干「円(ループする)」っぽくしようとしてみました。
...伝わらないかもですが、そういった気持ちを込めて書けるのが大事だと思います。
さいごに
「めんどくさいなー」と言われがちな受講報告を、
「どう報告したら、自分に一番得だろう?」という考えにシフトすると、受講報告も楽しめます。
こうした形でなくとも、3行感想でも、動物に例えるでも、得るものがあればなんでも良いと思います。
受講報告が障壁になって「研修やだな」になってる人にとって、この記事が参考にあればと思います。