KARTEで接客配信を行う際に、つまづいた点について書き留める。
サポートサイトに以下のような記述があった。
配信トリガーイベントが発生するよりも前に、対象ユーザーに含まれている必要があります。
https://support.karte.io/post/2O62eJUNOkhdLT01s3DveM
つまり、配信対象に含まれるのは、配信トリガーに該当したタイミングで、セグメントに該当しているユーザー
となる。
例として、次のような施策があるとする。
- スクリプトAで送信されるカスタムイベントをkeyにして、該当ユーザーに接客Bを配信したい。
- スクリプトAは接客Bを配信するページを含む複数のページで配信されているが、接客BはページXのみで配信される。
- スクリプトAは配信対象ページを閲覧したすべてのユーザーに配信されている。
セグメント | 配信トリガー |
カスタムイベントAの最新の値が○○に一致するユーザー | ページCを閲覧した |
これを先に述べた条件に当てはめると、「ページCを閲覧したタイミングで、カスタムイベントAの最新の値が○○に一致するユーザー」に配信されることになる。
セグメントの合致状況が更新されるのは、接客が配信されるよりも前
になる。
スクリプトAと接客Bは同一ページで配信されるイベントなので、接客Bのセグメント判定に、このページで発生したカスタムイベントAは考慮されない。
そのため、今回ページCを表示するよりも前、他のページで発生したカスタムイベントAが判定に使用され、「ページCでは□□だったが、一つ前のページで○○だったので配信された」「ページCでは○○だったが、一つ前のページで□□だったので配信されなかった」のような事象が発生し、期待通りの接客が行われない。
そこで、設定内容を以下のように修正する。
セグメント | 配信トリガー |
閲覧の最新の値がページCに一致するユーザー | カスタムイベントAで○○が送信された |
すると、「カスタムイベントAで○○が送信されたタイミングで、閲覧の最新の値がページCに一致するユーザー」に配信されることになる。
実際の配信の仕組みとしては以下?
- ユーザーがページCを閲覧した時、接客Bのセグメントに該当したため接客対象となる。
- ただし、その時点では配信トリガーに該当しないため接客Bは待機状態となる。
- スクリプトが配信され、カスタムイベントAで○○が送信された時、ユーザーは配信トリガーに該当し、接客Bが配信される。
こうして期待通りの接客が行われる。