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Chromebook Flip C101PAで開発/執筆環境をセットアップする(2019年1月版)

ASUS Chromebook Flip C101PA で快適な開発/執筆環境をセットアップする手順です。

別記事「Xubuntuで開発/執筆環境をセットアップする」とは、かなりアプローチが異なります。執筆も開発も、マシンやOSの特性に合わせた方法があるということですね。

※2019/1/12 ほぼ全面的に書き直し。


執筆環境を手に入れる

Chromebookに似合うのは、やっぱりブラウザ上で動作するテキストエディタ。

その中でも、 StackEditWritebox の使い勝手は群を抜いてます。このどちらかを選んでおけば間違いないでしょう。


StackEdit

原稿をGitHubで管理するなら、もうStackEdit一択でいいと思います。

非常に簡単な手順で、GitHubのレポジトリと連携できます。しかも Ctrl+S でCommitもPushもできます。これ、めちゃくちゃ便利。感動します。

他にも、Dropbox や Google Drive との同期はもちろん、WordPress にパブリッシュする機能まであったりします。

Markdownエディタとしての性能も申し分なし。リアルタイムのプレビュー画面を並べて表示もできます。見出し一覧の表示もできます。ショートカットキーや配色テーマもカスタマイズできます。もはや最強。


Writebox

原稿を Dropbox や Google Drive で管理するなら、Writeboxもいいでしょう。こちらもシンプルかつ高機能なMarkdownエディタです。

文章を思い付いたときにすぐに書き始められ、シンプルな画面は執筆の邪魔をしません。書いた内容も自動で保存され、消えてしまう心配も無用。オンラインのテキストエディタはここまで便利になったんだなーと感心します。


開発環境を手に入れる

もちろん、開発環境だってクラウドです。

無料プランのある代表的なCloud IDEを3つ紹介します。どれも開発環境として申し分ない性能を備えていますが、それぞれに一長一短あります。とりあえず全部試してみて、最もしっくりするサービスを使ってみてはどうでしょう。


AWS Cloud9

Cloud IDEの代表格、 AWS Cloud9。動作も早く、非常に快適ですね。

導入にはこちらの記事が参考になりました。ありがとうございます。

初めてのAWS Cloud9導入

ただ、日本語の入力には注意が必要です。具体的には、三点リーダー(…)やダッシュ(―)を入力したときに表示がおかしくなってしまいます。開発ならともかく、執筆には大きなマイナス点。


Codenvy

難点としては、無料プランにおけるインスタンスの持続時間が10分ということ。10分が過ぎるとサスペンド状態になり、再開にけっこう時間がかかります。

また、ターミナルの文字入力がかなりもたつきます。エディタは早いのに何でだろ。


Codeanywhere

難点としては、1度に作成できるコネクションは1つまでという点。


例えばAというプロジェクトで開発中に、プロジェクトBの手直しをしたくなった場合、プロジェクトAのコネクションを切断した上でプロジェクトBにコネクションしないといけない、ということです。操作自体は簡単とはいえ、なかなか煩わしい。


開発環境をローカルに構築する

「いや、どうしてもローカルに開発環境を構築したい!」という方へ。

Chrome OSを69以降にアップデートすると、Linux(Debian)を仮想マシンとして起動できるようになります。もちろんパッケージを追加することも出来るので、好みのIDEやテキストエディタが使えます。基本的には。


準備


Chrome OSをアップデートする

「設定」->「Chrome OS について」で、バージョン69以上になっていることを確認しましょう。なってなかったらすぐにバージョンアップ。


Linuxを有効にする

「設定」で「Linux(ベータ版)」を「オンにする」だけ。数分待てばLinuxが有効化され、コンソールが起動します。

用意できたら、まずは最新の状態にしましょう。

sudo apt update

sudo apt upgrade

ここからが本番です。必要なソフトをインストールしていきます。


Visual Studio Code

VSCode好きの私としては、ChromebookでもぜひVSCodeを使いたいところなのですが。

C101PAはARM64というアーキテクチャのCPUで、マイクロソフトの公式サイトからはARM64向けのVSCodeは公開されていません(いずれリリースしてくれるとは思いますが)。

でも安心。ARM64向けにビルドして公開してくださっている方がいらっしゃるので、ありがたく使わせていただきます。

code-oss_1.32.0-1550644812_amd64.deb

このページの右側に書いてある手順のとおりインストールしましょう。

curl -s https://packagecloud.io/install/repositories/headmelted/codebuilds/script.deb.sh | sudo bash

sudo apt-get install code-oss

しばらく待てばインストールが完了します。


日本語フォント (Google Noto Fonts)

せっかくのChromebook、Linux用の日本語フォントもNotoにしましょう。

sudo apt install fonts-noto-cjk


日本語入力メソッド

この部分が一番の鬼門なんですよね……

Linuxは仮想マシン上で動作しているので、Chrome OSの日本語入力とは別にセットアップする必要があります。Chrome OSネイティブの日本語入力がそのまま使えるようになれば、かなり使い勝手が変わるのですが……

fcitx-mozc はGoogle 日本語入力のオープンソース版であり、性能としては申し分ないのですが、ARM64向けの安定版パッケージがまだ公開されていません。テスト版のパッケージをインストールすることも可能ですが、どうも動作が不安定なので、今は導入を見送ります。

代わりに導入するのは fcitx-anthy 。こちらはC101PAで問題なく動作します。しかし、すでに開発停止しており、Google 日本語入力レベルの変換精度を期待するとガッカリします。

Chrome OSネイティブの日本語入力が、Linuxとシームレスに連携する日が来ることを信じて待ちましょう。


まとめ

いろいろやってみてわかったことは、やはりChromebookにはクラウドが似合うということと、もはやクラウドで何でもこなせる時代になったということですね。改めて実感する、Chromebookのコンセプトの素晴らしさ。

ふだんの執筆や簡単な開発はChromebook、規模の大きな開発はXubuntuという使い分けで今年は行こうと思います。適材適所が一番ですね。

それでは皆様、Chromebookで快適な執筆/開発ライフを。