ツールキットとは (言葉の定義)
「ツールキット」いわゆる外国語のカタカナ読みであるため、日本語としてその意味が明確だとは言えません。
とりあえず(オンラインの)辞書を引いてみても日本語の項目はありませんでした。
英語の辞書によると...
toolkit
noun
- a set of tools designed to be used together or for a particular
purpose- software designed to perform a specific function, esp to solve a problem your on-line printer toolkit
ということで、大体こんな感じでしょうか。
ツールキット
名詞
- 一緒に、または特定の目的で使用するように設計された一連のツール
- 特定の機能を実行するように設計されたソフトウェア、例えば「オンラインプリンタの問題を解決するためのものツールキット」
ということで、今回のアドベントカレンダーで取り扱いたい「ツールキット」とはこちらになります。
一緒に、または特定の目的で使用するように設計された一連のツール
ツールキット(分かりやすい解説)
アドベントカレンダー自体のページにて引用させて頂きましたが、こちらの解説が分かりやすいと思うので改めて引用します。
思考の「toolkit(ツールキット)」で課題解決 - 翻訳の代行・見積なら スピード翻訳
この場合の「toolkit(ツールキット)」 とは、ある目標達成や課題解決のために、新しいコンセプトの解説や、思考プロセス、導入や分析のための手法(ツール)の一連をまとめたガイドラインのことです。最近、法律や思考デザインなどを中心に、さまざまな分野で見かけます。
例えば欧州委員会による男女共同参画のツールキットは、mainstreaming gender equality(男女平等のメインストリーミングというコンセプトとそのための手法を紹介しています。従来のように男女平等法を「外」に作るのではなく、これからはあらゆる意思決定、法律、現場に男女平等の目線を編み込むように浸透させ、「メインストリーミング(主流に加わる)」にしていこう、という考え方です。そのためのツールとして、既にある出来上がった政策や法律、ルールが男女平等かどうかを考えるという従来のやり方ではなく、「意思決定に関わったメンバー構成は平等か」「意思決定の方法は平等か」を確認するという視点と手法=ツールを提示しています。
国連や各団体、コンサルタント会社から無料でも多く配布されているので、ぜひ活用したいですね。新しい思考のツールキットを手に入れて現場で使いこなし、周りをあっと言わせてください。
Civic Tech お役立ちツールキット Advent Calendar 2018 とは
さて、今年新たに「Civic Tech お役立ちツールキット Advent Calendar 2018」というアドベントカレンダーを用意してみた訳ですが、なぜこのようなアドベントカレンダーを用意したか...
情報共有
CIVIC TECH FORUM 2018にて、毎回恒例のアンカンファレンスが開催されました。アンカンファレンス自体についての説明は別の投稿にて書きたいと思います。
この際、あるテーブルでは「シビックテックなアプリ一覧がほしい」をテーマとした議論が行われていました。この題材自体はシビックテックに限らず偏在するものですが、(日本における)シビックテック界隈でも昔から頻出する課題であり、残念ながら現時点では未だ解決済みとはいえない状況です。
ちなみに、Ha4goというサイトにてこの課題が登録済みです、アンカンファレンス開催後継続的に進捗しているわけでは無いようですが、課題として記録されていること自体に価値があると、私はそう思います。
- Ha4go by codeforkanazawa-org
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Ha4go
- 参考にできるシビックテックなアプリ一覧がほしいの詳細 | Ha4go
- Ha4go自体もツールとして非常に有効なものであることに疑いは無いので、是非開発者の方々による寄稿を切望しております > 誰とも無く
アドベントカレンダーを利用したツールキット
「言うは易く行うは難し」がシビックテックの現状です。では、とりあえずプロセス自体をより簡略化し、既にあるものを利用する方法もあるよな...
ということで用意してみたのが、今回のこのCivic Tech お役立ちツールキット Advent Calendar 2018という訳です。
さて、ではなにを投稿すれば良いのか
Civic Tech お役立ちツールキット Advent Calendar 2018 自体がツールキットと考えた場合、アドレベントカレンダーに含まれる個々の投稿自体は単体のツール(手法、ガイドライン、等)について記載すれば良いと言うことになります。
例えば、前述のツールキットの定義からすれば以下のような内容が考えられます。
- こういう方法を試行しておりなかなか上手く機能している
- Civic Hack Night, 井戸端会議などの機会の提供と事例紹介
- アイデアソン、ハッカソン、マッピングパーティなどと事例紹介
- こういうツールを利用してコミュニケーションを円滑に出来ている
- グラレコ(グラフィック レコーディング)の有効性と具体的な効用
- このソフトウェア、サービスは凄く便利なのでみんなにも試して貰いたい
キリが無いのでこの位にしておきますが、要点としては「その効果や、事例などを併記」することだと思います。単なる手法の宣伝では読み手にとって有用なツールキットたり得るかどうか判断出来ませんので。
そもそも「ガイドライン、プロセス、手法」などを含む時点で何でも良いわけです。
それがシビックテック関連活動にとって有効に機能するものであれば何でも良いと思います。またそれが機能するのは往々にして特定の条件(地域性、課題の特殊性、他)に依拠するものです。
- 我々のコミュニティではちょっと風変わりな活動をしているが良く機能している
- (しかし他のコミュニティでも同じ方法が有効とは思えないので特に広めようとは思っていない)
といったものであっても、日本各地のどこかでそれが有効なケースは必ずあると思います。
いえ、それがあるかないかはどうでも良いのです、 __共有自体がまさにシビックテックの要点__です。
みなさんのツールキット是非ご紹介下さい
ということで、CivicTechに役立つ(かもしれない)モノを是非共有して下さい。個別の手法、ガイドライン、ツール等についての投稿が集まれば、アドベントカレンダー自体が「ツールキット」になり得るでしょうし、シビックテック関連の活動に少しでも役に立てば幸いです :)