概要
先日、HTML5 プロフェッショナル試験 レベル1 [ver2.0] を受けて合格をしたので、忘れないうちにその内容や対策について書き綴ります。
受験当時の筆者のスペック
- サーバサイド寄りのエンジニア
- Web系は未経験
- Java等は最低限書けるし読める
- ApacheやTomcatの構築および設定はできる
- HTML,CSS,JavaScriptは業務で使用したことはほとんどないが、それぞれがどのようなものかは何となく知っている
- HTMLの超基本タグ(bodyタグとかaタグとかbrタグとか)やCSSの超基本(color:red;)くらいは知っている
なぜHTML5試験を受けようと思ったのか
私は普段はサーバサイド寄りのエンジニアとして働いておりますが、最近フロントエンド系もやってみたいなーと思うようになりました。
ドットインストール等の動画を見たり、書籍を読んだりしてとにかくコードを書いていくというのもアリだとは思いましたが、まずは体系的にフロントエンド系の知識を勉強するのが良いと思いました。
試験を受けるとなれば当然勉強をしないといけません。ある程度の強制力がある中でフロントエンド系のスキル習得の第一歩を踏み出せればと思い、試験を受けるに至りました。
試験結果
81%(合格)
でした。
合格ラインは、私が受けたときは70%でした。
多分大丈夫かなーと思いつつ、若干の不安を抱えつつ、試験終了ボタンをクリックしました。
勉強期間は1日3~4h程勉強 * 6日間くらいです。
各セクションごとの正解率は以下となります。
- Webの基礎知識:92%
- CSS:86%
- 要素:66%
- レスポンシブWebデザイン:57%
- APIの基礎知識:100%
6日間の試験対策
使った参考書
下記の参考書を主に使いました。
HTML教科書 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 スピードマスター問題集 Ver2.0対応
Kindle版もあったのですが、最高効率で勉強を進めるためには電子書籍ではなく、紙の本にした方がよいと思います。
やっぱり吸収スピードが全然違います。
1日目、2日目
まずは参考書を1周読みました(最後の模擬問題以外)。
当然知らないことだらけなので、問題は解けなくて当たり前です。
最初から解答も見つつ、とにかくざっくりと読み進めていきました。
ちょっと良くわからなくて理解するのに時間がかかりそうな所は、もう一回読んだときにやればいいやーくらいのスタンスで、とにかく全体像をつかむことを心がけました。
3日目、4日目
参考書をもう一周(2周目)読み進めていきました。
今度はわかる問題も多少出てきたこともあり、1周目よりは楽に早く読み進められたと思います。
そして、1周目で曖昧になってしまったところを少し丁寧に読みました。
2周目が完了後、参考書の末尾にある模擬問題を解きました。
出来としては、70%でした。今受けたらギリギリ合格できないくらいかなーという感覚でした。
なお、模擬問題を解く際は、問題のページだけコンビニでコピーして、紙に書き込む形で解きました。
赤ペンで〇×をつけたり、解説の大事なところを書き込んだりもしました。
この紙だけあれば、模擬問題の内容は全部把握できるものを作ったつもりです。
5日目、6日目
上記の参考書は、特典として、Web上でダウンロード可能な模擬問題(1回分)がついていたため、この模擬問題を解きました。出来としては、こちらも70%でした。合格できるか微妙なラインだと思います。
こちらも、コンビニでコピーして問題を解き、赤ペンで〇×をつけ、解説の大事なところを書き込みました。
また、LPI-JapanのページでHTML5のサンプル問題も公開されているので、こちらも目を通しました。
HTML5サンプル問題ページ
普通に難しかったです。結構解けない問題がありました。
ここまでで、一通りの勉強が完了したので、あとは今までやったことの復習をしました。
以下を試験まで時間の限り復習した感じです。
- スピードマスター問題集
- 問題集巻末の模擬問題
- 問題集特典のWeb模擬問題
- HTML5サンプル問題
ここまでやっても、わかりにくい箇所は、ドットインストールの動画等で補強するのも良いかと思います。
試験を受けて思ったこと
全体的に思うこと
なめてかかっているとやられると思いました。
僕が受けた感覚としては以下です。
- 問題集やサンプル問題と同じような問題が20%くらい
- 問題集やサンプル問題の問題の背景をまあまあ理解していて解ける問題が 50%くらい
- HTMLやCSSの細かい文法等、重箱の隅をつついてくる問題が30%くらい
細かい部分や背景までそれなりに頭に入れておかないと、足元をすくわれると思います。
各分野について思ったこと
「Webの基礎知識」分野
私自身は業務でも触れる箇所なので、特別抵抗はなかったですが、下記は特に試験にも出されやすいと思います。
- リクエストメソッドとその内容(特にGETとPOSTは詳しくなっておくとよい)
- 主なステータスコード(404ならNot Foundなど)
- HTTPクッキーの仕様
- キャッシュの仕様
- HTML5で有効なDOCTYPE宣言
- Ajaxの仕組み
「CSS」分野
とにかく覚えることがたくさんあります。
プロパティがたくさんあって、100%覚えるのは至難の業であると思います。
- 問題で出てきたプロパティは覚える
- 問題で出てきたプロパティに関連するプロパティを覚える
- 試験までの時間で覚えられそうなプロパティを覚える
くらいが出来ると良いのではないかと思います。
「要素」分野(HTML)
この分野も覚えることがたくさんあります。
下記が重要だと感じました。
- 各要素がどんな時に使われる要素なのかを把握する
- 各要素で使える属性、各要素の記述においてやらなくてはならないこと、やってはならないことを把握する
「レスポンシブWebデザイン」分野
viewport、メディアクエリ、CSSスプライト、フルードグリッド、フルードイメージ等、各内容を混同しないように頭に入れることが大事だと思います。
「APIの基礎知識」分野
こちらもWeb Storage、Indexed Database API、Service Workersなどいろいろな要素が出てきます。
この分野の内容は実際にJavaScript等で動かしてみて初めて理解が深まるものなのだと思います。(たぶんレベル2の試験で出てくるのではないかと思っています)
各要素を混同せずにざっくりと内容および違いを理解しておけば十分だと思います。
CSSやHTMLのように重箱の隅をつついたような問題はあまりなく、素直な問題が多いと思いました。
まとめ
本ページでは。HTML5 プロフェッショナル試験 レベル1 の概要について書き綴っていきました。
レベル1の知識を忘れないうちにレベル2の試験にもチャレンジしたいと思います!