Pure Data(Pd)について
PureData(Pd)は,音声,ビデオ,映像処理のためのリアルタイムなグラフィカルプログラミング環境だ.Pdはミラーパケット氏により開発され,多くの有志のエンジニアによってメンテナンスや拡張がなされている.
Pure Data
にはPd-extended
とPureData vanilla
がある.
Pd-extended
はPureData vanilla
が土台となり,様々な有志の方が拡張機能を追加したもの…ですが,2012年よりアップデートされていないため,実用には向かない.
インストール
現在の主流はPureData vanilla
であり,拡張機能を追加することのできるモジュールも組み込まれている.従って,Pure Dataより該当するものを選択し,インストールする.
執筆時点においてのバージョンは 0.50-2 である.
使用するPCに適合しているものを選択する必要があるので以下を参照されたい.
Pure Data Japan様のサイトでは64bit版は不安定であり,後述するが,64bit版対応のプラグインが少ないので,32bit版をインストールすることを推奨されているが,今日では64bit版も安定して動作していた.また,プラグインも64bitにコンパイルされている.64bitOSを使用されている方はご参考までに…
インストールは至って簡単であるので省略させて頂くが,不安な方は一般的なインストール方法を検索されたし.
WindowsのZIP
形式のものはポータブル版であり,インストールが不要であるのでこちらを使用されるのも良いかもしれない.
導入
インストールが完了し,起動するとPdのメインウィンドウが表示される.
このウィンドウにはエラー情報や,実行結果などが表示され,この画面を閉じることによってアプリケーションが終了する.
右上のDSP
とは音声処理をするか否かのチェックボックスであり,チェックすることによって,音声処理が開始される.
イントロダクションにはこじ研(小嶋研究室) - Pure Data 入門がとても分かりやすくおすすめです.
output~ … couldn't create
音処理系統のプログラムを作成する際,大体のサイトではoutput~
オブジェクトを作成し,DSP
をONにすることによって実行が可能であるように記述されているが,バージョン違いによるものであるのか,以下のように表示され,オブジェクト自体を作成することが出来ない.
dac~
に変更することによって実行,音の出力が可能になる.
External(プラグイン)の追加
PdではプラグインのことをExternal
を呼ばれており,追加することによって使用することの出来るオブジェクトを増やすことができる.
プラグインはPdメニューバーにある 「Help」 -> 「Find externals」より追加することができる.
検索バーのところに追加したいプラグイン名を入力して検索することによって既定のディレクトリにプラグインファイルがダウンロードされる.
既定ではDocuments内に設定されているが,特に変更する必要はない.
ダウンロードされたディレクトリを確認し,Pdメニューバーにある
「Pd」 -> 「Preferences▶」 -> 「Path…」を選択し,パスの使いを行う.
追加後,念のためにPdを再起動しておこう.