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【Julia】Jupyterをアクティブ環境(仮想環境のようなもの)で使用できるようにする.

Last updated at Posted at 2022-06-05

概要

本記事ではJuliaをインストールし, 独立した環境(pythonでいうpyenvのような環境)でJupyter Notebookを用いた開発を行えるようにするまでの流れを紹介します.
JuliaのインストールはHomebrew-caskを使用しており, それを使えるよう準備するところから紹介しています.
開発中のバージョン等をソースからビルドする方法は紹介しません.

実行環境

% sw_vers
ProductName:	macOS
ProductVersion:	12.4
BuildVersion:	21F79

HomebrewとHomebrew-caskのインストール

Homebrewのインストール

# インストールコマンド
% /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

正常にインストールされているか確認

バージョンを確認し, 正常にインストールされているか確認する.

% brew -v
Homebrew 3.4.11

Homebrew-caskをインストール

# インストールコマンド
% brew install cask

Juliaのインストール

(開発中のバージョンをソースからビルドしても大丈夫です.)
私は安定しているバージョンをシンプルにインストールしたかったので, Homebrew-caskを使用しました.

Homebrew-caskを用いたインストール

# インストールコマンド
% brew install --cask julia

動作確認

コマンドを入力し, 動作確認

% julia

以下のような表示がされれば, インストールが成功です.
(実際はもっとカラフルな表示がされます. インストールしてのお楽しみに....)

              _
   _       _ _(_)_     |  Documentation: https://docs.julialang.org
  (_)     | (_) (_)    |
   _ _   _| |_  __ _   |  Type "?" for help, "]?" for Pkg help.
  | | | | | | |/ _` |  |
  | | |_| | | | (_| |  |  Version 1.7.2 (2022-02-06)
 _/ |\__'_|_|_|\__'_|  |  Official https://julialang.org/ release
|__/                   |

julia> 

Julianモードを終了

julia> で始まるインタラクティブコマンドラインモードをJulianモードと呼びます.
以下のように終了コマンドを入力し, 一旦終了しましょう.

julia> exit()

独立した環境を作成

Juliaでは, pythonの仮想環境(pyenv)のようにインストールしたパッケージを環境ごとに管理する機能があります.
以降, 異なるバージョンのパッケージを独立した環境で使用するための環境を作成していきます.

作業ディレクトリに移動

(新規ディレクトリを作成し, )ディレクトリを移動.

% mkdir [作業ディレクトリ] && cd $_
または
% cd [作業ディレクトリ]

独立した環境をセットする

JulianモードからPkgモードへ切り替え

jullia> ]

(@v1.7) pkg>

独立した環境を新たにアクティベート(アクティブ環境作成)

(@v1.7) pkg> activate [作業ディレクトリ]
      Activating new project at [作業ディレクトリ]

([作業ディレクトリ]) pkg>

現在の環境確認

作成した環境の現在の状態を確認しておきます.

([作業ディレクトリ]) pkg> status
      Status `[作業ディレクトリ]/Project.toml` (empty project)

Jupyter Notebookを使用できるようにする

アクティブ環境でJupyter Notebookを使えるようにします.
(pip等でJupyter Notebookをインストールされているのが前提です.)

IJuliaパッケージをインストール

([作業ディレクトリ]) pkg> add IJulia

インストールされていることを確認

([作業ディレクトリ]) pkg> status
      Status `~/Documents/[作業ディレクトリ]/Project.toml`
  [7073ff75] IJulia v1.23.3

カーネルへ追加されていることを確認

Pkgモードからshellモードに切り替え

([作業ディレクトリ]) pkg> ;

shell>

Jupyterカーネルをコマンドで確認

shell> jupyter kernelspec list
Available kernels:
  julia-1.7    /Users/[ユーザ名]/Library/Jupyter/kernels/julia-1.7
  python3      /Users/[ユーザ名]/.pyenv/versions/3.9.6/share/jupyter/kernels/python3

Jupyter Notebookを起動

Jupyter Notebookを起動し, NewをクリックしたときにJuliaが表示されていれば正常です.
Screen Shot 2022-06-06 at 0.05.37.png

非アクティブ環境の確認

非アクティブ環境にはパッケージ(IJulia)がインストールされていないことを確認する.
(Jupyter Notebookは終了しておく.)

shellモードからPkgモードに切り替え

# Ctrl + C: Julianモードに切り替える
shell> ^C   

# Pkgモードへ切り替える
julia> ]


([作業ディレクトリ]) pkg>

アクティブ環境から出る

([作業ディレクトリ]) pkg> activate  # 引数を与えずに入力
  Activating project at `~/.julia/environments/v1.7`

(@v1.7) pkg>

デフォルト環境を確認

デフォルト環境を確認し, IJuliaがインストールされていない(環境が汚染されていない)ことを確認する.

(@v1.7) pkg> st
      Status `~/.julia/environments/v1.7/Project.toml` (empty project)

アクティブ環境ではインストールが確認できたIJuliaが表示されていません.
この状態となっていれば, 独立した環境(アクティブ環境)を作成することに成功しています.

作業をするときは, 再びアクティブ環境に切り替えれば大丈夫です.

おわりに

以上でJuliaをアクティブ環境で使用可能かつ, Jupyter Notebookが利用できるようにする準備が完了です.

Pythonと違ってまだまだ発展途上のJuliaですが, ポテンシャルの高い言語として徐々にシェアを広げています.
これから発展がどうなっていくのか不透明ですが, 個人的に発展していって欲しい言語の一つです. (名前もなんだか惹かれますよね?)

参考文献

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