bug
IDE
cppBuilder

C++ Builder 10.2 Tokyo > Error: 未解決の外部シンボル 'System::Win::Comobj::CoInitFlags' が...参照されています > 対処

動作環境
RAD Studio 10.2 Tokyo Update 2

プロジェクトをビルド時に以下を含むエラーが出る。

[ilink32 エラー] Error: 未解決の外部シンボル 'System::Win::Comobj::CoInitFlags' が C:\PROGRAM FILES (X86)\EMBARCADERO\STUDIO\19.0\LIB\WIN32\DEBUG\RTLE.LIB|syssupp から参照されています

エラーの発生手順

  1. ファイル > 新規作成 > その他 を選択
  2. C++ Builderプロジェクト > コンソールアプリケーション を選択
  3. 「新規コンソールアプリケーション」ダイアログにて「ターゲットフレームワーク」は「なし」を選択
    • >> 以下のひな型ができる。
File1.cpp
#pragma hdrstop
#pragma argsused

#ifdef _WIN32
#include <tchar.h>
#else
  typedef char _TCHAR;
  #define _tmain main
#endif

#include <stdio.h>

int _tmain(int argc, _TCHAR* argv[])
{
    return 0;
}

以下のように書き換える。

File1.cpp
#include <vcl.h>
#include <windows.h>

#pragma hdrstop
#pragma argsused

#ifdef _WIN32
#include <tchar.h>
#else
  typedef char _TCHAR;
  #define _tmain main
#endif

int _tmain(int argc, _TCHAR* argv[])
{
    String lpath = L"TEST";
    return 0;
}
  • ファイルをビルド: 成功
  • プロジェクトをビルド: 下記のエラーが出る

[ilink32 エラー] Error: 未解決の外部シンボル 'fastcall System::Internal::Strhlpr::UnicodeFree(System::UnicodeString&)' が C:\PROGRAM FILES (X86)\EMBARCADERO\STUDIO\19.0\LIB\WIN32\DEBUG\VCLE.LIB|ustring から参照されています
[ilink32 エラー] Error: 未解決の外部シンボル '
fastcall System::Internal::Strhlpr::UnicodeSetLength(System::UnicodeString&, int)' が C:\PROGRAM FILES (X86)\EMBARCADERO\STUDIO\19.0\LIB\WIN32\DEBUG\VCLE.LIB|ustring から参照されています
[ilink32 エラー] Error: リンクを実行できません
失敗

対処

コンソールアプリケーションを新規作成する時にターゲットフレームワークを「ビジュアルコンポーネントライブラリ」にする。

qiita.png

作成されたひな型に対して以下のように書き換える。

File1.cpp
#include <vcl.h>
#include <windows.h>

#pragma hdrstop
#pragma argsused

#include <tchar.h>

#include <stdio.h>

int _tmain(int argc, _TCHAR* argv[])
{
    String lpath = L"TEST";
    return 0;
}
  • ファイルをビルド: 成功
  • プロジェクトをビルド: 成功

Bugなのか仕様なのか

ターゲットフレームワークの選択により、File1.cpp以外の部分で何かが違うのだろう。

ビルドエラーのメッセージを見ただけでは上記の対処にたどり着けないだろう。

落とし穴

「新規コンソールアプリケーション」ダイアログにて「ターゲットフレームワーク」
はIDEインストール直後は「なし」になっている。

いったん「ビジュアルコンポーネントライブラリ」に変更すると、その変更が以後記憶される。

最初の状態とは違う設定をしている場合、環境を再構築した時にエラーが発生するようになり、その原因特定に時間を取られる。