Effective C++ (3rd) > 31項 > オブジェクトの実装をポインタの後ろに隠す > クラスをインタフェース用のものと実装用のものに分ける

引用: Effective C++ 第3版

31項 ファイル間のコンパイル依存性をなるべき小さくしよう
...

「オブジェクトの実装をポインタの後ろに隠す」ということを自分ですることができます。そのための一つの方法は、クラスをインタフェース用のものと実装用のものに分けるというものです。
たとえば、...実装用のクラスPersonImplとインタフェース用のクラスPerson...

#include <string>
#include <memory>
class PersonImpl; // Personを実装するクラスの前方宣言
class Date;       // Personで使うクラスの前方宣言
class Address;    // Personで使うクラスの前方宣言

class Person {
public:
  Person(const std::string& name, const Date& birthday,
     const Address& addr);
  std::string name() const;
  std::string birthDate() const;
  std::string address() const;
  ...
private:
  std::tr1::shared_ptr<PersonImpl> pImpl; // 実装へのポインタ
};

...
このようにデザインすると、Personを利用するコードは、DateやAddress、Personの実装の詳細から切り離されることになります。そのため、これらのクラスの実装は自由に変えることができるのです。それらの実装を変更しても、Personを利用するコードを再コンパイルする必要はありません。