http://qiita.com/7of9/items/19a7540b4ea0f43c8215
にてハムノイズが出ている件の続き。
Band Elimination Filter (BEF)
以下を見つけた。
http://chtgkato3.med.hokudai.ac.jp/kougi/med_engineer/me9.pdf
25枚目
帯域除去フィルタ Band-Elimination Filter
商用交流雑音(ハム)が発生する50または60Hzの信号だけ除去するフィルタ
Rx2とCx2, R/2と2Cを用意する。
R,Cの値は fo = 1/2pi CR の計算式から求める。
例として R=100Ωとすると、fo = 60Hzの除去の場合、C=0.00002625 = 26.525 uF程度。
LTSpice
LTSpiceしてみた。
20mV 60Hzのノイズが4mV以内に落ちている。
あとはこれに近い値のコンデンサを買えば実測できそうか。
(追記 2016/03/19)
店頭で売っていそうな値としては以下のような組合せになりそうだ。
- R: 120, 51
- C: 22uF, 47uF
上の結果より悪くなっている。
ブレッドボードで実測
ブレッドボードで構成してみた。
- R: 120, 51
- C: 22u, 47u
v0.1 AD2のコネクタ側でBEF適用 on ブレッドボード
以下はBEFを入れていない状態。
以下はBEFを入れた状態。
確かにノイズがへったが、まだピークtoピークで100mV程度はある。
v0.2 プローブの信号とGND側でBEF適用 on ブレッドボード
BEFをAD2のコネクタ側で適用するのではなく、プローブの先の信号とGND側に適用したらノイズ低減率が上がった。
以下でピークtoピークは16mV程度。
改善したが、プローブの先端でBEFを適用となると、せっかくのプローブが被測定対象をつかまずにBEFを掴み、そのBEFから別途ICクリップなどで被測定対象をつかむ、という構造になるのがひっかかる。
v0.3 AD2のコネクタ側でBEF適用 on ユニーバサル基板
ユニーバサル基板で実装してみた。
R120とC22uFだけを購入すれば良かったと後で気づいたが、R51,C47uFも買ってしまっていた。
回路図 @ upverter
コンデンサと抵抗が4つずつついている基板が今回実装したもの。
やはりプローブの先でBEFを使うと測定時が面倒そうなので、AD2のコネクタ側につけてみた。
ピークtoピーク電圧で16mV程度。ブレッドボードの時より改善している。
ブレッドボードではケーブルが長くなってしまうのが問題なのだろうか。
しかし、ピークtoピーク電圧が16mVなのはまだ大きい。