はじめに
毎週1本様々な技術に関する記事を投稿しています。
もし興味のある方は下のリンクから他の記事も見ていただければ幸いです。
@7_inai_
IoTシステムの全体像
IoTシステムでは次のような順でデータが流れていきます。
①データ収集 -> ②データ通信 -> ③データ可視化 -> ④データ蓄積 -> ⑤データ分析 -> ⑥データ活用
6つの記事に渡ってそれぞれのセグメントについてまとめていきますが、この記事では「①データ収集」について記述します。
データ収集器
IoTシステムにおけるデータ収集器として、メインとなるのはセンサーとカメラです。この2つについて説明していきます。
■センサー
センサーと一纏めに言いましたが、「光センサー、加速度センサー、音センサー、振動センサー、温度センサー、圧力センサー」など様々な種類のセンサーがあります。
例えば、光センサーによってセンサー部を通過した製品数をカウントすることで、良品数や不良品数をカウント したり、工作機械のベアリングの近くに振動センサーを設置して、機械の異常を事前に検知(予知保全) することで、設備のトラブル停止が発生する前に修理できるようにします。
■カメラ
カメラもデータ収集器として、IoTシステムに使用することができます。
例えば、定期的に人が目視点検する必要がある設備を常時撮影することで、その 設備まで行くことなく点検 することができます。特に高所や危険箇所等の簡単に立ち入ることができない箇所で効果を発揮します。また、カメラで撮影したデータを蓄積してAIで解析することで、不良品の検知 をすることもできます。
収集したデータの行方
次の「②データ通信」の記事で、収集したデータの送受信については記載しますが、その前にセンサーやカメラから取得したデータ(電気信号)の行方について説明します。
これらのデータは直接ネットワークを介してPCまで飛ぶというよりも、一度PLCに入りPLCからEthernetケーブルや無線でPCまで飛ばされる
ことが一般的です。また、エッジIoT と言って、それぞれのPLCでデータの整形や取捨選択を行ってからPCまでデータを飛ばすことで、ネットワークやサーバーの負荷を削減する技術もあります。
終わりに
IoTシステムの全体像①として、データ収集についてまとめました。IoTがここまで発展した背景にはデータ収集器が大きく関わっています。
IoTシステムでは収集したいデータが増加するほど、データ収集器も増加します。以前までであれば、データ収集器が高価だったため簡単にIoTシステムの構築をすることができなかったのですが、スマホ等の電子端末の普及により大量生産の技術が発展し、センサーが安価になったことで、IoTシステムを構築しやすくなりました。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。