はじめに
毎週1本様々な技術に関する記事を投稿しています。
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@7_inai_
PKIとは
PKI(Public Key Infrastructure)とは、公開鍵暗号技術を利用して認証やデータの暗号化などのセキュリティ機能を提供するための仕組み
です。
PKIでは、信頼できる第三者機関(Certification Authority)が、公開鍵に対応する電子証明書(Digital Certificate)を発行します。電子証明書には、公開鍵の所有者や有効期限、認証局の署名などが記載されています。ユーザーは、この 電子証明書を用いて、デバイスや通信相手の正当性を確認する ことができます。
- 共通鍵方式
通常の暗号化方式では、送信者と受信者が同じ秘密鍵を共有してデータを暗号化・復号化する必要があります。しかし、PKIでは、公開鍵と呼ばれる暗号化キーと秘密鍵と呼ばれる復号化キーのペアを使用します。公開鍵は誰でも入手できるように公開され、秘密鍵は本人だけが保持するようにします。
PKIで 本人確認 × 完全性 × 盗聴防止
PKIはセキュリティ面で非常に重要な役割を果たしますが、特に「本人確認、完全性、盗聴防止」の3要素に効果を発揮します。
- 本人確認
前述した通り、信頼できる第三者機関(認証局)が、公開鍵に対応する電子証明書を発行することで、本人確認を行います。 - 完全性
ハッシュ関数を使用し、送受信の前後で値の変化がないことを確認することで、完全性を保証できます。 - 盗聴防止
暗号化されたデータを復号するには、受信者の秘密鍵が必要となるため、第三者が盗聴することはできません。
終わりに
IoTにおいても、PKIは重要な役割を果たしています。
IoTデバイスは、多数のセンサーやアクチュエーターを備えており、それらがインターネットを介して相互に通信するため、セキュリティリスク が高まっています。PKIを導入することで、IoTデバイス同士の通信やIoTデバイスとクラウドサーバーとの通信において、本人確認や完全性、盗聴防止が実現できます。これにより、IoTシステム全体のセキュリティレベルが向上し、セキュリティリスクを低減することができます。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。