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P2Pとは

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はじめに

IT×ビジネスという視点で週1本記事を投稿しています。
もし興味のある方は下のリンクから他の記事も見ていただければ幸いです。
@7_inai_

P2Pとは

P2P(ピアトゥーピア)とは、Peer to Peerの略でネットワーク上で機能間が接続・通信する方式の1つです。機能が同じ端末同士が対等な関係で直接に接続し、互いの持つデータや機能を利用し合う方式のことを指します。詳しく書くと、P2Pは各ピア(対等な立場にあるノードや通信相手)がデータを保持し、他のピアに対して対等にデータの要求やアクセスを行う自律分散型のネットワークモデルです。
これに対して、一般的に広く用いられているシステム方式は クラサバ型 です。クラサバ型とはクライアントサーバーの略で、データーを保持し提供するサーバーと、それに対してデータの要求やアクセスを行うクライアントで構成されています。

P2Pのメリット

  • ゼロダウンタイム の実現
    クラサバ方式であれば、例えばアクセスの集中により回線への負荷が高まることで、サーバーがダウンする可能性があります。しかしP2Pでは、1つのサーバーに負荷をかけるわけではないため、ゼロダウンタイム(サーバーダウンが発生しないこと)を実現することができます。
  • 匿名性の確保
    ネットワーク上に分散してデータを管理できるため、すべてのノード情報を確保することは難しく、匿名性を確保しやすくなっています。

P2P方式を用いたサービス

一般的なサービスはほとんどが、クラサバを採用しています。しかし、一部のシステムでは主に サーバー負荷の減少 を目的として、P2P方式を採用しています。

  • LINE
    LINEでは、ユーザーIDなどのアカウント情報は管理していますが、データファイルやトーク履歴などはLINEのサーバーを介さずに、ユーザーどうしが直接管理しています。
  • Skype
    Skypeでは、ユーザー登録やログイン時のユーザー認証用に少数のサーバーが存在します。しかし、通話時の通信やノード間のルーティングといった、Skypeネットワークの中核機能はサーバーではなく、各ノードが担当します。

終わりに

P2Pのメリットを前述しましたが、P2Pでは最大のデメリットはセキュリティリスクがあることです。もしも悪意のあるウイルスに感染した場合、ノード同士で通信を行うために感染拡大につながってしまう可能性があります。普段よく使用しているシステムの通信方式やセキュリティ対策について調べてみることで、システムを継続して使用するかを決めてもいいかもしれません。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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