はじめに
IT×ビジネスという視点で週1本記事を投稿しています。
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@7_inai_
ERPとは
ERPはEnterprise Resources Planningの略で、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画
を意味します。現在では特に 基幹系情報システム を指すことが多いです。
ERPでビジネスがどう変わる?
■情報の一元管理
ERP最大の強みはなんと言っても 情報の一元管理 でしょう。営業部門が使用する販売管理用システム。製造部門が使用する在庫管理システム。人材管理部門が使用する会計システム等、各部門でシステムを選定し導入している企業もあると思います。もちろん、個別の部門毎に最適なシステムを導入することにメリットもあります。例えば、一部に特化させた方がその部門に本当に必要なシステムにしやすかったり、カスタマイズしやすいといったものが挙げられます。しかし、ERPでは、全部門に同一のシステムを導入することで、 全体最適 を目指す事ができるシステムなのです。ERPで実現できる全体最適とは次のようなものが挙げられます。
※ニーズに応じて部分単位の機能(モジュール)のみを導入することも可能です。
- 情報の一元管理で意思決定をスムーズ化
意思決定をする際に、わざわざ各部門で使用しているそれぞれのシステムから情報を集める必要がないためスムーズに情報を集め、意思決定につなげる事ができます。 - 入力処理削減
例えば各販売店で使用している会計システムと、倉庫で使用している在庫管理システムが連携されていない状態であれば、会計システム上の在庫が変更しても、倉庫の在庫管理システムにはなんの変化もありません。商品を売り上げたという情報を、人が在庫管理システムに入力することで、初めて店舗の会計システムと倉庫の在庫管理システムの整合性がとれる
のです。それがERPを使用して、全部門共通のシステムを使用することで、 人を介すことなく、自動で会見システムと在庫管理システムを連携 する事ができるのです。 - システムのメンテナンスが容易
ERPは、全社的に使用するためシステムの規模は大きくなりますが、あくまでも1つのシステムであるため、個別のシステムとして対応する必要がなくなります。そのため、例えば情報システム部門だけで全部門にわたって使用されるソフトを管理する事ができ、メンテナンスが容易になるだけでなく、人件費の削減にもつながります。
終わりに
この記事ではERPのメリットをお伝えしたかったため、全体最適を目指す事がベスト。というな内容になりましたが、全体最適にも弱点はあります。通常は部分最適を目指すと、企業としての成果よりも、各部門、格個人としての成果を目指すため、全体として見ると誤った方向に進んでしまう可能性もあると言われています。しかし、全体最適を目指すために、不必要な部門や個人は切る。というようなやり方をしていてはどうでしょうか。全体で見ればそれが利益につながるのでしょうが、切られた側からすると不満が残ります。少し話がそれましたが、ERPを導入する際には、全体最適を優先するために個人や各部門が蔑ろにされていると感じないような仕組みが必要だと個人的には思います。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。