EBSとは
Elastic Block Store の略
EC2に仮想的にアタッチされるブロックレベルのストレージサービス
特徴
- データは揮発性でなく、永続的に保存される
- 他のアベイラビリティゾーンのインスタンスにはアタッチ不可
- 1つのEBSを複数インスタンスで共有することは不可
- 同アベイラビリティゾーン内のインスタンスであればEBSの付け替えが可能
- 1つのボリュームは最大で16TB
ボリュームタイプ
1. Provisioned IOPS SSD
ミッションクリティカルな低レイテンシーまたは高スループットワークロードに適した、最高パフォーマンスのSSDボリューム
ユースケース:I/O負荷の高いNoSQLデータベースやRDBMS用のボリューム
最大サイズ:4GB - 16TB
最大IOPS:64,000
最大スループット:500MB/s
2. 汎用SSD
さまざまなワークロードに適した、価格とパフォーマンスのバランスが取れている汎用SSDボリューム
ユースケース:OSのブートボリュームや、テイレイテンシーが必要とされるアプリケーション用のボリューム
最大サイズ:1GB - 16TB
最大IOPS:16,000
最大スループット:160MB/s
3. スループット最適化HDD
高いスループットを必要とするアクセス頻度の高いワークロード向けの低コストのHDDボリューム
ユースケース:大容量かつ高いスループットが必要とされ、シーケンシャルアクセスを行うビッグデータ、DWH、ログ処理用のボリューム
最大サイズ:500GB - 16TB
最大IOPS:500
最大スループット:500MB/s
4. コールドHDD
アクセス頻度の低いワークロード用に設計された低コストのHDDボリューム
ユースケース:アクセス頻度の低い、アーカイブ等のコールドデータ用のボリューム
最大サイズ:500GB - 16TB
最大IOPS:250
最大スループット:250MB/s
EBS最適化インスタンス
EBSボリュームに割り当てられたIOPS値を最大限に利用出来るよう、EC2が利用するネットワークが予め構成されているインスタンス
EC2とEBSボリューム間に専用且つ大きな帯域幅のネットワークが確保され、予め設定したProvisioned IOPS値に応じたディスク性能を得られる
EBSスナップショット
EBSボリュームの特定時点のバックアップを取得し、S3に保存する機能
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S3に保存されたデータは、リージョン内の複数のアベイラビリティゾーン間で同期される
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リージョン間をまたいで利用可能
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別アベイラビリティゾーンにEBSを復元することが可能
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マネージメントコンソールまたはCLIを利用して取得・別リージョンへのコピーが可能
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2世代目以降は増分データを保存する増分バックアップ
スナップショットとAMI
スナップショット:ストレージ/EBSのその時点の断面のバックアップとして保持し、ストレージの復元や複製に利用するもの
AMI:EC2インスタンスのOS設定などをイメージとして保持し、新規インスタンス設定に転用するもの(※ EBSスナップショットも含む)