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VS CodeのDevContainerをVMなどssh接続先で使う

Last updated at Posted at 2020-07-05

tl;dr

  • 環境変数DOCKER_HOST、設定docker.host使わない
  • docker contextを使ってSSH接続先のdockerを使えるようにする
    • docker context create remote --docker 'host=ssh://user@remote-host
    • docker context use remote
  • コマンド "Remote-Containers: Open Repository in Container..."でリポジトリを直接開く

目的

macOSではDocker Desktop for macが多少性能が辛いので、やはり外部マシンやVM(以降、リモートホストと呼ぶ)上のDockerを使いたくなる。
Docker Desktop を使っている場合、コマンド"Remote-Containers: Reopen in Container"を実行すればすぐに利用できるが、リモートホストのDockerを使う場合の方法をまとめる。

一次情報

Googleで検索すると、環境変数 DOCKER_HOST や、設定 docker.hostを使った方法が見つかるが、現在はそれは推奨されていない様子。

環境準備

以下の準備が整っているとする。

  • リモートホストにsshで認証鍵を使ってアクセスできる状態であること。
  • リモートホストでdockerがrootで実行され、そのdockerにログインユーザの権限でアクセスできること。
    • Rootlessは未対応だった
    • sudoを付けずにdockerコマンドが使えること(sudo usermod -aG docker $USERが実行されていること)
  • ローカルにdockerクライアントがインストールされていること(Docker Desktopが、起動はしていなくともインストールされていること)
  • リポジトリはgithub.comでほすとされていること
  • リモートホストからリポジトリにアクセスできること

手順

docker contextでリモートホストのdockerにアクセスできるようにする

リモートホストのDockerを使う場合、パラメータ-Hを使って使う先のDockerデーモンを指定する。
この時、必ずuser名を指定する(リモートホストと同じユーザ名出会っても必要)。

docker -H ssh://user@remote-host ps

これを、docker contextを使って、この設定をコンテキストremoteとして保存する。

docker context create remote --docker 'host=ssh://user@remote-host'

コンテキストのリストはdocker context lsで確認できる。

docker context ls

NAME                DESCRIPTION                               DOCKER ENDPOINT                     KUBERNETES ENDPOINT   ORCHESTRATOR
default             Current DOCKER_HOST based configuration   unix:///var/run/docker.sock                               swarm
remote *                                                      ssh://nnyn@remote-host                                         
rootless                                                      unix:///run/user/1000/docker.sock  

コンテキストを有効にするため、docker context useを実行する。すると、パラメータ-HなしにリモートホストのDockerデーモンにアクセスできるようになる。

docker context use remote
docker ps

リモートホストに複数のDockerデーモンがある場合、一度SSHでログインし、その中でdocker contextで指定する。

ssh remote-host
docker context ls

NAME                DESCRIPTION                               DOCKER ENDPOINT                         KUBERNETES ENDPOINT                 ORCHESTRATOR
default             Current DOCKER_HOST based configuration   unix:///var/run/docker.sock             https://104.198.114.144 (default)   swarm
rootless *                                                    unix:///home/nnyn/var/run/docker.sock  

docker use default

.devcontainer/devcontainer.json を作成する

一旦ローカルでリポジトリをチェックアウトし、リポジトリにDevContainerの設定である.devcontainer/devcontainer.jsonを追加し、コミットし、リポジトリにpushする。

このサンプルは https://github.com/microsoft/vscode-dev-containers/tree/master/containers のリポジトリで公開されているため、このリポジトリからDockerfile含めてコピーしてくると良い(後から編集可能)。

リモートホスト上でDevContainerを開く

ローカルのVS Code(リモートSSH状態ではない)で、コマンド"Remote-Containers: Open Repository in Container..."を実行し、リポジトリを指定する。github.comの場合、74th/vscode-typescript-handsonのようにgithub.comは省略する。

vscode.png

vscode2.png

すると、リモートホスト上でリポジトリのチェックアウトが行われ、DevContainerとして起動する。

vscode3.1.png

終了する

VS CodeのWindowを閉じると、接続は切れるが、Dockerコンテナ自体は起動したままになっている。

ssh remote-host
docker ps                                                                                                                    

CONTAINER ID        IMAGE                                                            COMMAND                  CREATED             STATUS              PORTS               NAMES
a5a03aabd34c        vsc-vscode-typescript-handson-766edd70c4c481fbe7625792ad38d7e2   "/bin/sh -c 'echo Co…"   48 minutes ago      Up 48 minutes                           loving_bassi

そのため、docker stopで停止させる。

docker stop loving_bassi

続きから開発を行う

停止させた状態から、DevContainerを起動して開発を始めるには、リモートタブから目的のコンテナを選択する。
これで、コンテナの起動から接続まで自動で行ってくれる。

vscode3.png

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