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AWS Summit Tokyo 2014 参加メモ

Last updated at Posted at 2014-07-23

AWS Summit Tokyo 2014 http://www.awssummittokyo.com/
開催日時 2014年7月17日(木)~18日(金)9:15 ~ 19:00
会場 グランドプリンスホテル新高輪 (国際館パミール)
主催 アマゾン データ サービス ジャパン株式会社

開催レポート http://aws.amazon.com/jp/summit2014-report/


聞いてきた内容の箇条書きと、所感をまとめます。資料等は公開されているものがあれば随時リンクしていきます。
自分の参加セッションは以下のとおりです。
Day1 KEY-01、ME-01、ME-02、EA-03、TE-04
Day2 KEY-02、ME-06、TE-07、TA-09、EA-09


DAY 1

Keynote: KEY-01

Day 1 基調講演 ~No Boundary~
Werner Vogels氏(CTO, Amazon.com,Inc.)

「アジリティ」と言う言葉と、ゲストスピーカーの方の実際の事例が印象に残った。
また、AWSは常にお客様のことを意識して必要なものを次々に提供し、安さにもこだわり、インフラではなく事業のやるべきことに集中できるようなパートナーとしての立ち位置にいることを感じた。

  • エンタープライズとインターネット企業との違いについて述べられた
  • 例として「airbnb」の例が出される
    • EC2インスタンスの数で言うと、2010年には24のインスタンスだったのが2014には1300に!この運用チームはたったの5人
  • 「インフラには時間をかけるな」
  • Agility、そしてよりアジャイルではやいこと
  • 世の中は不確実性が増しており、昨年ある商品を売ることが出来た人に対して今年も同じものが売れるとは限らないようなものである
  • amazon.com(AWSではなく)について
  • イノベーションとは、「これからも変わらないことを続け、保つこと」お客様に永遠のメリットを提供しつづける

    • そのためにも実験コストは下げる、アジリティーに
  • ゲストスピーカー、栄藤 稔氏(株式会社NTTドコモ 執行役員)によるドコモでのAWS

    • 具体的にAWSを利用しているのは音声アシスタントサービス(しゃべってコンシェル)
    • ドコモでも2010年まではウォーターフォールな開発だった
    • しかし全てをウォーターフォールで行うのは変えていきたい
    • AWSへのDiveは、webサービスでは2012年、業務系のシステム(Redshiftを利用したデータ分析基盤)は2014年に
    • 安く失敗すること、はやく失敗すること、これらがAWSとアジャイルで可能に。大企業でもリーンスタートアップを
  • これまでのITとクラウドITとの違いは「いつでもはじめられる」ということ

    • 5ドル、10ドルあればとりあえず色々なことが試せる
  • AWSの中ではRedshiftが今最も急速に成長している

  • CloudTrailや新しいKinesisも旬である

  • ゲストスピーカー、髙野 清氏(株式会社エイチ・アイ・エス 執行役員 本社 情報システム本部 本部長)

    • 急速なグローバル展開に対応する為にAWSを採用
    • とにかくAWSにしたのはスピードを重視したため
    • 2012年からはじめた
    • 2013年のDirectConnect接続から変化を感じた
  • CognitoをはじめモバイルアプリケーションもAWS上で

  • また、Bring your own Deviceな世界では「Virtual Desktop」が必要とされていると認識している

  • 次のAWSはドキュメント共有とコラボレーション。これらが現在の企業の課題と認識している

  • 天災時の事業再開をすぐに行う為の選択肢としてもAWSが有効

  • ゲストスピーカー、松本 大氏(マネックスグループ株式会社 代表執行役社長CEO)

    • ミッションクリティカルな部分での利用
  • いつでもはじめられ、そしてやめられるのがAWS

  • ゲストスピーカー、喜連川 優氏(国立情報学研究所 所長/東京大学 教授)

    • 「SINET」に関する話
    • Scienceも今はデータの時代
    • 研究者はデータのアーカイブについては考えたくないし、それを保存しておく費用もあまりない、そういうところでAWSの安さは重要

Media & Entertainment: ME-01

Amazon CloudFront、Amazon RedshiftなどAWSが支える動画広告の舞台裏~インフラのイノベーションがもたらす動画広告のイノベーション~
工藤 達之氏(株式会社サイバー・コミュニケーションズ Project Designer, Strategy Division)、上野 武史氏(Dennoo Inc. Senior Product Director)、八子 武司氏(Dennoo Inc. Software Engineer)
> 資料:http://www.slideshare.net/takeshiyako/ss-37220839

  • 動画広告の歴史として、1996年頃のナローバンド時代、GIFバナー広告から、順に2000年頃のADSL、Flashバナー時代、2003年のCATV、2013年LTEと通信環境のイノベーションにより動画広告は進歩をしてきた
  • 日本においての動画はほぼyoutueやニコニコ動画に集中している
  • 動画広告では、大容量でお金がかかることが大変、スパイクピークにあわせるのも大変
  • 広告配信サーバはアクセスが多いことはもちろん、少なくとも1時間に1回程度は解析をいれる必要がある
  • 動画広告は静止画のバナーの10〜100倍のお値段で高かった
  • AWSの利用としては解析時間の大幅な短縮がRedshiftにより可能になった。移行前はHadoopで5時間かかっていたような処理が数分で
  • この利用の際のRedshiftの選定基準
    • 1TB〜PBのデータ分析をしたいとき(GBレベルならRDBでも十分)
    • 数分〜1時間などの短い時間感覚で何回もデータを分析したいとき
    • SQLで分析出来るデータ後続

Media & Entertainment: ME-02

ユーザーの趣味嗜好に適した広告配信システムDynalystができるまで ~ AdTechSTUDIOでのAWS活用戦略~
木村 衆平氏(株式会社サイバーエージェント AdTechSTUDIO, Dynalyst)

  • オンライン広告ではこまやかなターゲティングが特徴的で、配信するものもリアルタイムで決めていく
  • Dynalystの特徴はリアルタイム+User PersonalizedAd(レコメンド)
  • 広告配信時に利用することを踏まえて、DynamoDBとElastiCacheにデータを投入
  • DynamoDBを選んだのはデータが構造としては典型的なパターンで、高スループット、低レイテンシー、またDB自体はほぼ運用しないでok、状況に合わせたWriteキャパシティ変更などから
  • ElastiCacheはDynamoDBのフロントエンドキャッシュ聞こうとして十分なパフォーマンスであったので
  • ピーク時にはこの体勢で秒間10000超のリクエストをさばく
  • レコメンド機能ではRedshiftを利用

Enterprise Advance: EA-03

NTTドコモ事例から見るモバイル&クラウド時代のサービス開発について

栄藤 稔氏(株式会社NTTドコモ 執行役員 R&D戦略部部長)

  • しゃべってコンシェル、2012年にSiriがくるまえにはやく出す必要があった
  • 日本のクラウドは月払いでつらかったので、思い切ってAWSへ
  • CloudNativeでヨカッタ、デザインパターン大切
  • CM時の10分〜30分前に備えることが出来た
  • パブリッククラウドを使いこなす為には企業の文化を変えていく必要があった
  • 発注と言う概念を捨て、AWSの「共有責任モデル」を意識し、パートナーとしてみる
  • AWSでは小さく作っていったものをどんどん大きくする方がいいが、データ蓄積系ではそうはいかなかった(データなくなったらクビ!とも!)、大きく作ってからなんとか小さくしていく形になった
  • 企業でのAWS採用ではセキュリティ、SLA、スイッチングリスクの3大懸念があるが、STAYしていたら駄目
  • AWSにDiveしたことはヨカッタ。変化がおきた。

Technology: TE-04

The philosophy & design on AWS OpsWorks
Thomas Metschke氏(Technical Program Manager, Amazon Web Services, Inc.)

  • OpsWorksの成り立ちについて
  • AWSではマネージメントサービスとしてElasticBeanstalk、OpsWorks、CloudFormationがあるが、左がより導入が容易で右がよりフレキシビリティ
  • 大きなFacebookゲームのひとつであるMonsterWorldでも利用されており、OpsWorksによる自動化により2人の開発者が数百万のユーザーに対応出来る様なスケールを行うことができる
  • 簡単にテスト環境や開発環境を作成することも可能になる

DAY 2

Keynote: KEY-02

Day2 基調講演 ~Deep Dive to Enterprise~
長崎 忠雄氏(アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 代表取締役社長)

  • AWSもついに8年(2006/03/14〜)
  • 時間をかけずに進める傾向が目立つ
  • クラウドに移行出来ないものは何か、と考える人が増えた(移行するのが前提で)
  • 企業がAWSを選ぶ理由は「アジリティー」と「インフラの向上」
  • 継続的な改善とイノベーションを意識している
  • オンプレミスに比べると、AWSは何もしなくても自動でアップデートがされていき、それをいつでも使える
  • 日本の方に使ってもらうことで話題にあがるのがAWSマネジメントコンソールの日本語化!
    • EC2の起動部分などを日本語コンソール上で行うデモがあった
  • 利用用途について
    • 開発・検証環境として
    • 新規アプリケーション・サービス
    • 既存のアプリケーションを補強
    • 既存のインフラを補強
    • 既存のアプリケーションの移行先として
    • All in

Media & Entertainment: ME-06

全世界の PS4(TM) をもっと楽しく、AWS で加速する PSN(SM) ゲームインフラの内側
西海持 雅隆氏(ソニー株式会社 ネットワークエンタテインメント部門 ネットワークプラットフォームサービス部 システムオペレーション課)

  • PlayStationNetwork(PSN)について
  • OpsはTokyoチームで17人くらい、Devもすぐ近くにいる
  • 月間160ペタバイトの通信
  • PS3の時はほぼオンプレミスでAWS利用は限定的1500〜2000サーバ
  • PS4はメインがAWS、ソシャゲの需要が読めず時間がないのでAWS。500〜1000インスタンス
  • OSSを沢山利用している
  • ツールとして使っているものの例、Zabbix Cacti SVN Git GitLab Jira Redmine
  • デザイン定義が3つ
    • keep it simple:ELB ruby IAMRole S3
    • Design for Failure:Multi A/Zやオートスケーリング適用は8割〜9割
    • Automate:誰でもワンクリックで再現可能に
  • ネットワークではIPアドレスだけでどのサービス、アベイラビリティゾーンにあるものかが分かる様に工夫している
  • トラブル実例として、利用しているリージョンでのSNSが全断してたことがある、、それ以降他リージョンも使って冗長化
  • 開発デプロイはオンプレの10倍はやくする!をモットーに
  • CloudFormationを利用している
  • Templateは汎化・部品化を意識して作っている
  • Automation:Zabbix DNS chef Cacti Jenkins
  • ログ管理はfluentdからS3とKinesis。Agentのみで中央クラスタとかはなし。
  • トラブルとしてはfluentdからKinesisのスループットがでないことがあった。デフォルトのパーティションキー固定と一行ずつ送信していたことが原因だった
  • 今後はテストや回帰テストにも力を入れていきたい

Technology: TE-07

リアルな攻撃にそなえる!AWS上のエンタープライズシステムのセキュリティ実装
深谷 拓也氏 (トレンドマイクロ株式会社 スレットディフェンスSE本部 エンタープライズSE部 テクニカルSE課)、安田 淳一氏 (スレットディフェンスSE本部 ソリューションSE部 ダイレクトSEチーム シニアエンジニア)

  • お客様からの質問がここ数年で変化した
    • 3年前:クラウドって何ですか?
    • 2年前:クラウドって大丈夫ですか?
    • 1年前:クラウドってどう使えば良いですか?
  • 今はもうクラウドファーストの時代
  • webシステムは勿論、業務システムでも
  • 外からだけでなく中からの攻撃にも対策を
  • 古典的であるが注意が必要な攻撃
    • 多くのシステムにおいて多要素認証が未実装(ユーザ名とパスワードだけでログインできる)
    • 日本向けのパスワード辞書ファイル
    • 安易なユーザ名・パスワードの利用
  • Trend Micro Deep Securityについて

Tech Deep Dive by Amazon: TA-09

Amazon Kinesis Deep Dive
大谷 晋平氏(アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 エマージングソリューション部 ソリューションアーキテクト/部長)、堀 剛氏(Development Manager, Amazon Kinesis, Amazon Web Services, Inc.)

  • 3大ニュース
  • 利用事例
    • ガリバー様のDRIVE+
    • Pencil様のリアルタイムユーザ—モニター
  • バッチ的な処理を鮮度が高い状態で見ることができる
  • Kinesisはストリーミングデータをリアルタイム処理しつづける
  • リアルタイム性
  • 設定時にはパーティションキー数>shard数となるように
  • カーディナリティの高いパーティションキーを使う
  • Kinesisは現在は24時間しか保存出来ない
  • シャー度はspliteしたりmergeしたりして最適化していく

Enterprise Advance: EA-09

AWSのスケーラビリティを最大限に活用したKOSEの店頭支援システム「K-PAD」のご紹介
小椋 敦子(株式会社コーセー 情報統括部 部長)

  • 3.11がクラウド利用を考えるきっかけになった
  • 店舗への順次導入が必要なためスケーラビリティ必須
  • 化粧品メーカーのイメージとしてスタイリッシュなiPadを
  • 情報は端末に持たずクラウドに保存するスタイル
  • CloudWatchも利用している、これにより増税前のトラフィック増加などを確認出来た
  • 分析の為にインスタンスはどんどんより合うもの変えている
    • m1.xlarge→c1.xlarge→c3.4large(年度末や増税あたりであげたがまた改善がみられたら下げたりもしている)
  • 今後は基幹部分も移行を検討中。災害対策としてとても有効と感じているので

その他

  • 2011/03からTokyoリージョンがスタート
  • 2014/04までに44回の値下げを行ってきている

  • 展示スペースはどちらかと言うとAWSを導入したい方向けのものが多かった
  • ハンズオン出来る場所は最後の方に(17時頃)行って満席で間に合わなかったが自宅で出来るチケットをいただけた
  • 会場は空調がちょっと寒かった
  • ランチセッションは予約が埋まるのがはやかった
  • 会場内でビュッフェやお弁当が配られた
  • ペットボトルとかはさっと買う場所がなかった気がするので事前に買っておいた方がよさそう
  • 色々なスペースを回る場合は混雑していて移動が大変だった(出るのに一苦労)
  • 英語のセッションは翻訳があったが、スライドとずれていくのでちょっと分かりにくくなる、、分かる方はきっと英語でが一番

次回のAWSのイベント情報が告知されていたのでメモ

AWS Cloud Storage & DB Day 2014 ~クラウドストレージとデータベースの活用動向を知る~ http://csd.awseventsjapan.com/
開催日時 2014年9月9日(火)10:00 ~ 18:00
会場 青山ダイヤモンドホール
主催 アマゾン データ サービス ジャパン株式会社

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