Houdini Advent Calendar 2024 4日目の記事です。
皆さんはHoudiniからUnreal Engineにデータを持っていくと聞いた時、どんなデータ形式を想像されるでしょうか?
職種や業務内容(リアルタイム, プリレンなど)によって様々だと思います。
私はリアルタイム畑にいるので、FBXやテクスチャ形式を利用する事が多いのですが、
普段使っているデータ形式以外でどんなものがあるのだろうと思い調べてみました。
もくじ |
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Filmbox (.fbx) |
Alembic (.abc) |
Wavefront OBJ (.obj) |
OpenVDB (.vdb) |
Universal Scene Description (.usd) |
※ 時間がなかったので、VAT(.fbx .exr), .hbjson, .bgeo.scに関しては取り上げません。
注意事項
- 今回紹介するものの中にはベータ版としてリリースされていたり、
不具合が残っているものがあります。
_ - UEは基本的に単位が センチメートル(cm) です。
Houdiniは メートル(m) なので、データを出力する際はご注意ください。
Filmbox (.fbx)
■ Houdiniからファイル出力する方法
ROP FBX Output Sop, Filmbox FBX Driverノードなどを使います。
おすすめ設定
Normalアトリビュート を追加し、Compute Smoothing Groups にチェックを入れます。
(理由は後述します)
Convert Units にチェックを入れると単位がセンチメートル(cm)になり、
事前にスケールを100倍する必要がなくなります。
■ UEにファイルを読み込む方法
Content Browser もしくは Content Drawer にファイルをドラッグ&ドロップします。
※ FBX Import Options でインポート時の設定が変更できます。(ドキュメントはこちら)
※ インポート時に下記のメッセージログが出る場合は、こちらの設定 を行ってください。
No smoothing group information was found in this FBX scene. Please make sure to enable the 'Export Smoothing Groups' option in the FBX Exporter plug-in before exporting the file. Even for tools that don't support smoothing groups, the FBX Exporter will generate appropriate smoothing data at export-time so that correct vertex normals can be inferred while importing.
Alembic (.abc)
■ Houdiniからファイル出力する方法
ROP Alembic Output Sop, Alembic Driverノードを使います。
■ UEにファイルを読み込む方法
Content Browser もしくは Content Drawer にファイルをドラッグ&ドロップします。
※ Alembic Cache Import Options でインポート時の設定が変更できます。
(ドキュメントはこちら)
※ Import Type を Geomery Cache か Skeltal にするとアニメーションも読み込みます。
Wavefront OBJ (.obj)
■ Houdiniからファイル出力する方法
ROP Geometry Output Sop, Geometry Driverノードを使います。
■ UEにファイルを読み込む方法
Content Browser もしくは Content Drawer にファイルをドラッグ&ドロップします。
※ Interchange Pipeline Configuration でインポート時の設定が変更できます。
(ドキュメントはこちら)
OpenVDB (.vdb)
■ Houdiniからファイル出力する方法
ROP Geometry Output Sop, Geometry Driverノードを使います。
■ UEにファイルを読み込む方法
Content Browser もしくは Content Drawer にファイルをドラッグ&ドロップします。
※ OpenVDB Import Options でインポート時の設定が変更できます。
(ドキュメントはこちら)
■ Volumeのレンダリングについて
VDBはインポートしただけでは、シーンに配置することが出来ません。
詳しくは私が昨年書いた記事をご覧ください。(情報が古かったらすみません)
Houdini使いの為のリアルタイムVolume入門
Universal Scene Description (.usd)
■ Houdiniからファイル出力する方法
Usd Export Sop, File Cache Lop ノードなどを使います。
■ UEにファイルを読み込む方法
2 Content Browser もしくは Content Drawer にファイルをドラッグ&ドロップします。
※ USD Import Options でインポート時の設定が変更できます。
(ドキュメントは見つからなかったです、Python用ドキュメントはこちら)
最後に
如何だったでしょうか?
Houdiniから色んな形でUnreal Engineにデータを渡せることが分かったと思います。
今回紹介することが出来なかった、VAT(.fbx .exr), .hbjson, .bgeo.sc についても、
とても便利なデータ形式ですので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!