低電力モード
iOS9から新たに低電力モードが追加された。
低電力モードの仕様
- Reduce CPU and GPU performance
CPU, GPUのパフォーマンス低下 - Pause discretionary and background activities, including networking
ネットワークを含め、バックグラウンドでの更新が行われなくなる - Reduce screen brightness
画面の明るさの低減 - Reduce the timeout for auto-locking the device
オートロックのタイムアウト低減 - Disable Mail fetch
メールの自動フェッチ受信の無効化 - Disable motion effects
視差効果の無効化 - Disable animated wallpapers
壁紙のアニメーションの無効化
React to Low Power Mode on iPhones
低電力モード時のプッシュ通知について
低電力モードをONにしている状態で、プッシュ通知（Remote Notification）を試みる
結論として、低電力モード自体はプッシュ通知機能を制限することはない。
| アプリの状態 | プッシュ通知 |
|---|---|
| アクティブ | 届く |
| バックグラウンド |
|
| 停止（起動していない） | 届く |
問題点
低電力モードでは、端末がスリープ状態になるとWi-Fiが切れる
低電力モードをオフにしていると、端末がスリープしたタイミングでWi-Fiの接続が切断されてしまう。
例えば、iPod touchなどWi-Fiでしか通信ができない端末で低電力モードにしていると、スリープした時には通信ができずプッシュ通知が受信できなくなる
※ この場合、このアプリのデバイストークンはフィードバックサービス送りになる
追記 (2015-09-10)
iOS9のGM版がリリースされたので、改めて低電力モードでのプッシュ通知を確認したところ、
低電力モード時はバックグラウンド状態のときはapplication:didReceiveRemoteNotification:fetchCompletionHandler:が呼ばれなかった。
→ content-available:1を設定してプッシュをしてもデリゲートメソッドが呼ばれない
そのため、Silent Pushは低電力モード時は届かないことに注意したい