概要
こちらの記事に触発されて、VSCodeによるNimの開発環境構築についてのメモとなります。
環境はLinux(fedora24)で行っています。
作業の流れ
- VSCodeの起動
- 拡張機能のインストール
- ワークスペースの設定
- タスクの設定
- ビルド&実行
- 自動保存によるビルド&実行
VSCodeの起動
この時点で、nimコマンドへのパスが通っていることを確認してください。
Nimの開発を行いたいフォルダを作成し、VSCodeを起動します。
$ mkdir nim-work
$ code nim-work
拡張機能のインストール
VSCode上の、拡張機能インストール(ctrl+shift+x)を表示し、”nim”で検索を行うと、"Nim 0.5.12"という拡張機能が表示されるので、"インストール"を選択します。約1分ほどでインストールが完了します。
ワークスペースの設定
VSCodeを起動したときに指定したフォルダが、ワークスペースとなります。
メニューから、”ファイル/基本設定/ワークスペース設定”を選択します。
すると、ワークスペースのフォルダ配下に、.vscodeというフォルダが作成され、エディタには2ペイン表示でファイルが表示されます。
- 左側に"規定の設定"が表示されたテキスト
- 右側に.vscodeに作成された"setting.json"
左側の"規定の設定"に、”// Nim configuration”とコメントされたブロックがありますのでこれをコピーし、settings.jsonにペーストします。
// 既定の設定とユーザー設定を上書きするには、このファイル内に設定を挿入します
{
// Nim project file, if empty use current selected.
"nim.project": [],
// Optional test project.
"nim.test-project": "",
// Execute build task from tasks.json file on save.
"nim.buildOnSave": true,
// Nim build command (c, cpp, doc, etc)
"nim.buildCommand": "c",
// Check code by using 'nim check' on save.
"nim.lintOnSave": true,
// Enable verbose logging of nimsuggest to use profile directory.
"nim.logNimsuggest": false
}
nim.buildOnSaveをtrueに設定しています。
タスクの設定
NIMファイルのコンパイルを呼び出す設定を行います。
.vscodeフォルダに、以下の内容でtasks.jsonファイルを作成します。
{
// なんのバージョンかちょっと不明
"version": "0.1.0",
// nimコマンドへのパスを指定します
"command": "nim",
// コンパイル時の引数を指定します。編集中のファイルパスを指定するには${file}を指定します
"args": [
"c",
"-r",
"${file}"
],
"options": {
"cwd": "${workspaceRoot}"
},
"isShellCommand": true
}
ビルド&実行
nimファイルを作成&編集し、Ctrl+Shift+Bでビルド&実行し、結果がVSCode内のターミナルに表示されます。
自動保存によるビルド&実行
若干うざく感じる時もありますが、NIMファイルをある程度編集したところで自動保存し、ついでにビルド&実行してくれる機能があります。この機能を有効にするには、2箇所の設定が必要です。
- .vscode/settings.json の nim.buildOnSave を true に設定する
- "ファイル/自動保存" メニューにチェックを入れる
まとめ
Nimを手軽に実験できる環境がVSCodeでも実現できました。
ステップ実行したいという方は、kdevelopがおすすめです。
ご参考 → http://qiita.com/6in/items/379bc1ba18241ddf5404