概要
nimprettyを使って、Nimのソースを綺麗にしましょう。それ、nimbleタスクで。
追記(2019/10/28)
VSCodeでNim拡張をインストールしている場合ですが、VSコードの設定(settings)で、formatOnSave=Trueにすることで、Nim拡張がNimPrettyを呼び出してソースを綺麗にしてくれるようです。
Nimprettyを実行しているNim拡張のコード
nimprettyってなんぞ？
Nim 0.19.2がリリースされてましたね。リリースノートや、インストール後のbinディレクトリを見ていると、nimprettyというモジュールを見かけました。
@imbsky さんの記事でnimprettyという単語を初めて見かけ、記事を見たときには「フーン」ぐらいにしか思っていなかったのですが、
「あ、これ、Ｎｉｍのソース綺麗にしてくれるやつだ」
と今更気づき試してみることに。
windowsだと・・・
windows版だと、binフォルダにnimprettyが入っていなかったので、先の記事と同じくnimフォルダ配下にて、
koch tools
と叩くと、binフォルダ配下にnimprettyが出来上がります。
早速使ってみる
出来上がったnimpretty を--helpで確認
>nimpretty --help
nimpretty - Nim Pretty Printer Version 0.1
(c) 2017 Andreas Rumpf
Usage:
nimpretty [options] file.nim
Options:
--backup:on|off create a backup file before overwritting (default: ON)
--output:file set the output file (default: overwrite the .nim file)
--indent:N set the number of spaces that is used for indentation
--version show the version
--help show this help
--backup:on|off は、バックアップファイルを作るかどうかで、デフォルトはon。
--output:file は、出力先ファイルを変更するため。
--indent:N は、インデントのサイズ
では、さっそくしょうもないnimのソースを作って、nimprettyを試してみます。
import os,
strutils
proc hello_world( name: string) : string =
result="hello" & name
nimpretty --indent:2 sample.nim
import os,
strutils
proc hello_world(name: string): string =
result = "hello" & name
import文の改行はそのままでしたが、余白やコロンの次のスペース、インデントは修正されているのが確認できました。素敵です。
nimble に pretty タスクを追加する
ファイルを１つ１つnimprettyで指定するのも面倒なので、nimbleファイルに pretty タスクを追加してみます。
このタスクは、プロジェクトフォルダ配下の*.nimソースを探してnimprettyを実行します。
nimscript内でwalkDirRecが動かなかったので、util/pretty_files.nimというnimファイルをタスクから実行させます。
# util/pretty_files.nimを実行する
task pretty, "ソースの整形" :
exec "nim c -r --hints:off --verbosity:0 --out:bin/test util/pretty_files"
# 再帰的に*.nimを探して、nimprettyの引数にファイル名を渡してフォーマット
import os
import strutils
import osproc
proc pretty_proc(startDir: string) =
for f in walkDirRec(startDir, yieldFilter = {pcFile}):
if f.endsWith(".nim"):
let process = startProcess("nimpretty", startDir, @["--backup:on", f], nil,
options = {poUsePath, poStdErrToStdOut})
echo f
discard process.waitForExit()
when isMainModule:
let
cmdArgs = os.commandLineParams()
target_dir =
if cmdArgs.len == 1:
os.expandFilename(cmdArgs[0])
else:
os.expandFileName(".")
echo target_dir
pretty_proc(target_dir)
else:
echo "not mainmodule"
prettyタスクの実行
こんな感じで実行します。
>nimble pretty
Executing task pretty in nimapp_template\nimapp_template.nimble
nimapp_template
nimapp_template\util\get_version.nim
nimapp_template\util\pretty_files.nim
nimapp_template\util\rename_app.nim
nimapp_template\tests\alltest.nim
nimapp_template\tests\test1.nim
nimapp_template\tests\test2.nim
nimapp_template\src\nimapp_template.nim
nimapp_template\src\nimble_config.nim
nimapp_template\src\nimapp_templatepkg\main.nim
nimapp_template\src\nimapp_templatepkg\private\main_impl.nim
このタスク実行後は、nim.backupというファイルも大量に生成されます。
これはnimprettyを適用する前のソースが、.backupという拡張子でリネームされています。
まとめ
nimprettyの使い方を調べてみました。
Nim 0.19.2のリリースノートを見ているとnimprettyのバグフィックスも頻繁に行われているようです。
バグフィックスがたくさん出ていたのでそろそろ枯れてきたのかなと思い、今回試してみようと思いました。
とはいえ、ソースコードが書き換えられるので、不安な方はしっかりユニットテストなどのコード書いて、品質を担保したほうがよいでしょうね。(＞自分)
雑に書いたソースでもnimprettyを使えばそれなりの体裁になるのはかなり魅力的ですね。
おまけ
拙作のNimのアプリケーションテンプレートにもprettyタスクを追加済みです。
リポジトリ
https://github.com/6in/nimapp_template
テンプレートの使い方
https://github.com/6in/nimapp_template/blob/master/TEMPLATE-README.md