6
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

HoudiniAdvent Calendar 2022

Day 13

Solaris Karma Physical Lens shaderを試してみた

Last updated at Posted at 2022-12-12

この記事はHoudiniアドベントカレンダー2022 13日目の記事です。

はじめに

Houdini 18.5から搭載されていたKarmaのレンズシェーダーが気になりつつなかなか試せなかったので、アドカレの力を借りてテストしてみました。

この記事で紹介する内容

SolarisでCameraにPhysical Lens shaderを設定
Karmaで実写に合わせてレンダリング

作業環境

Houdini indie 19.5.435

ハード類

Canon TS-E 17mm F4L
Canon EOS 6D

参考記事

Adobe ティルトシフト撮影のすすめ (https://www.adobe.com/jp/creativecloud/photography/discover/tilt-shift-photography.html
Houdini 18.5 Physical Lens and Focus Plane(https://youtu.be/FAx3rSHH-Sk
Houdini 19 BACKGROUND PLATE (https://www.sidefx.com/ja/products/whats-new-19/solaris

素材撮影

まず物理素材を撮影(広角なのでトリミングしている)
どちらもF4.0、フォーカスはPig headの左目に設定

(左)通常フォーカス
 近くにピントが合っているので奥にいくほどボケている
(右)フォーカス面がほぼ水平になるようにティルトして撮影
 フォーカスが合う平面がほぼ水平なので奥の鉢の地面までピントが合っている
 代わりに垂直方向にピントが合わなくなり、黄色のマスコットの頭部はボケている

Karmaでティルトレンズ設定

ネットワーク全景

Pig HeadとBoxを奥行きをもたせて配置してカメラと合成用バックプレートを設定している

手順

Pig HeadとBoxを配置

マテリアルライブラリー内にPhysical Lens VOPを配置

Camera KarmaタブからUse Lens Shaderをチェック、Lens Shader VOPを指定

同じくCamera SamplingタブからF-stopが0のままだとボケないので設定する
Focus distanceはビューポート内で設定すると自動で入力される

カメラ選択時にビューポート内でEnter
"Shift + G"でティルトモードに切り替え、フォーカス面を指定する

"Shift + 左クリック"で3つフォーカスする点を指定して面を設定するが若干クセがあるように感じた
今回はとりあえず手動で合成画像のフォーカス面に合わせた

Background Planeで合成用シャドウを受けレンダリング&合成

出力結果

最初の実写オブジェクトの配置が詰めすぎで絶妙にわかりにくいが、拡大してよく見るとフォーカス面がほぼ実写と同じ面にあり上下方向にボケている

おわりに

今回はフォーカス範囲を広くとる順方向のティルトを使いましたが、高所から撮影して逆方向へティルトすると一昔前に流行ったミニチュア風の撮影ができます。
Karmaで実写のティルト撮影素材と合成したり、CG内で完結してミニチュア風撮影をしても面白い表現ができるのではないかと思います。
(動画で試してみたかったのが心残り)

ではよいクリスマスとHoudini lifeを!

レンズ使用例:

6
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?