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AWSで始める30日間CI/CDマスタープログラム - 28日目: CI/CDパイプラインのコスト最適化

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28日目: CI/CDパイプラインのコスト最適化

はじめに:開発のスピードとコストのバランスをとる

皆さん、こんにちは!👋 昨日は、AI/ML開発におけるCI/CD「MLOps」という、より専門的な領域に足を踏み入れました。CI/CDの概念が、いかに多くの分野で応用されているかを実感していただけたかと思います。

さて、CI/CDパイプラインは、開発の効率と品質を向上させる強力なツールですが、その運用にはコストがかかります。特に、大規模なチームやプロジェクトでは、ビルドやテストの実行回数が増えるにつれて、コストが無視できないほど膨らむことがあります。

本記事では、CI/CDパイプラインのコストを最適化するための具体的な手法について解説します。開発のスピードとコストのバランスをとり、より持続可能なDevOpsプラクティスを確立しましょう。


1. CodeBuildのコスト最適化

CodeBuildは、CI/CDパイプラインの実行コストの大部分を占めることがよくあります。CodeBuildのコストは、ビルドが実行された時間(分単位)と、使用されたコンピューティングリソース(インスタンスタイプ)に基づいて計算されます。

💡 最適化のヒント

  • インスタンスタイプの見直し: CodeBuildは、standardlargexlargeといった複数のインスタンスタイプを提供しています。

    • ビルド時間が短く、メモリやCPUをあまり消費しないプロジェクト(例: シンプルなPythonスクリプト)では、より安価なstandardタイプで十分な場合があります。
    • 逆に、Dockerイメージのビルドなど、リソースを多く消費するタスクでは、largexlargeを使ってビルド時間を短縮し、結果的にトータルのコストを抑えられることもあります。
    • プロジェクトの特性に合わせて、最適なインスタンスタイプを選択しましょう。
  • ビルドキャッシュの活用: 13日目で学んだビルドキャッシュは、コスト最適化にも非常に効果的です。

    • pip install -r requirements.txtのような依存関係のインストール時間を短縮することで、ビルド時間を大幅に削減できます。
    • ビルド時間が短くなれば、それだけCodeBuildの実行コストも下がります。
  • ビルドコンテナの最適化: buildspec.ymlの実行時間を短くすることで、コストを直接的に削減できます。

    • 不要なコマンドを削除する。
    • テストを効率化する(例: テストの並列実行、必要なテストのみを実行)。
    • ビルド中に大きなファイルをダウンロードする必要がある場合は、S3バケットからダウンロードするのではなく、ビルドコンテナ内にプリインストールしておくことも検討できます。

2. S3とECRのコスト最適化

CI/CDパイプラインでは、ビルド成果物をS3バケットに保存したり、DockerイメージをECRにプッシュしたりします。これらのストレージサービスも、コスト最適化の対象となります。

💡 最適化のヒント

  • ライフサイクルポリシーの設定:

    • S3: S3バケットに保存された古いビルド成果物(ZIPファイルなど)は、必要がなくなったら自動的に削除するようにライフサイクルポリシーを設定しましょう。
    • ECR: ECRにプッシュされた古いDockerイメージも同様に、ライフサイクルポリシーで自動削除するように設定できます。
  • ストレージクラスの選択:

    • S3にはStandardStandard-IA(低頻度アクセス)、Glacier(アーカイブ)といった複数のストレージクラスがあります。ビルド成果物のように、頻繁にアクセスしないファイルは、コストの低いストレージクラスに移行する設定を検討できます。

3. パイプライン全体のコスト管理

CodeBuildやS3といった個別のサービスだけでなく、パイプライン全体を俯瞰してコストを管理することも重要です。

💡 最適化のヒント

  • 不要なパイプラインの停止:

    • 使われなくなったパイプラインや、開発が停止したプロジェクトのパイプラインは、実行がされないように停止または削除しましょう。
    • また、フィーチャーブランチごとにパイプラインを動かしている場合、ブランチがマージされたらパイプラインを自動的に削除するスクリプトをCI/CDに組み込むことも有効です。
  • モニタリングとアラート:

    • Amazon CloudWatchとAWS Budgetsを使って、CI/CD関連のコストを継続的にモニタリングしましょう。
    • 月々のコストが予算を超過しそうになったら、Amazon SNSで通知を受け取るように設定しておくと、予期せぬコスト増大を防ぐことができます。
  • パイプライン実行の制御:

    • CI/CDパイプラインを、すべてのGitプッシュで実行するのではなく、特定のブランチ(例: mainブランチやreleaseブランチ)へのプッシュ時のみ実行するように設定することで、実行回数を削減できます。
    • [ci skip]のようなコミットメッセージを追加することで、パイプラインの実行をスキップする設定も可能です。

まとめ:コスト意識を持ったCI/CD運用

本日は、CI/CDパイプラインのコストを最適化するための具体的な手法について学びました。

  • CodeBuild: インスタンスタイプの見直し、ビルドキャッシュの活用、ビルドプロセスの最適化でコストを削減します。
  • ストレージ: S3やECRのライフサイクルポリシーを使い、古い成果物やイメージを自動で削除してストレージコストを抑えます。
  • 全体管理: 不要なパイプラインを停止したり、コストを継続的にモニタリングすることで、予算管理を徹底します。

CI/CDは、開発のスピードを加速させるための非常に強力な投資です。しかし、その投資対効果を最大化するためには、コスト意識を持ってパイプラインを運用することが不可欠です。グローバルなAI企業のように、日々多くのCI/CDパイプラインが実行される環境では、これらのコスト最適化のプラクティスが、開発組織全体の健全な成長を支える鍵となります。

次回は、いよいよ30日間の旅の最終章です。これまで学んだ知識を総括し、CI/CDエンジニアとしての次の一歩を考えるためのまとめを解説します。お楽しみに!

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