この記事はクラウドワークスAdvent Calendar 2023 シリーズ1の5日目の記事です。
crowdworks.jp で開発をしていたフロントエンドエンジニアの @53able です。
learning.oreilly.com と Merlin を組み合わせの学習体験が素晴らしいです。
learning.oreilly.com は、オライリーのサブスクリプションサービスで、幅広い技術書籍の電子版が読み放題となっています。
このサービスには、最新の技術書籍が豊富に含まれており、日本では未出版の貴重な書籍にもアクセスできます。
一方、Merlin は、複数のLLM(Large Language Models)を利用できる Chrome拡張機能 です。
これを使えば、Web サイトの文章を GPT-4 で要約したり、特定のテキストを選択して GPT-4 を使ってその内容を深く理解することができます。
この2つのサービスを組み合わせることで、技術的な知識を効果的かつ効率的に吸収することが可能になります。
使い方
Merlin を利用するには二つの方法があります。
私は、OpenAI の従量課金プランを利用可能だったため、方法2を選択しました。まず、OpenAI API Key を発行し、Merlin の設定画面にそれを設定します。これにより、以下のモデルが使用可能になります。
- gpt-3.5-turbo
- gpt-4
- gpt-3.5-turbo-16k
- gpt-3.5-turbo-0613
- gpt-4-0613
次に、Output Language として日本語を選択します。その後、Chrome 拡張機能の Merline を用いて、文章の要約や理解を進めます。
Merline が有効になると、ページの要約を行う「Summerize」ボタンが表示されます。ボタンにカーソルを合わせると、要約する文字数が表示されます。
このボタンを押すと、ページの内容が要約されます。
更に、テキストを選択して Command + M
を押すと、選択したテキストがプロンプトに入力されます。その後、GPT-4に問いかける内容を追加します。
Merline の設定で OpenAI API Key を設定している場合、GPT-4 または GPT-3.5 のみが選択可能です。
私の場合、日本語への翻訳や GPT-4 を使ったコードブロックの説明が多いです。その際、以下のようにプロンプトに入力します。
- 「解説する」
- 「論点整理」
- 「コードレビュー」
- 「コード説明を箇条書き」
プロンプトはスニペットとして登録でき、選択したテキストに対するプロンプトを登録しておくと便利です。
まとめ
learning.oreilly.com は、多様な技術書籍を無制限に読むことができるサービスで、リスキリングの内容として最適です。
Early Release の技術書も利用可能なため、最新技術を学習するのに役立ちます。
ただし、英語の技術文書に不慣れな場合、これらの書籍は読みにくいかもしれません。そこで Merline を使った学習をお勧めします。
書籍を日本語に翻訳し、要約したり、主要なポイントを整理するのに役立ちます。
Merline 以外にも翻訳ツールは他にもありますが、Chromeの拡張機能としてショートカットから直接利用できるため、スムーズな学習体験が可能です。
画面遷移が少ないため、集中力を維持しながら迅速に翻訳して学習を進めることができます。
さらに、GPT-4を使用してコードブロックの説明を生成することも、学習効率を高める素晴らしい方法です。OpenAI API Keyをお持ちの方は、是非一度 Merline を試してみることをお勧めします。
加えて、 Merlineの有料版 では、GPT-3.5 や GPT-4 だけでなく、ClaudeやLlamaなどの他の強力なモデルも利用可能になるそうです。
よりモデルに特化したレスポンスを得たい場合や、クエリ実行速度が速くもなるそうなので、気になった方は有料版を試してみてください!