はじめに
Oracle Cloud Infrasctructure(OCI)のコンソールにサインインする際の手間を省力化するためのtipsです。
※2022/1/23時点の情報です。
1.通常のサインインのフロー
こちらに記載のあるように、OCIのコンソールにサインインする際には
https://cloud.oracle.com
にアクセスします。
こちらの画面でCloud Account Name(=テナント名)を入力して、「Next」をクリックすると、認証基盤(サインインに使用するIdP、またはダイレクトサインイン)を選択する画面に移動します。
サインインに使用するIdentity Providerを選択して「Continue」をクリックすると、Identity Providerのサインイン画面に移動します。
こちらの画面でユーザ名とパスワードを入力し、「サイン・イン」をクリックすると、コンソール画面が表示されます。
2.Cloud Account Name(テナント)を指定する
https://cloud.oracle.com にクエリストリングとしてtenant=<テナント名>を追加すると、テナント選択後の画面に直接アクセスできます。
https://cloud.oracle.com/?tenant=テナント名
のような形式です。
ブラウザからこの形式のアドレスにアクセスすると、こちらのようにダイレクトに認証基盤を選択する画面に移動しました。
3.Identity Providerを指定する
テナント名に加えて、クエリストリングとしてprovider=<Identity Provider名>を追加すると、Identity Providerのサインイン画面に直接アクセスできます。
IDCSを使用する場合は、
https://cloud.oracle.com/?tenant=テナント名&provider=oracleidentitycloudservice
のような形式です。
他のIdentity Providerを使用している場合は、フェデレーションで登録したIdentity Provider名を指定します。
ブラウザからこの形式のアドレスにアクセスすると、こちらのようにIdentity Provider(IDCS)のサインイン画面にダイレクトに移動しました。
4.リージョンを指定する
さらに、クエリストリングとしてregion=<リージョン識別子>を追加すると、コンソールサインイン時に指定したリージョンが選択された状態になります。
(デフォルトではホームリージョンが選択されます。)
リージョン識別子は東京リージョンはap-tokyo-1、大阪リージョンはap-osaka-1です。
すべてのリージョンのリージョン識別子は、こちらで確認できます。
例えば、IdPとしてIDCS、リージョンとして大阪リージョンを指定する場合は、
https://cloud.oracle.com/?tenant=テナント名&provider=oracleidentitycloudservice®ion=ap-osaka-1
のような形式になります。
ブラウザからこの形式のアドレスにアクセスすると、こちらのようにIdentity Provider(IDCS)のサインイン画面にダイレクトに移動します。
ユーザ名とパスワードを入力して、サイン・インをクリックしてコンソールにサインインすると、大阪リージョンを表す「Japan Central(Osaka)」が選択されている状態でコンソールが表示されました。
一度サインアウトして、今度は東京リージョンを指定してサインインしてみます。
https://cloud.oracle.com/?tenant=テナント名&provider=oracleidentitycloudservice®ion=ap-tokyo-1
Identity Provider(IDCS)のサインイン画面にダイレクトに移動します。
ユーザ名とパスワードを入力して、サイン・インをクリックしてコンソールにサインインします。
東京リージョンを表す「Japan East(Tokyo)」が選択されている状態でコンソールが表示されました。
まとめ
以上のように、Oracle Cloud Infrastructureのコンソール https://cloud.oracle.com にアクセスする際に、クエリストリングでテナント名、認証基盤(IdP)、リージョンを指定することで、サインインまでの画面遷移を減らし、入力を省力化できることが確認できました。