[OCI]PL/SQL SDKを使ってAutonomous Databaseのリフレッシュ可能クローンを定期的にリフレッシュさせてみた

Autonomous Databaseのリフレッシュ可能クローンのリフレッシュを、ソースとなっているAutonomous DatabaseでPL/SQL SDKを用いて自動実行させてみました。

※こちらはあくまでサンプルのため、クローンの状態の確認やエラーハンドリングは実装しておりません。こちらを参考に本番環境に実装される際は、適宜エラーハンドリング等を追加で実装してください。

リフレッシュ可能クローンのOCIDとリージョンを指定して、10分前のタイムスタンプを指定して対象となるクローンのリフレッシュを実行するPL/SQLプロシージャ「refresh_clone」を作成します。

ここではクレデンシャルとしてリソース・プリンシパルを使用しています。

refresh_cloneプロシージャ

CREATE OR REPLACE PROCEDURE refresh_clone
IS
  response_body   dbms_cloud_oci_database_autonomous_database_t;
  response        dbms_cloud_oci_db_database_autonomous_database_manual_refresh_response_t;
  refresh_details dbms_cloud_oci_database_autonomous_database_manual_refresh_details_t;
  
  clone_ocid      VARCHAR2(256);
  region_id       VARCHAR2(20);
  
BEGIN
  -- リフレッシュ可能クローンのOCIDをセット
  clone_ocid := 'ocid1.autonomousdatabase.oc1.iad.xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx';
  --リージョン識別子をセット
  region_id  := 'us-ashburn-1';
  
  -- refresh_detailsの初期化
  refresh_details := dbms_cloud_oci_database_autonomous_database_manual_refresh_details_t();

  -- 10分前のタイムスタンプを取得
  SELECT systimestamp-(1/144) INTO refresh_details.time_refresh_cutoff FROM dual; 

  -- 10分前のタイムスタンプを指定してリフレッシュ可能クローンのリフレッシュを実行
  response := DBMS_CLOUD_OCI_DB_DATABASE.AUTONOMOUS_DATABASE_MANUAL_REFRESH(
                autonomous_database_id => clone_ocid,
                autonomous_database_manual_refresh_details => refresh_details,
				credential_name => 'OCI$RESOURCE_PRINCIPAL',
				region => region_id);

END;
/

PL/SQLプロシージャが作成できたので実行してみます。

EXECUTE refresh_clone;

コンソールでリフレッシュ可能クローンの状態を確認してみます。

更新中のステータスに変わりました。

作業リクエストを確認してみます。

リフレッシュが開始されたことが確認できました。

作成したプロシージャREFRESH_CLONEが毎日0時に自動実行されるように、DBMS_SCHEDULERのジョブ"REFRESH_CLONE_JOB"を作成します。

RERESH_CLONE_JOB

BEGIN
    DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB (
        job_name           =>  'REFRESH_CLONE_JOB',
        job_type           =>  'STORED_PROCEDURE',
        job_action         =>  'ADMIN.REFRESH_CLONE', 
        start_date         =>  TO_TIMESTAMP_TZ('2022-07-8 00:00:00 +9:00','YYYY-MM-DD HH24:MI:SS TZH:TZM'),
        repeat_interval    =>  'FREQ=DAILY;INTERVAL=1',
        auto_drop          =>  FALSE,
        enabled            =>  TRUE
    );
END;
/

以上で、Autonomous Databaseが毎日0時に自動的にリフレッシュ可能クローンをリフレッシュするように設定できました。