はじめに
Autonomous Databaseでは、従来から事前認証済リクエスト(PAR)URLを作成して表データやクエリの結果をJSON形式で簡単に共有することができましたが、今回の機能拡張で表形式での共有も可能になりました。
また、その際に特定の列のデータ値による色分け、列のデータ値によるソート、フィルタリングが可能になりました。
これにより、PARを使用して、人による可読性の高い表示けいしkでデータを共有できるようになりました。
ということで、早速検証してみました。
1.事前認証済リクエスト(PAR)URLの作成
こちらの記事を参考にして、DBMS_DATA_ACCESS.GET_PREAUTHENTICATED_URLプロシージャで表に対するPAR URLを作成します。
ここでは、adminユーザのemp表に対して60分間有効なPAR URLを作成しています。
SQL> set serveroutput on
SQL> DECLARE
2 status CLOB;
3 BEGIN
4 DBMS_DATA_ACCESS.GET_PREAUTHENTICATED_URL(
5 schema_name => 'ADMIN',
6 schema_object_name => 'EMP',
7 expiration_minutes => 60,
8 result => status
9 );
10
11 DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(status);
12 END;
13* /
{"status":"SUCCESS","id":"pwmKdy_rskeX3c67DlWmfEipa3rgaWTBhFv6poH17oJVfCAsROAAM2WNyWRtcG--","preauth_url":"https://dataaccess.adb.ap-to
kyo-1.oraclecloudapps.com/adb/p/TSJqRrkxnXvwou66Fw7J0HXiIkMejU1Yhi8ofnnQrFCfx8zD4MzIGWWLhyigXvEMReW2BbrW95c/data","expiration_ts":"2024
-05-24T08:26:41.432Z","expiration_count":null}
PL/SQLプロシージャが正常に完了しました。
SQL>
出力されたJSONのプロパティ「preautu_url」の値が作成されたPAR URLです。
2.事前認証済リクエスト(PAR)へのアクセス
作成されたPAR URLにブラウザからアクセスすると、emp表の内容がJSON形式で表示されます
3.表形式での結果の表示
PAR URLの末尾に「?view=table」を追加すると、emp表の内容が以下のような表形式で表示されます。
4.特定の列のデータの色分け
PAR URLの末尾に「?view=table&colored_column_names=色付けする列名」と追加することで、表の内容が表形式で出力され、かつ特定の列をデータ値毎に色付けすることができます。
ここでは、以下の文字列をPAR URLの末尾に追加し、emp表のjob列とdeptno列に色付けしています。
?view=table&colored_column_names=JOB,DEPTNO
5.列データによる結果のソート
表形式で表示すると、各列の値でソートが可能です。
「Sort Ascending」を選択すると、表示されているデータが昇順にソートされます。
deptnoの値で表示されているデータが昇順にソートされました。
「Sort Descending」を選択すると、表示されているデータが降順にソートされます。
deptnoの値で表示されているデータが降順にソートされました。
6.列データによる結果のフィルタリング
「Filter by this field」に値を入力すると列の値でフィルタリングできます。
ここではdeptnoが10の列だけを表示するように、10と入力します。
deptnoが10の結果のみが表示されました。