はじめに
公正取引委員会が公開した「スマホソフトウェア市場の健全な競争促進に関する指針」は、アプリ事業者やプラットフォーム事業者にとって今後の対応方針を示す重要ドキュメントです。ただし全文を読むのは時間がかかるので、NotebookLM の音声要約機能を活用し、特に自社アプリに関わる部分だけ短時間でキャッチアップするワークフローを紹介します。
必要なもの
- NotebookLM アカウント
- 上記PDF(指針案)ファイル
手順
1. PDF を NotebookLM に読み込む
- NotebookLM の「Sources」からPDFをアップロードまたはURLを登録
- アップロード後、該当ソースにチェックを入れ
- “Discover” → “Create an Audio Overview” をクリック
2. 音声要約のカスタマイズ
「Customize Audio Overview」に以下のプロンプトをコピペしてください。
自社アプリ(例:電子書籍)に関わる条項を重点的に深掘りするよう指示します。
「スマホソフトウェア市場の健全な競争促進に関する指針」を読み込んで、
音声で以下を簡潔に要約してください。
1. 全体の目的(市場競争の促進)
2. 開発者・プラットフォーム事業者向けの主要ルール
3. 電子書籍アプリに関係する条項の解説
4. 運営チーム向け要点と対応策
3. 音声要約を実行し、文字起こしする
- 「Generate」をクリックして要約音声を作成
- 再生後、NotebookLM のチャット画面で「文字起こしを追加」を選択
- 自動で生成されたテキスト要約を確認・修正
4. 自社アプリ関連の箇所だけピックアップ
- 手数料設定:プラットフォーム利用料に関する条文を抽出
- データ移行/相互運用性:ユーザー情報取り扱いの要件を確認
- 優越的地位の乱用防止:SDK や課金 API の制限事項を洗い出し
5. 社内共有用にまとめる
以下のように Markdown 形式でまとめると、Slack や Confluence への投稿がラクになります。
## スマホソフトウェア市場競促法 指針サマリ
### 1. 全体の目的
- 市場の健全な競争を確保し、利用者保護とイノベーションの両立を図る。
### 2. 主要ルール
- プラットフォーム側の優越的地位乱用禁止
- 技術情報の囲い込み防止
### 3. 電子書籍アプリへの影響
- **手数料設定**: App Store/Play Store の手数料上限に留意
- **データ移行**: ユーザーデータのエクスポート手段を用意
- **API 利用**: 決済・SDK 利用での不当制限禁止
### 4. 対応策
- 契約書・利用規約のレビュー
- 社内開発ガイドラインの改訂
- 次回リリースまでに要件対応済みチェックリスト作成