すでにたくさんのnemアプリケーションが開発され、Webで公開されています。
より多くの情報はフォーラムの 技術・開発資料系 - mijin discussion forums をみていただくとよいですが、特に有名なものを3つピックアップしました。
tipnem
NEM Mainnet tipbot(@tipnem)さん | Twitter
【仮想通貨NEM】 twitter簡単に投げ銭が出来るtipnemの使い方[基本編] - 暗号通貨に関する事など
もはや説明不要かとは思いますが、初めての方にこんなことができると知ってもらうために。
Twitterユーザ間でチップ(投げ銭)としてxemをやり取りできるシステムです。
このようなチップシステムは他の通貨でも行われています。
tipnemは基軸通貨であるxemだけではなく、モザイク(一般的にトークンと呼ばれるもの。nemではモザイクといいます)も送ることができます。
nemを持っているユーザ同士、日々の感謝の気持ちや価値のある話に対して、はたまた無意味に投げつけてみたりということが行われていますw
モザイクは誰でもnemネットワークに誰でも簡単につくることができます。
モザイクについては NEMのネームスペースとモザイクって何なのか? - クリプトストリーム など、わかりやすく解説してくれているサイトがあるのでこちらに譲ります。
なお、裏側の仕組みとしては、直接nemチェーン上ではやりとりするわけではなく、サービス上で所有権のやりとりが行われている感じです。
tipnemの入出金の機能により、預入・出金をすることでウォレット間で資金を移動させます。
xembook
こちらもとはおもいますが、初めての方への紹介です。
XEMBook
前回の記事でnemネットワークへはHTTPが叩ければ情報を簡単に取得できると述べました。
XEMBookは、JavaScriptというWebサイトでは一般的な技術だけで構築された、ウォレットにログインすることなく、アカウントの残高を見るためのツールです。
また、パブリックなブロックチェーンの性質上、アドレスが分かれば情報を取り出すことができます。
送金などはできませんが、そもそも公開されている情報なので、セキュリティに気を使う必要もありません。
スマートフォンや別のパソコンなどから残高を確認したいが、わざわざ秘密鍵でウォレットをセットアップするとなると、鍵を持ち出すことのリスクがあります。
そんなとき、xembookを使えば、バレたとしても問題のない、公開情報であるアドレスだけを使って残高を確認することができます。
それだけでなく、xemを扱う主要な取引所、Zaif, coincheck, Poloniex, BITTREXのJPY換算値を表示していたり、入出金履歴、ハーベストの履歴など、頻繁に確認するような情報が一つにまとまっている、とっても便利なサイトです。
ほかにも秘密鍵を使わなくても参照できる情報ツールや、先のtipnemとの連携、後のOpenApostilleとの連携など、とにかくいろいろな機能が集約されているので、xemを購入して自分のウォレットにいれたら、まずはそのアドレスでxembookにアクセスしてみてください。
OpenApostille
OpenApostille
NEM(ネム)の公証に使えるApostille(アポスティーユ)で未来は変わる!?|CoinChoice
nemにはアポスティーユという、ファイルの存在証明をする応用機能があります。
非常に有用な機能で、将来性抜群なのですが、これまでイマイチ実際に活用するような話題は上がりませんでした。
このOpenApostilleはそれを破ってくれました。
これまでNanoWallet(公式のウォレット)でファイルの完全性と存在性を記録し、同様にNanoWalletを用いてベリファイ(検証)をするという使い方でした。
どちらかと言えば、能動的にファイルを検証したいケースで使います。
一方OpenApostilleはどんなファイルがアポスティーユされたかをブラウザで確認できるサービスです。
これは、どんなファイルがアポスティーユされているのかを実際にアポスティーユされたファイルとともに閲覧することができます。
言ってみれば、意匠・商標調査サービスのようなものです。
Webブラウザで登録されたファイルの完全性と存在性を確認できるので、例えばイラストやポエムの権利を主張する場合、URLを開くだけで十分な検証ができるでしょう。
(実際は厳密にファイルハッシュを比較するでしょうが、抑止効果にはなるでしょう)
残念なことに、アポスティーユ自体が優れた仕組みでも、現行の法律では証明に使うことができませんが、
認められた場合、これほど簡単に権利を主張するのに優れたツールは無いと思います。
(既存の法で定められた方法のほうが勝ってしまうそうです。まぁ当たり前といえばそうです)
まとめ
公開されているツールはこの程度ではありません。
上記はWebサービスよりですが、秘密鍵のリマインダツールやマルチシグを便利に使うツールなど、
実用性を高めるツールもたくさんあります。
話題に上がり次第 技術・開発資料系 - mijin discussion forums にまとめているので、こちらも一読ください。
しかしなんといってもこの記事で紹介したツールはすべて国産、日本人エンジニアによるものです。
だからすごい!とか、そうゆうことを言うつもりはないのですが、誇らしいことです。
日本はITインフラも整っていますし、スマホだって一人1台以上もつような今日です。
ビットコインもいいですが、是非nemも使って暗号通貨の実用を日本から盛り上げていければいいなと思います。
(そしてそれを今まさに見届けられるかもしれない私達はとても貴重な体験をしているのではないでしょうか)