0.はじめに
従来は・・・
サーバは大抵、ラックマウントしてたり、おうちの片隅に放置邪魔にならない適切な場所に設置して管理しますが、大抵ディスプレイやキーボードは接続せずに、ssh経由でアクセス、管理します。
しかし、ぶっちゃけsshコマンドでいろんなオプションつけて実行するのは面倒で、そもそも忘れるし、イントラネットやエアギャップ環境などの、ある程度ゆるいしよくね?な環境の場合はCUIオンリーだと面倒です。
そんな時はcockpitを利用するのも一つの手です。
cockpitって?
cockpitとは、ざっくばらんに言うと、WebUIでサーバ管理できる環境とそれを提供するツールの事です。サーバの停止・再起動や、簡単なサーバスペック、統計情報などをWebブラウザで見る事ができるようになります。
cockpitを動かすリソースとしてもそれほど消費している訳でもなさそうで、1コア、メモリ512MB環境でももっさりせずに動作しています。
が見れます。便利そうでしょ?
しかもこれはRHEL系だけのものではなく、他のディストロでも使用できます。
- 本手順はAlmaLinux9.4を最小構成でインストールした状態での操作を想定しています。
- 本手順はsudo実行を省略しています。コマンドコピペで実行できないよと言う初学者さんは手前味噌なページを見てからご利用下さい。
1.インストールと設定
- cockpitをインストールしたいAlmaLinuxのコンソールを開くか、ssh接続します。
- 以下のコマンドを実行します。
# dnf install cockpit
# systemctl enable --now cockpit.socket
# firewall-cmd --add-service=cockpit --permanent
# firewall-cmd --reload
たったこれだけでインストールは終了です。ね、簡単でしょ?
2.ログイン
- お使いのWebブラウザで以下のURLにアクセスします。
https://サーバのIPアドレス:9090
# 例えばhttps://192.168.1.10:9090など
-
ユーザー名
とパスワード
を入力してログイン
をクリックします。
- こんな感じの画面が表示されたら成功です!
後は左ペインのアプリケーションから、色々有効にしたい機能をインストールすれば使えるようになります。
画像は既に色々インストール済みの物です。初期状態だと表示されているものはもう少し少ないです。
3.使ってみて
がっつり使い込んでいる訳ではないのですが、実際に使ってみて思ったのが・・・
- CUIに慣れてないメンバーや顧客にサーバ再起動やサーバ情報を参照させる時によかった
- ストレージの組込みとRAID設定が超楽になった
- CUIを使うにしてもopensshよりcockpitからの方がストレスが少なくなった
あたりです。
できる事、できない事、いくつかの制限などがありますが「簡易的なオペレーションしかしない」、「簡易的なオペレーションだけcockpitを使うようにする」などと分けて考えれば有用なツールです。
運用管理オペレーションの簡素化を検討している方は是非試してみて下さい。
参考リンク