SATA (Serial ATA)
現在主流となっている規格。IDEに比べデータ転送速度が速く、ほとんどのPCで標準的に搭載。シリアル通信。
SAS (Serial Attached SCSI)
SATAよりも高速で、信頼性や接続台数など拡張性が高い。主にサーバ用途で使用。SATAより高価。シリアル通信。
ATA (Advanced Technology Attachment)
SATAが登場する前は、主流だった規格。IDEと実質同等の意味。(IDEを標準化したものがATA)パラレル通信。
SCSI (Small Computer System Interface)
コマンドをマルチスレッドで処理できることから、性能が重視されるサーバー用途で利用される。SCSIデバイスを使うには、SCSIホストアダプタ(SCSIカード)が必要。1979年に考案され業界標準として広く普及していたSASIを元に改良し、1986年にANSIによって最初の規格が標準化された。パラレル通信。
つまり、
パソコンで利用 | サーバーで利用 | |
---|---|---|
シリアル通信 | SATA | SAS |
パラレル通信 | ATA | SCSI |
ってこと。
LinuxにおけるIDE以外のハードディスク
Linuxでは、IDE 以外のハードディスクはすべてSCSIデバイスとして扱われる。つまり、SATAハードディスクもSCSIハードディスクとして扱われる。カーネル2.6.21 以降では基本的にすべてのハードディスクが/dev/sd*になる。
参考
「パラレル通信」と「シリアル通信」の違い
「IDE」と「ATA」の違い
SCSI 【Small Computer System Interface】
【ストレージ入門】ATA/SATA/SCSI/SASの用語整理
Linux教科書 LPICレベル2 Version 4.5対応