ext3/ext4のジャーナリングには3つのモードがある。
ファイルの読み書き操作のパフォーマンスやファイル復旧時に違いが出る。
journal
メタデータ(iノード情報など)と実際のデータの両方がジャーナリングの対象。
メインファイルシステムより前に、全てのデータがジャーナルに記録される。
データの整合性が高くなる反面、すべての操作がジャーナリングの対象となるため、
ディスクへの書き込み速度は遅くなる。
ordered
メタデータのみがジャーナリングの対象。(デフォルト)
実際のデータをディスク上に書込んだ後、メタデータをジャーナルに記録するように、
書き込み順序を保証する。メタデータが不正なデータを指すことはない。
メタデータはジャーナリングされているため、不正なシャットダウン後にもメタデータは正しく修復される。
よってほぼ、データの整合性が保たれる。
ただし、メタデータの書き込みは、実際のデータを書き込むまで待たされることになるため、ディスクへの書き込み速度はやや遅い。
writeback
メタデータのみがジャーナリングの対象。
メタデータがジャーナルに記録された後、実際のデータがディスク上に書き込まれる。
メタデータの整合性は保証されるが、クラッシュ後のリカバリでファイルの内容が以前に戻ることがある。
ディスクへの書き込みは任意のタイミングで行われるため、orderedモードに比べて高速。