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Nuxt3 + AWS Cognito スターターセット

Last updated at Posted at 2023-10-31

初めに

仕事で認証系を実装することになったが、cognito等を使って外に出した方が実装コストや保守運用も楽になるので、簡単な実装ガイドとして本記事を書く

コードは以下のリポジトリ

準備

AWS Cognito

まず、認証用のユーザープールをaws cognitoで作成する必要がある。
Amazon Cognito > ユーザープール > ユーザープールを作成
image.png

ユーザープールの作成後に Cognito ユーザープールのサインインオプションを変更することはできません。

cognito関連の設定は変更が効かないので、慎重に。
今回はメールアドレスとパスワードのみのシンプルな認証なので以下で設定

認証プロバイダー
プロバイダータイプ:Cognito ユーザープール
Cognito ユーザープールのサインインオプション:Eメール

image.png

パスワードポリシー
パスワードポリシーモード:Cognito のデフォルト

image.png

多要素認証
MFA の強制:MFAなし(本当は必要だよ)

image.png

ユーザーアカウントの復旧
セルフサービスのアカウントの復旧情報:セルフサービスのアカウントの復旧を有効化 - 推奨
ユーザーアカウント復旧メッセージの配信方法:Eメールのみ

image.png

サインアップエクスペリエンスを設定
セルフサービスのサインアップ:自己登録を有効化

image.png

属性検証とユーザーアカウントの確認
検証する属性: E メールのメッセージを送信、E メールアドレスを検証
属性変更の確認: 未完了の更新があるときに元の属性値をアクティブに保つ - 推奨
未完了の更新があるときのアクティブな属性値: E メールアドレス

image.png

追加の必須属性: 無し

image.png

メッセージ配信を設定
E メール: Cognito で E メールを送信
image.png

ユーザープール名: 任意

image.png

ホストされた認証ページ: 無効

image.png

アプリケーションタイプ: パブリッククライアント
アプリケーションクライアント名: 任意
クライアントシークレット: クライアントのシークレットを生成しない

image.png

ユーザープールIDとクライアントIDを保存しておく

コード

何はともあれgit clone

git clone https://github.com/sandy-sunday/nuxt3_cognito_tutorial.git

環境変数のテンプレートをコピーして、先ほど保存したユーザープールIDとクライアントIDをコピぺする。

cp .env.example .env
NUXT_PUBLIC_USER_POOL_ID=your_user_pool_id
NUXT_PUBLIC_CLIENT_ID=your_client_id

必要パッケージをインストールしてサーバーを起動

yarn install
yarn dev

image.png

localhost:3000 にアクセスして画面が表示されたら成功。

コード補足

cognitoで作ったユーザーでログインできない

実装時に詰まった部分として、cognitoのコンソール上で作成したユーザーで初めてログインしようとしたら、"Error: New password is required."と出てログインに失敗することがあった。この状況でcognitoUser.forgotPassword()を使っても、認証コードが送られてくることは無く、cognitoコンソール上で「E メールアドレスを検証済みとしてマークする」にチェックを入れても解消されることは無かった。

どうやら初回ログインのみcognitoUser.completeNewPasswordChallenge()でパスワードを設定する必要がある。

// /pages/login.ts
  cognitoUser.authenticateUser(authenticationDetails, {
    onSuccess: function() {
      window.location.href = '/login-success';
    },
    newPasswordRequired: function(userAttributes, requiredAttributes) {
      showNewPasswordInput.value = true;
      buttonLabel.value = 'Reset Password';
      
      // On initial login, the user must change their password
      cognitoUser.completeNewPasswordChallenge(newPassword.value, {}, {
        onSuccess: function() {
          window.location.href = '/login-success';
        },
        onFailure: function(err) {
          console.log("Error:", err);
        }
      });
    },
    onFailure: function(err) {
      console.log("Error:", err);
    }
  });

global is not defined

cognito 関連の設定は/plugins/cognito.tsに実装している。プラグインとして、各ページで利用できるようにしているのだが、JavaScriptのグローバルオブジェクトは、ブラウザ上とNode.js上では異なり、ブラウザ上では”window”、Node.js上では”global”が対応するため、yarn devで実行しようとすると500 global is not definedと出てしまう。

// /nuxt.config.ts
export default defineNuxtConfig({
  devtools: { enabled: true },
  vite: {
    define: {
      'window.global': {}, // In SSR, window is not defined. This is a workaround.
    },
  },
  .....
  ...

対策として、globalに空オブジェクトを定義してあげるとエラーを回避できる。詳しくは下の記事を参照

環境変数の設定

// /nuxt.config.ts
export default defineNuxtConfig({
  runtimeConfig: {
    public: {
      userPoolId: '',
      clientId: '',
    }
  },
});

.envを用意して環境変数に指定する方法を忘れていたため、記載。NUXT_PUBLIC_USER_POOL_IDのように接頭にNUXTを付けると環境変数として認知される。続けてPUBLICのようにネストすることも可能。nuxt3からはdotenvがプリインストールされているようで設定が楽になってる。

ログインにリダイレクト

// /middleware/redirect-login.ts
export default defineNuxtRouteMiddleware((to,from) => {
    return navigateTo('/login')
  })
<!-- /pages/index.vue -->
<template>
    <h1>Landing Page</h1>
</template>

<script setup lang="ts">
  definePageMeta({
    middleware: ['redirect-login'] // redirecting to login page if not logged in
  })
</script>

デフォルトのランディングページであるindex.vueはログイン画面にリダイレクトするよう設定した。実際のWebサービスでは認証トークンに有効期限を設定して、有効期限が切れたらログインないしトップページに戻す為、先行実装。

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