【Ruby】privateとprotectedの違い

初めに

rubyのclassにおけるprotectedが理解できず調べていたのですが、分からなかった理由はprivateの理解を誤っていたからでした。
今回は思考の整理のため、privateメソッドとprotectedメソッドの違いについてまとめてみます。

共通点

・クラス内かサブクラス内でのみ呼び出せる点（他の言語ではprivateはサブクラス内では呼び出せない場合もあるみたいですが、Rubyではそうではないです）
・レシーバがselfの場合、privateメソッドでもprotectedメソッドでも挙動は変わらない。
bメソッドの中でaメソッドを呼び出している部分は、省略されているだけでその前にselfがあります。

class Parent
  def initialize(name)
    @name = name
  end

  def b
    a
  end

  protected #privateでも同じ結果が出ます

  def a
    puts "a"
  end
end

parent = Parent.new("Alice")

parent.b
parent.a #クラス外から呼んでいるのでエラー

相違点

privateメソッドはレシーバがselfの場合でしか呼び出すことができないみたいです（selfは省略してもしなくてもいい）。
だから、「self.メソッド名」ならいけるが、「self以外のレシーバ.メソッド名」とかなら無理です。
逆に、protectedの場合は、レシーバがself以外であっても、そのクラスかサブクラスのインスタンスであれば動きます。それが1番の違いです。
例えば下記のコードの場合、protectedなのでエラーは出ませんがprivateならエラーがでます。

class Parent
  def initialize(name)
    @name = name
  end

  def compare_names(other)
    if self.protected_method == other.protected_method #ここでotherからprotectedメソッドを呼んでいるが、もしprivateだったらエラーが出る
      puts "Names are the same"
    else
      puts "Names are different"
    end
  end

  protected

  def protected_method
    @name
  end
end

class Child < Parent
end

parent = Parent.new("Alice")
child = Child.new("Alice")
another_parent = Parent.new("Bob")

parent.compare_names(child)          # privateならエラー
parent.compare_names(another_parent) # privateならエラー
parent.protected_method              # クラス外から呼んでいるのでprivate,protected共にエラー

終わりに

大雑把な説明ですいません。興味がある方は色々調べてみてください。
以上です。ありがとうございました。