AIを使った環境配慮文具シリーズのブレインストーミング - マインドマップとSCAMPER法でアイデアを展開
はじめに
この記事では、実際にAIを使ってブレインストーミングを行った過程を紹介し、マインドマップやSCAMPER法を用いてどのように具体的な製品アイデアを展開していったのかをお伝えします。ブレインストーミングのプロンプト(指示)を参考にしつつ、自分自身でも試せるような形で記事にまとめました。AIとの対話を通じて、効率的かつ効果的にアイデアを広げられる点が魅力です。
なお今回は、「Whimsical Diagrams」というマインドマップなどを作成できるGPTsを利用しました。
https://chatgpt.com/g/g-vI2kaiM9N-whimsical-diagrams
AIを使ったブレインストーミングのプロセス
AIに提供した指示(プロンプト)とそれに対する回答内容を、そのまま体験できる形で紹介します。実際にAIにアイデア出しを手伝ってもらうことで、どのようなアイデアが引き出され、どのように進化していくのかを追体験してください。
大まかな手順:
・マインドマップの作成準備
・マインドマップの発展
・SCAMPER法を適用
今回のテーマは、環境配慮型の新しい文具シリーズです。
1. 環境に優しい文具シリーズのマインドマップ
まずは、中心テーマとそこから派生する5つの主要なアイデアを提案しました。それぞれのアイデアには簡単な説明も付け加えられています。プロンプトとAIの回答を以下に示します。
指示(プロンプト):
環境に配慮した新しい文具シリーズのマインドマップを作成したいと思います。
中心テーマと、そこから派生する5つの主要な枝(キーワード)を提案してください。それぞれの枝について、簡単な説明も加えてください。
回答:
新しい環境に配慮した文具シリーズに関するマインドマップを作成するための中心テーマと主要な枝(キーワード)を以下に提案します。
中心テーマ: 環境に優しい文具シリーズ
主要な枝と説明:
-
再生可能素材の使用
- 説明: 再生紙やリサイクルプラスチックなど、持続可能な資源から作られた文具。
-
エネルギー効率の高い製造
- 説明: 製造過程でエネルギー消費を削減し、再生可能エネルギーの利用を促進。
-
無害インク・塗料
- 説明: 環境や人体に悪影響を及ぼさない、安全で自然分解可能なインクや塗料を使用。
-
パッケージの最小化とリサイクル
- 説明: 無駄を減らした簡素な包装デザイン、リサイクル可能な素材で作られたパッケージ。
-
長寿命設計
- 説明: 耐久性があり、長期間使用できるようにデザインされた文具、修理可能な製品。
マインドマップを発展
指示(プロンプト):
先ほど提案された5つの主要な枝のうち、[選択した枝の名前]について、
さらに3つの派生する枝(サブキーワード)とそれぞれの具体例を2つずつ提案してください。
環境配慮の観点を忘れずに盛り込んでください。
提案内容をもとにマインドマップを作成してください。
回答:
「再生可能素材の使用」に関する3つの派生する枝(サブキーワード)と、それぞれの具体例を以下に提案します。
主要な枝: 再生可能素材の使用
サブキーワードと具体例:
-
再生紙
- 具体例 1: リサイクルされた新聞紙から作られたノート
- 具体例 2: 廃材紙を利用したプリンター用紙
-
リサイクルプラスチック
- 具体例 1: 回収されたペットボトルを再利用したペン
- 具体例 2: 廃プラスチックを使用したファイルフォルダー
-
生分解性素材
- 具体例 1: とうもろこし由来のPLA(ポリ乳酸)から作られたボールペン
- 具体例 2: バンブーファイバーを使用した定規
2. SCAMPER法でのアイデア展開
次に、AIの提案をもとにSCAMPER法を適用し、さらにアイデアを発展させました。SCAMPER法は、代替(Substitute)、結合(Combine)、適応(Adapt)、修正(Modify)、転用(Put to another use)、削除(Eliminate)、再構成(Rearrange)という視点からアイデアを広げる手法です。今回のブレインストーミングにおいて、各視点での具体的な提案を以下にまとめます。
指示(プロンプト):
生分解性素材について、SCAMPER法を適用してアイデアを発展させたいと思います。以下の各観点について、新しいアイデアを1つずつ提案してください。
- 代替する(Substitute)
- 結合する(Combine)
- 適応させる(Adapt)
- 修正する(Modify)
- 転用する(Put to another use)
- 削除する(Eliminate)
- 再構成する(Rearrange)
回答:
SCAMPER法を用いた生分解性素材に関するアイデアは以下の通りです。
1. 代替する(Substitute)
提案: 化石燃料由来のプラスチックをバンブーファイバーやPLAに置き換える。
効果: 廃棄時の環境負荷が軽減され、自然分解が促進される。
2. 結合する(Combine)
提案: 生分解性素材とリサイクル可能な金属や木材を組み合わせた多機能ペンの開発。
効果: エコ素材と持続可能な材料を結合することで、製品の耐久性と環境への配慮を両立。
3. 適応させる(Adapt)
提案: 生分解性素材をプリンタートナーやインクの代替材料に適応。
効果: オフィス用品全般で環境配慮を促進できる。
4. 修正する(Modify)
提案: 生分解性ペンに交換可能なリフィル機能を追加。
効果: 本体を再利用できるため、資源の無駄を削減できる。
5. 転用する(Put to another use)
提案: 生分解性素材を包装材や食品容器に転用。
効果: 他の業界にも展開することで、より多くの分野で環境に優しい素材を普及できる。
6. 削除する(Eliminate)
提案: 生分解性文具の包装を完全に取り除く。
効果: 包装廃棄物を完全に削減できる。
7. 再構成する(Rearrange)
提案: ペンを少ないパーツで簡単にリサイクルできる構造に再設計。
効果: リサイクルプロセスを簡便化し、環境負荷をさらに削減できる。
これらのアイデアをもとに、次のマインドマップが作成されました。
3. 結合アイデアの発展 - 生分解性素材とリサイクル金属・木材の多機能ペン
最後に、選ばれたアイデアをさらに発展させるために、具体的なデザインや材料、マーケティング戦略などについて提案しました。
指示(プロンプト):
選ばれたアイデア: 生分解性素材とリサイクル可能な金属や木材を組み合わせた多機能ペンの開発をさらに発展させたいと思います。以下の点について、具体的な提案をしてください。
- デザイン面での工夫(環境配慮の要素を視覚的にアピールする方法)
- 材料の選択(より環境に優しい素材の提案)
- パッケージング(環境負荷を減らすための工夫)
- マーケティング戦略(環境配慮製品としてのアピールポイント)
- 価格設定(環境配慮と市場競争力のバランス)
回答:
1. デザイン面での工夫
提案: ペンのボディに木材の自然な風合いを活かし、再生可能素材を使用していることを視覚的に訴求するデザインにする。
2. 材料の選択
提案: 主にリサイクル金属を使用し、接合部分には自然由来の接着剤やビスを使う。
3. パッケージング
提案: パッケージングは完全にリサイクル可能な紙を使い、インクや装飾も植物由来の無害インクを使用。
4. マーケティング戦略
提案: 「使うほどにエコ」をキャッチフレーズに、長期使用によって環境への貢献を可視化するキャンペーンを展開。
5. 価格設定
提案: 若干のプレミアム価格を設定しつつ、長寿命製品としての価値をアピール。
まとめ
AIを活用したブレインストーミングは、アイデアの枯渇を防ぎ、さまざまな角度から新しい発想を引き出す手助けをしてくれました。今回は、環境に優しい文具シリーズというテーマで、AIとの対話を通じてマインドマップやSCAMPER法を活用し、アイデアを具体的に展開しました。AIが提供する新しい視点を得ることで、より広範な発想を生み出すことができ、環境配慮型製品の可能性をさらに広げることができました。
これらのプロンプトとAIのやり取りを参考に、ぜひ自分のプロジェクトにも応用してみてください。新しいアイデアが浮かんだら、どんどんAIと対話しながら展開していくことで、より完成度の高い製品アイデアに結びつけられるかもしれません。