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Difyを使って医療相談チャットボットを作成してみた

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こんにちは!今回は、ノーコードツール「Dify」を使って、医療相談チャットボットを作成する方法について紹介します。ノーコードツールを使うことで、プログラミングの知識がなくても簡単にアプリが作れるため、初学者の方にもおすすめです。

この記事では、具体的な手順をわかりやすく解説しながら、Difyを使ってどのように医療系のアプリを作成したのかを説明していきます。

1. Difyって何?

Difyは、プログラミングを一切使わずにアプリを作れるノーコードツールです。特に、AIを活用したチャットボットやAIアシスタント、画像生成アプリなどを手軽に作成できるのが特徴です。

ノーコードとは、プログラミング言語(例えばPython)を使わず、直感的にアプリが開発できることを指します。ドラッグ&ドロップでUI(ユーザーインターフェース)を操作しながら、簡単にアプリをデザインし、必要な機能を追加できます。

Difyの料金プラン

Difyは有料のツールですが、無料プランも提供されています。無料プランでは、以下のような制約があるので注意しましょう。

  • 200件のメッセージクレジットが付与されます(GPT-3.5-turboモデル使用時、1応答あたり1クレジット消費)。
  • アプリの作成は最大10個まで。

この無料プランで基本的なアプリの作成とテストを十分に行えます。

2. Difyでアカウント作成

まず、Difyを使用するためにアカウントを作成します。

  1. Difyの公式サイトにアクセスし、「Sign Up」ボタンをクリック。
  2. 必要な情報(名前、メールアドレス、パスワード)を入力して、アカウントを作成します。

これで、Difyを使う準備が整いました!

3. 医療相談チャットボットの作成

3.1 チャットボット作成の流れ

  1. Difyのダッシュボードにログイン後、「アプリを作成する」をクリックします。
  2. 「最初から作成」を選択し、アプリ名を入力します。今回は「医療相談チャットボット」として作成。
  3. 続いて、「プロンプト」を入力する画面に移ります。このプロンプトが、ボットに対してどのように動作させるかを定義する非常に重要な部分です。

ここでのプロンプトは、アプリの「頭脳」とも言える部分です。適切なプロンプトを設定することで、ボットがユーザーに対して自然かつ的確な対応を行うようになります。特に医療分野では、ユーザーの質問や症状に対して慎重で信頼できる対応が求められるため、プロンプト設計はとても重要です。

3.2 プロンプトの重要性と医療問診ボットにおける工夫

医療問診ボットの場合、ユーザーが特定の症状を報告した際に、正確かつ適切な追加質問をすることで、より詳しい情報を収集し、必要なアドバイスを提供することが求められます。ここでは、単に表面的な質問をするのではなく、次のようなポイントを考慮すると良いでしょう。

1. 具体的で柔軟な質問を設定する

ユーザーが「頭痛」や「咳」などと入力した際に、適切な追加質問ができるような設定をすることが重要です。以下はその具体例です。

こんにちは!症状について教えてください。以下の中から選んでください。

- 頭痛
- 発熱
- 咳
- 喉の痛み
- 腹痛

たとえば、ユーザーが「頭痛」を選んだ場合、次にボットが具体的な質問をするよう設定します。

「頭痛の場所はどこですか?片側、全体、後頭部などを教えてください。」
「痛みの強さを1から10の間で評価してください。例えば、1が軽い痛みで、10がとても強い痛みです。」
「頭痛はいつから続いていますか?今日、数日、1週間以上など。」

2. 応答の順番や条件分岐を工夫する

ユーザーが異なる症状を報告した場合、それに応じてプロンプトが異なる質問を投げかけるように設計します。たとえば、「咳」を報告した場合には、以下のようなプロンプトを準備します。

「咳はどのくらい続いていますか?数日間、1週間以上、1ヶ月以上など。」
「咳は乾いた咳ですか?それとも痰が絡んだ咳ですか?」
「発熱や喉の痛みを伴っていますか?」

このように、状況に応じて異なる質問をすることで、より正確な情報を得ることができます。Difyのノーコードツールでは、このような条件分岐を使ってユーザー体験を向上させることができます。

3. 緊急性を考慮した対応

プロンプトには、緊急性が高い症状が報告された場合に、迅速に適切な対応を促す設定も重要です。例えば、以下のように緊急対応を促すプロンプトを設定します。

「強い胸痛や呼吸困難、意識障害などの症状がある場合、すぐに救急車を呼び、最寄りの病院へ連絡してください。」
「もしこれらの症状が現れた場合、チャットではなく医療機関へ直接ご相談ください。」

このようなプロンプトにより、ユーザーが重大な症状を抱えている場合でも適切な行動を取るよう促すことができます。

4. 分かりやすい言葉で質問を設定する

医療問診ボットでは、難しい医療用語は避け、ユーザーがすぐに理解できる言葉を使うことが大切です。例えば、「痰」ではなく「たん」など、ユーザーが普段使う言葉で説明することで、チャットボットが親しみやすく、使いやすいものになります。

5. 適切な医療機関の案内を行う

ボットが症状に基づいてユーザーに近くの医療機関を案内する機能を追加するのも効果的です。以下のプロンプトは、位置情報を使った最寄りの医療機関案内に応用できます。

「症状から判断すると、内科への受診が適切です。最寄りの医療機関はこちらです:[住所や病院名]。」

Difyのプラットフォームでは、こうしたカスタマイズを簡単に追加できます。

3.3 プロンプトを実際に設定してみる

次に、これらの考慮ポイントを元に、Dify上でプロンプトを設定していきます。プロンプトは、ボットがどのような流れで質問し、回答するかを決定する重要な要素です。

  1. 「手順」欄にプロンプトを入力
    プロンプトは「ステップバイステップ」で書くと、ボットがユーザーとのやり取りを段階的に進められます。

    例:

    こんにちは!今日はどんな症状がありますか?以下のリストから選んでください:
    
    - 頭痛
    - 発熱
    - 咳
    - その他
    
  2. 条件分岐を使う
    Difyでは、ユーザーが選んだ項目に基づいて次の質問を切り替えることができます。これを使ってユーザーが「頭痛」を選んだ場合には以下のような流れを設定できます。

    もし「頭痛」が選ばれた場合:
    「頭痛の場所はどこですか?片側、全体、後頭部などを教えてください。」
    「痛みの強さを1から10で教えてください。」
    「頭痛はいつから続いていますか?」
    
  3. 緊急対応のプロンプト設定
    緊急性の高い症状の場合は、すぐに医療機関への対応を促します。

    強い胸痛や呼吸困難がある場合は、すぐに医療機関に連絡してください。
    

3.4 プロンプトのテスト

入力したプロンプトは、Difyの右側にあるテストエリアで実際にテストして確認できます。症状を選び、ボットが正しく質問を返すかどうか、追加の質問が適切かなどをチェックしましょう。


4. プロンプト設計の重要性

今回、医療相談チャットボットを作成する際、プロンプト設計がどれほど重要かを体感できたと思います。プロンプトの工夫次第で、ユーザーに対してボットがどれほど信頼性を持って対応できるかが変わってきます。

  • 具体的な質問でユーザーの詳細な情報を得る。
  • 条件分岐を使って、柔軟かつ適切な対応を行う。
  • 緊急時の対応を設定して、ユーザーが正しい行動を取れるようサポートする。

これらの要素をしっか

4. チャットボットの公開

4.1 公開する手順

作成したチャットボットを他の人にも使ってもらうために、公開する手順を行います。

  1. 画面右上にある「公開する」ボタンをクリック。
  2. メニューが開いたら「更新」をクリックして、ボットを保存します。
  3. 次に、「アプリを実行」をクリックすると、新しいタブが開き、チャットボットを使える画面が表示されます。

これで、作成したチャットボットが他の人にも公開されます!

4.2 公開停止の手順

公開したアプリは、誰でも使えるようになりますが、公開中のアプリはクレジットを消費するため、必要がない場合は公開を停止しておきましょう。

  1. 左サイドバーから「監視」をクリック。
  2. 公開中のアプリ名の横にある「稼働中」ボタンをクリックして「無効」に変更。

これで、チャットボットの公開を停止することができます。

5. まとめ

今回、Difyを使って医療相談チャットボットを作成する方法を紹介しました。ノーコードツールを使うことで、プログラミングが苦手な人でも簡単にアプリを作成できるのが魅力です。特に、医療系のチャットボットのような専門的なアプリも、適切なプロンプトを使うことで実現可能です。

初めての方でも気軽に試してみて、ぜひ自分だけのAIアプリを作ってみてください!

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