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【Laravel入門】リレーションとユーザーの一覧表示

Last updated at Posted at 2018-05-06

リレーションとは

例えば、投稿記事articleが表示された時に「投稿者の名前も知りたい!」と思うのは当然だろう。そのためには何をするのか?articlesテーブルにuser_nameの様なカラムを追加するのか?

しかし、投稿者情報を引き出すために既存のusersテーブルを活用できれば簡単だ。それを可能にしてくれるのが、リレーションという仕組みだ。

公式ドキュメントより(一部抜粋)

データベーステーブルは大抵の場合他のものと関連しています。たとえばブログ投稿(ポスト)は多くのコメントを持つか、それを投稿したユーザーと関連しています。Eloquentはそうしたリレーションを簡単に管理し操作できるようにするとともに、様々なタイプのリレーションをサポートしています。

Eloquentのリレーション(関係)とはEloquentモデルクラスのメソッドとして定義します。

今回はそのための設定を行っていく。

主キーと外部キー

今まで2つのテーブルusersとarticlesを作成した。この2つのテーブルで共通の値が入るカラムを設定し、これを元に結びつければ良いのだ。これをidカラムとuser_idカラムにする。

この場合、usersテーブルのid主キーと呼ばれ、articlesテーブルのuser_id外部キーと呼ばれる。articlesテーブルは、user_idを元にusersテーブルから必要なuser情報を引き出すことができるのだ。

実はLaravelでは、既にuser_idにはusersテーブルのidが入る仕組みになっているのだ。

公式ドキュメントより(一部抜粋)

Eloquentは、Commentモデルに対する外部キーを自動的に決めることを心に留めてください。規約によりEloquentは、自分自身のモデル名の「スネークケース」に_idのサフィックスをつけた名前と想定します。ですから今回の例でEloquentは、Commentモデルの外部キーをpost_idであると想定します。

モデル名が異なるので、CommentモデルをArticleモデル、PostモデルをUserモデルとして読んで欲しい。

モデル編集

ここで注意するのはモデル同士の結びつき方だ。UserとArticleの関係は1対多と呼ばれるものだ。

  • ユーザー(投稿者)は複数の記事を投稿できる。よって、Userは複数のArticleを持つことができる
  • 1つの記事の投稿者は1人しか存在しない。よって、Articleは1つのUserしか持つことができない

上記の関係に基づき、各モデルにはこのように関数を追記する。

User.php
public function articles()
{
    return $this->hasMany('App\Article');
}
Article.php
public function user()
{
    return $this->belongsTo('App\User');
}

コントローラ編集

Articleコントローラの全体像はこうなる。

ArticleController.php
<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;
use App\Article;

class ArticleController extends Controller
{
    public function __construct()
    {
        $this->middleware('auth')->except(['index']);
    }

    public function index()
    {
        $articles = Article::All();
        return view('article.index', ['articles' => $articles]);
    }

    public function add()
    {
        return view('article.add');
    }

    public function create(Request $request)
    {
        $article = new Article;
        $article->user_id = $request->user()->id;
        $article->title = $request->title;
        $article->content = $request->content;
        $article->save();
        return redirect('/');
    }

    public function edit(Request $request)
    {
        $article = Article::find($request->id);
        return view('article.edit', ['article' => $article]); 
    }

    public function update(Request $request)
    {
        $article = Article::find($request->id);
        $article->title = $request->title;
        $article->content = $request->content;
        $article->save();
        return redirect('/');
    }

    public function delete(Request $request)
    {
        $article = Article::find($request->id);
        return view('article.delete', ['article' => $article]); 
    }

    public function remove(Request $request)
    {
        $article = Article::find($request->id);
        $article->delete();
        return redirect('/');
    }
}

アクセス制限

ゲスト(ログインしていない人)の場合は、投稿記事の閲覧のみ可能とし、新規投稿などの機能は使わせたくない。

この場合、役に立つのがコンストラクターだ。これがmiddleware('auth')を呼び出し、アクセス制限をかけてくれる。さらにexcept(['index'])を記載すれば、アクセス制限の対象にindexアクションを除いてくれる。

コンストラクターやミドルウェアについては・・・ほとんど知らない。これらは今度の課題とする。

変更点

実は、変更があるのはcreateアクションだけだ。$article->user_id = $request->user()->id;Articleモデルのuser関数を呼び出し、関連するUserインスタンスのidプロパティArticleインスタンスのuser_idプロパティとして保存している。

その他のアクションについてもビューでユーザー名を表示させたい箇所があるが、ビューからの呼び出しが簡単にできるため、コントローラ部分の編集はほとんどないのだ。

ビュー編集

リンクの部分を編集する。@authディレクティブでユーザーとゲストの判別を行い、表示する項目を分けている。

views/layouts/layout.blade.php
<a href="{{ url('/') }}">トップページ</a>
<a href="{{ route('user_index') }}">ユーザー一覧</a>
<a href="{{ route('article_index') }}">記事一覧</a>
<a href="{{ route('article_add') }}">記事作成</a>
@auth
    <a href="{{ url('/home') }}">Home</a>
@else
    <a href="{{ route('login') }}">ログイン</a>
    <a href="{{ route('register') }}">会員登録</a>
@endauth

article.indexビュー

こちらは大幅に編集した。

resources/views/article/index.blade.php
@extends('...layouts.layout')

@section('article_index')
    投稿一覧<br>
    <table>
        <tr><th>ユーザーID</th><th>名前</th><th>タイトル</th><th>内容</th></tr>
    @foreach($articles as $article)
        <tr>
            <td>{{ $article->user_id }}</td>
            <td>{{ $article->user->name }}</td>
            <td>{{ $article->title }}</td>
            <td>{{ $article->content }}</td>
            @auth
                @if( ( $article->user_id ) === ( Auth::user()->id ) )
                    <td><a href="{{ route('article_edit') }}?id={{ $article->id }}">編集</a></td>
                    <td><a href="{{ route('article_delete') }}?id={{ $article->id }}">削除</a></td>
                @endif
            @endauth
        </tr>
    @endforeach
    </table>
@endsection
  • {{ $article->user_id }}の部分は、{{ $article->user->id }}と記述しても同様の結果が得られる。
  • {{ $article->user->id }}では、ArticleのUserモデルuser動的プロパティにより取得している。(動的プロパティ?)
  • @authディレクテブの中で@ifディレクティブを使用し、現在のユーザーにのみ表示される部分を作成している。
  • @ifディレクティブ中では、条件を{{ }}ではなく( )を使用して記述する。
  • Auth::user()->idは、現在ログインしているユーザーのidプロパティを取得する。
  • 結果、記事の投稿者にのみ編集・削除メニューの表示がされる。

ビューの中でメソッドが直接呼び出せるのは便利だ。

あと、動的プロパティについてはこちらから。commentsをarticlesに読み替えよう。分かったような分からないような気がする。

リレーションを定義したら、commentsプロパティによりコメントのコレクションへアクセスできます。Eloquentは「動的プロパティ」を提供しているので、モデルのプロパティとして定義したリレーションメソッドへアクセスできることを覚えておきましょう。

article.addビュー

必要のないユーザーID:<input type='text' name='user_id'><br>は削除した。しかし、どうやってuser_idを取得しているのだろうか?

createアクションでは$article->user_id = $request->user()->id;の記述がされている。HTTPリクエストインスタンスが代入されている$requestには、現在ログインしているユーザーの情報も入っているのだろうか?だとしたら、つじつまが合うのだか。

views/article/add.blade.php
@extends('...layouts.layout')

@section('article_add')
    投稿作成<br>

    <form action='{{ route('article_create') }}' method='post'>
        {{ csrf_field() }}
            タイトル:<input type='text' name='title'><br>
            内容:<input type='text' name='content'><br>
            <input type='submit' value='投稿'>
    </form>
@endsection

article.editビューarticle.deleteビューについては省略する。特に変更を加える必要はないのだが、ユーザー名を表示させたい場合は適宜{{ $article->user->name }}を追記しよう。

ユーザーの一覧表示

以前のCRUD実装で、投稿記事の一覧表示機能は作成した。ユーザーも同様に一覧表示ができるようにしたい。

コントローラ作成

Userコントローラを作成する。

$ php artisan make:controller UserController
Controller created successfully.

早速編集する。ログインしていなくても一覧表示機能を使用させるために、 $this->middleware('auth')->except(['index']);と記述する。(現在はindexアクションしか作成していないので、この記述がなくても同様の動きはする。)

UserController.php
<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;

use App\User;

class UserController extends Controller
{
    public function __construct()
    {
        $this->middleware('auth')->except(['index']);
    }

    public function index()
    {
        $users = User::All();
        return view('user.index', ['users' => $users]);
    }
}

ルーティング設定

web.php
Route::get('/user/index', 'UserController@index')->name('user_index');

ビュー作成

resources/viewsディレクトリuserディレクトリを用意し、index.blade.phpを作成する。

resources/views/user/index.blade.php
@extends('...layouts.layout')

@section('user_index')
    ユーザー一覧<br>
    <table>
        <tr><th>ユーザーID</th><th>名前</th></tr>
    @foreach($users as $user)
        <tr>
            <td>{{ $user->id }}</td>
            <td>{{ $user->name }}</td>
        </tr>
    @endforeach
    </table>
@endsection

こちらも忘れずに。

views/layouts/layout.blade.php
@yield('user_index')

入門編終了

CRUDとリレーションを実装することができたので、これで入門編は終了とする。他にも付け足したい機能はあるし、デザインも整えたい。AWSも使いたい。それらについては、まとまったら別記事として投稿する予定だ。

拙い記事ではあったが、誰かの何かのお役に立てれば、さらにベテランの方々にも初心を思い出していただければ、これ以上の喜びはない。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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