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【GitHub】アプリのバージョン管理を行う

Last updated at Posted at 2018-05-22

バージョン管理とは

バージョン管理とはファイルの変更履歴の管理のことだ。

特に複数人でアプリケーション開発をする場合、機能ごとに作業を分割して、それを各個人が進めていくことになるだろう。そして最終的に各作業をつなぎ合わせて1つのアプリケーションになるのだが、バージョン管理はこの過程に不可欠な仕組みだ。

ファイルの変更履歴=作業履歴の単位が、どこでどのようにアプリケーションに組み込まれていくのか、時系列で確認できれば便利だ。さらに作業に誤りがあった場合、遡って該当箇所を取り消すこともできる。

それを提供するのがバージョン管理システムであり、自分はその中の1つであるGitを利用している。

作業環境

今回の作業は、以下の環境を前提として行っている。

  • gitがインストールされている。(自分はHomebrewで管理している。)
  • GitHubに登録済みである。
  • GitHubはssh接続されている。

ローカルリポジトリの作成

まず、自分のPC内でファイルの変更履歴の保管場所を作成しなければならない。その場所をローカルリポジトリと言う。

initコマンド

最初にアプリケーションのディレクトリへ移動する。

$ cd larabbs

initコマンドでアプリケーション内に.gitというローカルリポジトリ用のディレクトリが作成され、初期化される。空の箱を作るイメージだ。このコマンドは一度実行してしまえば、再度行う必要はない。

$ git init
Initialized empty Git repository in /Users/[ユーザー名]/workspace/larabbs/.git/

addコマンド

次に、addコマンドでローカルリポジトリに変更履歴を保存したいファイルを指定する。なお、Aオプションを指定すると、現在のディレクトリ以下全てのファイルがその対象となる。

$ git add -A

commitコマンド

最後に、commitコマンドでaddコマンド実行時に指定したファイルの変更履歴がローカルリポジトリに登録される。mオプションの後ろには、メッセージを登録する必要がある。

今後、commitコマンドを行うごとに差分(以前のcommitからの変更履歴)が登録される。

$ git commit -m "first commit"
[master (root-commit) 8b94e0d] first commit
 98 files changed, 7539 insertions(+)
 create mode 100644 .env.example
 create mode 100644 .gitattributes
 create mode 100644 .gitignore
 create mode 100644 app/Article.php

# 以下省略

statusコマンド

statusコマンドで、現在のcommitの状況が確認できる。全てのファイルがcommitされていれば、以下のメッセージが表示される。

$ git status
On branch master
nothing to commit, working tree clean

リモートリポジトリの作成・登録

自分は、GitHubという超メジャーなサービスを利用している。ここにリポジトリ(リモートリポジトリ)を作成することにより、他人とアプリケーションの構成に必要な情報を共有することができる。

リモートリポジトリの作成

New repositoryで新しいリモートリポジトリを作成する。以下の項目を入力・選択すれば問題ない。

  • Repository nameにアプリ名を入力する。
  • Publicを選択する。
  • Initialize this repository with a READMEはチェックしない。

公開方法は無料枠のPublicなので、自分のコードは誰でも見られる状態になることは了承しておく。

さらに、環境変数など他人に見られては困るファイルがあれば、あらかじめ.gitignoreを作成し、その中に該当のファイル名を記述しておくこと。(Laravelはデフォルトで作成されていた。)そうすれば、リモートリポジトリに該当ファイルの履歴(内容)が送られることはない。

リモートリポジトリのアドレス登録

作成したリモートリポジトリに移動し、先ほどローカルリポジトリにcommitした内容をリモートリポジトリへ送る(pushする)準備をする。

送付先であるリモートリポジトリのアドレスは、Clone or downloadで確認が可能だ。自分の場合はGitHubとssh接続しているため、gitから始まるアドレスを指定する。

まず、remote addコマンドで送付先のアドレスを登録する。以降のコマンド入力も、全てアプリケーションのディレクトリで行う。

$ cd larabbs
$ git remote add origin git@github.com:[ユーザー名]/larabbs.git

上記のコマンドで、originの名前で送付先アドレスであるgit@github.com:[ユーザー名]/larabbs.gitが登録された。

これで、pushする度にアドレスを入力する手間が省ける。

pushコマンド

pushコマンドで、ローカルリポジトリのcommit内容をリモートリポジトリへ送る。

$ git push origin master
Counting objects: 132, done.
Delta compression using up to 4 threads.
Compressing objects: 100% (115/115), done.
Writing objects: 100% (132/132), 173.17 KiB | 1.53 MiB/s, done.
Total 132 (delta 17), reused 0 (delta 0)
remote: Resolving deltas: 100% (17/17), done.
To github.com:[ユーザー名]/larabbs.git
 * [new branch]      master -> master

これで、GitHubの該当リポジトリを選択すると変更履歴(ファイル内容)が表示されるはずだ。

参考記事

今回お世話になった記事・サイト様を紹介する。

とにかく簡潔で分かりやすい。
【Git】オレならこう説明する!Git初心者への用語説明

こちらは詳しく図解されている。SourceTreeというソフトが利用されているので、作業過程が視覚的に理解しやすい。
【連載Git入門目次】ほんとは簡単?SourceTreeでGitを始めよう!
サルでもわかるGit入門〜バージョン管理を使いこなそう〜

今回はここまで。

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