LoginSignup
16
16

More than 5 years have passed since last update.

ReactiveCocoa (RAC3.0) by Swift

Last updated at Posted at 2015-03-22

はじめに

最近流行りのリアクティブプログラミング。ReactKitBondなどある中、ようやく老舗であるReactiveCocoaの仕様が固まりそうです。まだmasterリポジトリにはマージされていませんが、ひっそりとプレリリースされています。

試すには

Carthageからインストールするのが簡単でオススメです。ただし、Swift1.2対応のためxcode-selectにより使用するxcodebuildを変更してやる必要があります。

参考) CarthageでSwift 1.2に対応したライブラリをビルド

また、試すのであればswift-developmentブランチが最新であり良いと思います。Cartfilegithub "ReactiveCocoa/ReactiveCocoa" "swift-development"のように書き、carthage updateでOK。Mac用が必要なければ別途--platform iOSも追記してください。

Signal/Producer

簡単な例として、「UITextFieldに文字が入力されていたらボタンを有効にする」というのをRAC3.0使って書いてみます。

ViewController.swift

@IBOutlet weak var textField: UITextField!
@IBOutlet weak var button: UIButton!

lazy var dynamicProperty: DynamicProperty! = DynamicProperty(object: self.button, keyPath: "enabled")

override func viewDidLoad() {
    super.viewDidLoad()

    dynamicProperty <~ textField.rac_textSignal().toSignalProducer()
        |> catch{ error in
            return SignalProducer<AnyObject?, NoError>(value: "")
        }
        |> map{ value in
            let str = value as! NSString
            let can: Bool = str.length > 0
            return can as AnyObject?
        }
}

見ての通り、若干コード量が多く回りくどい印象があります。

ReactiveCocoa を Swift から使ってみた(2) KVO編でおっしゃっているように、rac_valuesForKeyPath()を使う事でKVOできるようになります。それを実現するため提供されているのがDynamicProperty<~です。<~は左辺に変更したいオブジェクトを配置し、右辺に変更起因となるシグナルを配置します。この例では右辺にSignalProducer<T, NSError>を配置しています。つまり、SignalProducer<T, NSError>からシグナルが発動するとそれがDynamicProperty (object.keyPath)に変更を加えるという流れです。

ちなみにSignalProducerRACSignal (cold signal)に相当し、SignalRACSignal (hot signal)に相当します。

また、気づいた方いらっしゃるかもしれませんが、ここではrac_textSignal()を使っています。これはobjective-Cで実装されたRACSignalを返す関数です。つまり、UIKitとやりとりを行う場合にはRACSignalを介す必要があります。

修正

●2015/3/22

コード中にcatchを追加しました。NSErrorNoErrorにキャストすると同時にシグナルのエラーをキャッチしてます。(catchを挟まないとバインディングできないのも不思議な感じですが)

●2015/3/23

ikesyoさん指摘の通り、catch部修正しました

最後に

最初にも書きましたが、まだプレリリースです。仕様は変わるかもしれません。ご注意ください。

16
16
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
16
16