概要

ファイルサーバ内のファイルをうち、特定の物を処理するスクリプトをPowerShellで作ろうと、Get-ChildItem *** -Recurseしたところ、階層が深くパスが260文字以上となるファイルがたくさんあることがわかった。

解決法は何通りかあるものの、robocopyを使うのが簡単そうだったので、長いファイル名のフルパスを得る関数を作ってみた。
ついでに、長いパス名のファイルが無い場合でもGet-ChildItemよりも2倍程度高速。

つくったもの

function Get-ChildFilePath {
  [CmdletBinding()]
  [OutputType([String[]])]
  param (
    [Parameter(Mandatory,ValueFromPipeline)]
    [string]$Path
  )

  BEGIN {
    $notexist = 'C:\DOESNOTEXIST';
    while (Test-Path $notexist){
      $notexist += Get-Random $(48..57+97..122) | % {[char]$_}
    }
  }

  PROCESS {
    if( Test-Path $Path ){
      $list = robocopy.exe $Path $notexist /L /E /B /NP /FP /NS /NC /NJH /NJS /NDL |
        ForEach-Object { $_.Trim() } | Where-Object { $_.Length -gt 0 }
      @($list)
    } else {
      @()
    }
  }
}

※ PowerShellは管理者権限が必要

説明

robocopyで使っているオプションの説明は下記(robocopy /?から抜粋)。

/L :: リストのみ - いずれのファイルにも、コピー、タイムスタンプの追加、または削除を実施しません。
/E :: 空のディレクトリを含むサブディレクトリをコピーします。
/B :: バックアップ モードでファイルをコピーします。
/NP :: 進行状況なし - コピーの完了率を表示しません。
/FP :: 出力にファイルの完全なパス名を含めます。
/NS :: サイズなし - ファイル サイズをログに記録しません。
/NC :: クラスなし - ファイル クラスをログに記録しません。
/NDL :: ディレクトリなし - ディレクトリ名をログに記録しません。
/NJH :: ジョブ ヘッダーがありません。
/NJS :: ジョブ要約がありません。

以上のオプションとコピー先として存在しないフォルダを指定してrobocopy.exeを呼び出すと、コピー元に指定したフォルダ以下にあるファイルの、フルパスのリストが出力されるので、無駄な空白を除いたものを出力する。

また結果が0行だったり1行だったりしたときに返り値の型が変わらないよう、@()で囲んで必ず配列が返るようにした。

使い方

単純に指定したフォルダ以下の文字列のリストを得る。

Get-ChildFilePath "C:\Users\hogehoge\Documents"

Get-ChildItemと同様にSystem.IO.FileSystemInfoを得るには、Get-Itemに渡せばOK。

Get-ChildFilePath "C:\Users\hogehoge\Documents" | Get-Item

ファイル名でフィルタをかける場合は、先に文字列を条件に絞ってからGet-Itemをしたほうが高速(なので敢えてGet-ChildItemとは互換のないようにした)。

Get-ChildFilePath "C:\Users\hogehoge\Documents" | ? { $_ -like "*.png" } | Get-Item

PowerShellで指定フォルダ以下にあるファイルの一覧(長いパス対応)を得る

概要

つくったもの

説明

使い方