概要

最近、古いサーバやノートPCを実験台に使うにはLXDがいろいろと勝手が良い(少ないメモリでも動く、マイグレーションしやすい)ことがわかった。
ということで、デスクトップ環境もLXDとxrdpで準備。

ホストOS: Ubuntu 18.04 LTS Server
LXD: 3.1.0 (snap版)
LXDコンテナはホストと同じネットワークにブリッジ接続(設定方法は拙記事Ubuntu 18.04 Server + LXDでブリッジ接続する - Qiitaを参照)

コンテナ起動

$ lxd launch ubuntu:18.04 MATEDESKTOP

コンテナのIPアドレス固定

Ubuntu 18.04からはネットワークの設定がnetplanになっていて設定方法が変わっているので注意。

以下のは

コンテナのIP : 192.168.10.228
サブネットマスク : 255.255.255.0 (netplanでは/24で指定)
ゲートウェイ : 192.168.10.253
DNSサーバ: 192.168.10.234と192.168.10.236
IPv6 : 使用しない

という設定。

# vi /etc/netplan/99_config.yaml

99_config.yaml

network:
  version: 2
  ethernets:
    eth0: 
      dhcp4: false
      dhcp6: false
      addresses: [192.168.10.228/24]
      gateway4: 192.168.10.253
      nameservers:
        addresses: [192.168.10.234, 192.168.10.236]

# ip addr flush eth0
# netplan apply

lxd launch時にDHCPで割り当てられているIPアドレスをip addr flush eth0で消し、
netplanの設定をnetplan applyで適用。

MATEデスクトップ環境のインストール

今回はデスクトップ環境としてMATEをインストールしてみた。
もちろん他のデスクトップ環境も可。

# apt update
# apt install mate-desktop mate-desktop-environment mate-desktop-environment-extra mate-session-manager

xrdpのインストールと設定

Ubuntu 18.04ではxrdpのバージョンも上がっているので、普通にaptでインストール。

# apt install xrdp

デスクトップ環境にMATEを使うように設定。

LXDのコンテナには、デフォルトでubuntuというユーザが作成されているので、
これをリモートデスクトップの接続用ユーザにする。

# echo "mate-session" > /home/ubuntu/.xsession
# chown ubuntu:ubuntu /home/ubuntu/.xsession

接続用ユーザのパスワードを設定しておく。

# passwd ubuntu

RDP接続する

これでWindowsのリモートデスクトップから接続できるはず

アプリケーションをインストール

MATEターミナルから必要なソフトウェアをインストールして、
デスクトップ環境として使えるようにすればOK。

$ sudo apt install chromium-browser
$ sudo apt install firefox

トラブルシューティング

GUIからログアウトできないとき

インストールするパッケージが不足したりすると、デスクトップ画面にログアウトが表示されなかったりする。
そんなときはターミナルを起動(ショートカットはCtrl + Alt + T)して以下のように入力する。

mate-session-save --logout

リモートデスクトップのセッションがフリーズしたとき

ホストからlxc exec MATEDESKTOP /bin/bashでコンテナに入り、
xrdp-sesmanというプロセスをkill。

どうしようもないとき

コンテナを削除してから再度作成してしまえばOK。
仮想マシンよりも高速に削除や作成ができるコンテナならでは。

LXD + Ubuntu 18.04 + MATE + xrdpでリモートデスクトップ環境を作る

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