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【Spring】AOPの@AfterThrowingと@ExceptionHandlerの使い分けについて

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AOPの@AfterThrowing@ExceptionHandlerの役割と使われ方

SpringのAOPの@AfterThrowing@ExceptionHandlerは、どちらも例外処理を行うためのアノテーションですが、異なる役割と使われ方を持っています。

@AfterThrowingアノテーションは、特定のメソッドが例外をスローした後に実行される処理を定義します。このアノテーションを使用すると、例外が発生した後に行う特定の処理やログ出力などを行うことができます。@AfterThrowingはAOPによって提供される機能であり、アスペクト指向プログラミングの一部です。

一方、@ExceptionHandlerアノテーションは、Springフレームワークのコントローラ内で特定の例外を処理するために使用されます。通常、Controllerクラス内に定義され、特定の例外が発生した場合に実行されるメソッドを指定します。このアノテーションを使用すると、例外ごとに異なる処理を定義することができます。

要約すると、@AfterThrowingはAOPにおいて、メソッドが例外をスローした後の処理を指定するために使用されます。一方、@ExceptionHandlerはSpringフレームワークのコントローラ内で特定の例外を処理するために使用され、例外ごとに異なる処理を定義することができます。

@AfterThrowing@ExceptionHandlerのサンプルコード

@AfterThrowingのサンプルコード

@Service
public class UserService {
    
    @AfterThrowing(pointcut = "execution(* com.example.UserService.*(..))", throwing = "ex")
    public void handleException(JoinPoint joinPoint, Exception ex) {
        // 例外がスローされた後の処理をここに記述します
        // 例えばログ出力や通知、リトライなどの処理が可能です
        System.out.println("例外がスローされました: " + ex.getMessage());
    }
    
    // 例外をスローするメソッドのサンプル
    public void deleteUser(Long userId) {
        if (userId == null) {
            throw new IllegalArgumentException("ユーザIDが無効です");
        }
        // ユーザの削除処理を実行する
        // ...
    }
}

上記の例では、@AfterThrowingアノテーションを使用して、UserServiceクラス内のメソッドが例外をスローした後に実行される処理を定義しています。この場合、execution(* com.example.UserService.*(..))というポイントカット式を使用して、UserServiceクラス内のすべてのメソッドに対して処理を適用しています。throwing属性を使用して、例外オブジェクトを取得し、適切な処理を行います。

@ExceptionHandlerのサンプルコード

@ControllerAdvice
public class GlobalExceptionHandler {
    
    @ExceptionHandler(IllegalArgumentException.class)
    public ResponseEntity<String> handleIllegalArgumentException(IllegalArgumentException ex) {
        // IllegalArgumentExceptionが発生した場合の処理をここに記述します
        // 例えばエラーメッセージの作成やHTTPレスポンスの生成などが可能です
        return ResponseEntity.status(HttpStatus.BAD_REQUEST).body(ex.getMessage());
    }
    
    // 他の例外に対する処理も追加できます
    
    // ...
}

上記の例では、@ExceptionHandlerアノテーションを使用して、GlobalExceptionHandlerクラス内のメソッドがIllegalArgumentExceptionが発生した場合に実行される処理を定義しています。ControllerAdviceアノテーションをクラスに指定することで、この例外ハンドラが全体のコントローラに対して適用されることになります。handleIllegalArgumentExceptionメソッド内では、エラーメッセージの作成やHTTPレスポンスの生成などを行っています。

これらは簡単なサンプルコードであり、実際のアプリケーションにはさまざまなケースがあります。必要に応じてカスタマイズして使用してください。

使い方によっては同じ役割を担える

両方のアノテーションは例外処理に関与するため、一部のケースでは同じ結果を得ることができます。

ただし、重要な違いも存在します。@AfterThrowingはAOPの一部であり、クラスのメソッドが例外をスローした後に追加の処理を行います。一方、@ExceptionHandlerはSpringフレームワークの機能であり、コントローラ内の特定の例外を捕捉して処理するために使用されます。

@AfterThrowingは、特定のクラス内の複数のメソッドで例外処理の共通のロジックを適用する場合に便利です。一方、@ExceptionHandlerは、コントローラ内で特定の例外に対して個別の処理を行いたい場合に役立ちます。

したがって、どちらのアノテーションを使用するかは、具体的な要件やアプリケーションの設計によります。適切なアノテーションを選択し、それぞれの特性を活用することで、効果的な例外処理を実現できます。

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