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dSPACEAdvent Calendar 2024

Day 3

はじめてのdSPACE ControlDesk

Last updated at Posted at 2024-12-03

はじめに

ControlDeskの初歩的な使い方を簡単にまとめました.
プロジェクトの作成,レイアウトの配置,dSPACE MicroLabBoxのDACとADC周りを使うところまで解説します.
DAC側でLチカ,ADC側でボリュームの値の読み込みを行ってみます.
※Lチカとアナログ値読み込みは後ほど追記します.

前提条件

必要なもの

1. ProjectとExperimentの作成

1. ControlDeskの起動
ControlDeskを起動します.

30_dspace_home.png

2. 新規Projectの作成
ホーム画面にある```New Project + Experiment'''をクリックするか,
メニューからFile > New > Project + Experimentを選択し、プロジェクト名と保存場所を指定してNextボタンをおします.保存場所はファイルアイコンから新規でフォルダを追加できます.
複数名で使用する場合は特に,プロジェクト名はわかりやすいものにしたほうが後々困りません.
31_dspace_folder.png

3. 新規Experimentの作成
Experiment名を設定してNextボタンをクリック.
32_dspace_set_experiment.png

4. ターゲット接続の設定
使用するdSPACEハードウェア(例:DS1202)を選択してNextボタンをクリック.
33_dspace_set_platform.png

5. SDFファイルを選択

  1. Import from file ...をクリック
  2. Simulinkでビルドした後に生成された.sdfファイルを選択
  3. Finishボタンをクリック
    34_dspace_set_sdf.png
    sdfファイルのControlDeskのバージョンが異なるなどのエラーが出なければプロジェクト作成完了です.

2. レイアウトの編集

1. 新規レイアウトの作成
初期はLayout1という名前のレイアウトが自動生成されます.
ここにInstrumentと呼ばれる数値入力ボックスや数値ディスプレイ,プロットを配置していきます.
35_dspace_layout.png

2. Variableの配置
画面下部のVariablesパネルのsimulink_test.sdf > Model Root内にsimulinkで配置したブロック一覧が表示されています.
まず,Constantブロックに対応したInstrumentを生成します.
Constantをクリックすると右側に項目が出現します.その表からレイアウトパネルにドラッグ&ドロップするとInstrumentの種類を選択する画面がでるので,Numeric Inputを選択してください.
画像1.png

数値入力用のInstrumentが生成されました.
37_dspace_variable_dnd2.png

※空のInstrumentを配置してからVariableを連動する手法もあります.

次に,Scopeブロックに対応したInstrumentを生成します.
同様の操作をして今度はNumeric InputではなくDisplayを選択してください.
38_dspace_variable_dnd3.png

この状態で緑のHomeタブ > Go Onlineボタンを押すと値の変更やセンサ値の表示などができるようになります.
計測などが終了したらGo Offlineボタンを押してください.
39_dspace_goonline.png

他に,右側のInstrument Selectorパネルを展開し,レイアウトパネルにドラッグ&ドロップすると様々なInstrumentを配置することができます.
例えば,時系列データを見る場合はTime Plotterを配置して,VariablesからScopeをグラフ内にドラッグ&ドロップします.
42_dspace_timeplotter.png

その後,青い三角Homeタブ > Start Measuringボタンをおすと計測が開始されます.
Stop Measuringボタンを押すとそこで計測終了します.
43_dspace_timeplotter2.png

3. 時系列データ保存

1. 保存

Stop Measuringを押して計測終了した後,Plotter内で右クリックしSave Displayed Data as New Mearumentを選択するとGenerate Measurementというウィンドウが出現します.
Start timeとStop timeに保存したい区間を設定し,OKボタンを押すとProjectタブ > Project名 > Experiment名 > Measurement Dataの中にsdd_001.mf4という項目が生成されます.
その項目の上で右クリックしRename...でファイル名をわかりやすいものに変更しておくことをおすすめします.
例)20241203_hogetest_try1.mf4

2. CSVエクスポート

  1. その項目の上で右クリックしExport...をクリック
  2. 保存したいフォルダに移動
  3. ファイル名を変更する場合は変更し,ファイルタイプをmf4からcsvに変更
  4. Saveボタンをクリック

4. その他の設定項目

1. バッファする時間の設定

Messurement Configurationタブ > Acquisitionを選択した状態でPropertiesタブを開くとMeasurement buffer sizeという項目があります.
Time Plotterなどでシグナルの値を保存できる最大値を意味しています.
デフォルトでは60 sになっているので,計測する時間に合わせて変更してください.

例えば60 sの場合,Start Measuringしてから70秒後にStop Measuringすると最初の10秒分はデータが消失するので気をつけてください.
メモリに余裕がある場合は想定の倍以上確保しておくことをおすすめします.

2. サンプリング周波数の確認

サンプリング周波数はsimulinkのモデル設定で指定しますが,ControlDeskでチェックすることができます.
Measurement Configurationタブ > Acquisition > Platform > HostServicePropertiesにあるSampling periodという項目がサンプリング周期です.

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