はじめに
エンジニア転職してあっという間に2年が経ちました。
ちょうどキャリアの振り返りでもしてみようかなと思っていた矢先にXで素敵なLT会を発見したのですが、所用により参加できないため、血涙を流しながらせっかくなので記事にしたためている次第です。
エッセイな気持ちで書いたので、ラフに読んでもらえたら幸いです。
普段はZennで記事を書いてます。最近全然書いてないけど。
大学〜新卒の就活
弁護士になろうと思って法学部に入りましたが、新司法試験下で弁護士の就職難が叫ばれだした頃で、コスパ悪く感じて目的も無くなってしまい、全然勉強せずにテスト前日に一夜漬けして何とか単位を取る日々でした。
奇跡的に留年せず卒業式では「どうやったらお前が卒業できるんだ・・・」と言われ、「単位を取得したからさ」と答えた瞬間はこれからも僕の人生のハイライトだと思います。
ですがやはりプレッシャーがあったのかたまに留年する悪夢を見ます・・・。
この頃はとにかく音楽が楽しくて、バイト以外は楽器弾いたり作曲したりしていました。
バンドがしたかったので軽音サークルに入りましたが、上下関係とアルハラがめんどくさくてすぐ辞めてしまいました。
ゼミの先輩たちがほとんど営業職に就いている姿を見て、何でもいいからモノづくり系の仕事がいいなとぼんやり思っていて、いざ就活が始まれば音楽系だったり漫画の編集者だったり動画編集者とかそれっぽい職種に応募しましたが、特にアウトプットがあったわけでもなかったのでお祈りをくらいまくり無事(?)営業として働くことになりました。
営業時代
分かりきってましたが、上下関係が苦手すぎたのと人に何かを説明するスキルが弱すぎて、想像を絶するくらい向いてませんでした。
同期はバンバン契約を取る中、一年丸々ボウズで終わるくらい向いてませんでした。
ですが、時間が解決するとはよく言ったもので、仕事にも馴れてボーナスでちょっぴり良い評価をもらえるくらいになり、結婚もして気がつけば約5年経っていました。
思い返せば辛い思い出もめちゃくちゃありますが、社会人としてのマナーだったり、交渉スキルだったり多くの学びがあったので今となっては営業になったことは後悔してません。というよりむしろ良かったと思っています。
またやりたいかと問われたらNoですけどね・・・w
エンジニア転職を考え始める
勤め上げる気もないけど辞めるビジョンも見えない中、弟からエンジニア転職の誘いを受けました。
「プログラミングを学べば自宅で仕事ができて⚪︎⚪︎⚪︎万円稼げるらしい。絶対お前に向いている!!!」と言われましたが、嘘くさい話だしもう家庭もあるし身を固めたかったので半年くらい聞き流していました。
その後、やるかやらないかは決めなくていいから、オススメのエンジニア系Youtuberがいるから動画を見てみてくれと言われて何本か動画を見てみました。
Youtuberの解説が良かったのか何なのか全然覚えてないのですが、忘れかけていたモノづくり系の仕事に就きたいという気持ちが突然フツフツと沸き上がってきました。
ちなみに未経験転職するならフロントエンドエンジニアかバックエンドエンジニアかどちらかがオススメという記事を見て、「バックエンドってなんかよく分からんし画面触る方がわかりやすそうだから」という短絡的な理由でフロントエンドエンジニアを目指し始めます。
学習を始める
よし絶対にエンジニアになるぞ、と急にやる気になり、エンジニアになるならMacが良いと言う弟のアドバイスを受けて、オシャレだからという理由で購入して全く触っていなかったMacBookAirを引っ張り出してきて、オンライン学習サイトでHTMLとCSSから勉強を始めましたが全然理解できず、「本当にエンジニアになれるのかな・・・」とめちゃくちゃ不安になりました。
3ヶ月くらい何となく学習をしましたが、状況は全然変わりませんでした。
教材をなぞる行為にほとんど意味はなく、さっさと自分で手を動かしてアウトプットしないと一生状況が変わらないことをこの時が分かっていなかったわけです。
エンジニア転職に成功する
独学は無理だと判断してプログラミングスクールに通おうと検索してみると、安いところでも30万円程度くらいはすると分かり、もう少し安く済む方法はないかとオンラインメンタリングサービスに辿り着きます。
1ヶ月2〜3万円で、講師から今の実力よりもちょっと上のレベルの課題が出されるのでそれをこなしていき、不明点があればslack上で質問ができる形式だったのですが、このやり方がめちゃくちゃフィットし、半年後にはNuxt.js、TypeScript、Firebaseでポートフォリオを完成しました。
5ヶ月メンタリングしてもらったので、15万円で済みました。(当時のポートフォリオはこちら)
ちなみにWantedlyを使って転職活動をしていましたが、50社受けて受託系企業1社内定、自社開発企業1社内定の結果でした。(ReactかVueを使っている関西圏の会社で調べて出てきた会社はほとんど出したと思います)
大体の会社は未経験であることを理由に書類でお祈りで、その内約半数の会社はいわゆるサイレントお祈りでした。
自社開発の企業は是非来て欲しいと言っていただけましたが、エンジニアとしてというよりは営業経験を活かしてビジネス寄りの職種でのオファーだったので辞退し、受託系企業の内定を承諾することにしました。
なお同時期に弟も転職活動をしていて、200社受けて自社開発2社内定の結果でした。
私は関西圏で転職活動したのに対して弟は関東圏だったのですが、応募できる企業の数の差に驚いたことを覚えています。
そして覚悟はしてましたが、年収は300万近く下がることが分かっていました。
妻に相談したところビックリするくらいどうでも良さそうで、「何とかなるだろうからカマしてこいや」と背中を押されました笑
配偶者に反対されてエンジニア転職を諦めてる人もいらっしゃるそうなので、妻に感謝してもし切れません。
フロントエンドエンジニアとして働き始める
1ヶ月の研修を経て、フロントエンドエンジニアとしてプロジェクトに入りました。
当然全く役に立たないエンジニアなわけですが、とにかく周囲の方が優しくてやりやすいタスクから振ってくれて3ヶ月後くらいには簡単なタスクであれば一人で完結できるくらいまで育てていただきました。
手を挙げたらバックエンドのタスクもやらせてもらえたり、未経験エンジニアにとって最高の環境だったと思います。
お昼休みにはボードゲームするような緩い会社でした。
全くストレスはないし、モノづくりは出来るしエンジニア転職して本当に良かったと既に感じていました。
お金は厳しかったですけどね・・・w
勉強会に参加するようになる
エンジニアの人脈を広げたいなと思い、つながる勉強会と言う勉強会に参加するようになりました。
残念ながら現在はクローズされてしまったのですが、ここでもめちゃくちゃ人に恵まれました。(ちなみに勉強会こそ無くなったものの、現在もみなさんとめちゃくちゃ仲良くさせていただいております。)
エンジニア歴はバラバラでしたが、私よりも少し歴の長い方(≒ほぼ未来の自分)が多く、リアルなお金の話だったりキャリアの話を聞くことが出来て、年収を上げるならタイミング良く転職するのが効率が良さそうという結論に至りました。
歴の浅いエンジニアもしくは未経験からのエンジニア転職を考えている方はキャリアの解像度が桁違いに上がるので是非勉強会に参加することをオススメします。
単に面白い人たちと友達になれるしね!
人脈作りのコツは打算的にならずにコミュニケーションを楽しむことだと思います。
転職の準備を始める
この時点ではエンジニア歴がまだ半年しかなかったので、半年後に転職できるようにやるべきことを決めて準備することにしました。
まず歴1年のエンジニアなのでやはりポテンシャル採用でしかないだろうという見立てをしていたので、ポテンシャルを示すために技術記事を執筆するのとGitHubにリポジトリを作った上で学習の記録を残すようにしていました。
はじめは戦略に則ってフロントの勉強を進めていましたが、脱線しまくってほぼバックエンドの勉強ばっかりしていましたw
転職活動を始める
記事執筆や技術の素振りもある程度こなした頃、並行して転職活動を始めました。
当時の会社に給与以外の不満がなかったため、オファー時にあらかじめ給与提示されるシステムが魅力に感じて転職ドラフトを使っていました。
オファーは月1件くらい来るものの、コーディングテストで落とされたり、最終面接で落とされたりあんまり順調ではありませんでした。
売り手市場とは言いますが、1年弱だとこんなもんかぁ〜と肩を落としていました。
やや香ばしいキャリア戦略ですが、当時はお金を稼ぐのに必死でした・・・笑
ちなみに同時期に弟も転職ドラフトで転職活動を始めましたが、私の倍以上オファーをもらっていました。
エンジニア歴もほとんど同じで経験技術も似通っていたのでおそらく居住地が原因で、ここでも首都圏以外は不利だなと感じました。
内定をもらう
脱線して勉強していたことが功を奏したのか現職からバックエンドエンジニアとして内定をもらうことが出来ました。
めちゃくちゃ面接体験が良く、
- スライドだけで会社説明を行う企業がほとんどでしたが、カジュアル面談時に実際にサービスの画面を共有してくれた。
- 専属のリクルーターの方がついてくれて内定までの各面接でフォローアップがあった。
- ケーススタディ的にコミュニケーションを取りながらの技術試験で実際に働くイメージも湧きやすくその場でフィードバックがあり楽しく終えられた。
といった感じで、絶対ここに入りたいと思っていたので未経験の時の面接以上に緊張しました。
ちなみに他社では10〜15時間程度かかるコーディング試験を課されて特にフィードバックもなくその後の面接を案内されることが多く、一方的に時間だけ取られているような気がしてちょっと苦手でした・・・。
ちなみに面接のタイミングで「コーディング試験どうでした?」と話を振ってみても「ああ、書けてましたよ」みたいなフィードバックしかなかった企業さんもありました。
めちゃくちゃ苦労する
入社してみると周りは経験のあるエンジニアばかりで私は間違いなくぶっちぎり一番スキルのないエンジニアでした。
ここでも人に恵まれて良いチームに配属になったのですが、とにかくお荷物すぎて土日を潰して勉強していました。
3つくらいの新規機能開発&既存機能のバグfixをしていて半年くらい経った頃に何とか一人称で開発できるようになっていました。
今ちょうど入社して一年くらいですが、め〜〜〜ちゃくちゃ濃く経験を積めた一年でした。
今考えても何で入社できたんだろう・・・。しっかりしたコーディング試験だったら落ちてたんじゃないかな・・・。
終わりに
あっという間の2年間だったなあというのが率直な感想ですが、業務が現在進行形でめちゃくちゃ忙しいので気がついたらまた1年経ってるんだろうなと思います。
でも忙しく仕事が出来ていると言うことはエンジニアの仲間入りが出来たのかなとも思えます。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!