この記事はDigital Identity Creative Div. Advent Calendar 2019の3日目です。
さて、ウェブディレクターという日本にしかない職業がありますが、なかなか定義も難しいものです。案件の進行管理や課題管理、はたまた提案書や見積作成、折衝業務をこなしつつ、インフラ構築したりCMS構築したり、バグの原因を見つけたり、コード書いたり、見えない要件を果敢にさばいていくというのが、屈強なウェブディレクターによくあるパターンだと思います。
しかし、最初からそんな人はいないので、この記事ではIT業界未経験でウェブディレクターを目指す人が最初に覚えるべき3つのことを書いていきます。
1. 課題を管理しよう
ディレクターの本質でもある「課題解決」をするために、日々増え続ける課題を管理することが重要です。
現在はRedmineやBacklog、Trelloなどさまざまな課題管理ツールが存在しています。これらのツールを使っても良いですし、エクセルやスプレッドシートでも構いません。重要なことは課題を管理することなのです。
制作チームでは、入力する項目は少なめにしています。
規模がある程度になってくる場合は、Backlogを使用する事が多いです。規模が小さい案件や、課題が少ない場合は、課題管理票がサクサク利用できて便利です。起票日とか起票した人がわからない!という方は、追加すればOKです。
2. スケジュールを管理しよう
進行管理や進捗管理に代表される日付ベースの管理です。なにをいつまでに行うかを計画し、それが実行されているかどうかをチェックします。自分たちの作業だけではなく、クライアントの作業も入れておくと、確認期間が抜けることもなく、いい感じにスケジュールを俯瞰することができます。
また、巷では**WBS(Work Breakdown Structure)**というタイプの進行管理がありますが、あまりおすすめしません。ウォーターフォール型の開発ではとても有効ですが、現在のような圧縮できるところは圧縮して進める開発方法では、概算のスケジュールと、直近3ヶ月の詳細スケジュールがわかれば十分ではないかと思います。
おすすめのツールは、brabioです。操作がとてもかんたんで、スケジュールの変更が簡単にできます。
brabioは本当に使いやすいツールなので、未経験の方でも直感的に利用できます。スケジュールは作ることよりも変更に強いツールがおすすめです。
3. アジェンダを作ろう
クライアントとの会議、社内の会議、それぞれに共通する事柄としてはアジェンダを作って抜け漏れなく会議をしようということです。アジェンダのない会議は開催しない、というくらい自分では徹底することもあります。
というのも、会議は複数人が参加し、参加者の大切な時間を過ごしています。5人で2時間の会議をした場合、5*2=10時間の価値を見出す必要があります。有意義な会議を行うためにも、会議前にアジェンダを作るようにしましょう。
アジェンダは、リスト形式でまとめることで、それぞれの議題の構造化が見えてきます。また、追加や変更しやすいのもリスト型の利点ですね。
参考
- プロジェクト
- todoの確認
- スケジュールの確認
- 課題管理票の確認
- インフラ環境について
- インフラ選定結果のご報告
- ベンチマークのご確認
こんな感じでリストで書いておくと、誰がみても議題がわかりやすくなります。アジェンダに、そのまま議事録を書いていくと便利ですし、Googleドキュメントなら会議終了とともに議事録作成完了→共有ということもできるので大変便利なのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。ウェブディレクターは多忙を極めることも多い職業ですが、案件を回すためには欠かせない人たちです。また、案件を回せない人にディレクションを教えるのではなく、未経験でも案件を回せる素質を持った人を育てるフェーズがつづているいるのも事実です。
デジタルアイデンティティでは、ウェブディレクター、アシスタントディレクターを募集していますので、ご興味を持っていただいた方はぜひぜひご応募をお待ちしております!