MacOSの環境
- オペレーティングシステム: macOS (64-bit)
- ディスク要領: 2.8 GB (IDEツールなどのサイズは含まない)
- ツール: Flutterは下記のコマンドが利用可能であることが必要です
- bash
- curl
- git 2.x
- mkdir
- rm
- unzip
- which
※上記のコマンドは、MacOS標準コマンドです。もしコマンドがない場合はダウンロードしておきましょう。
私はMacbook Pro 16インチにしてbashがインストールされていなかったのでbashをインストールします。
brewコマンドをインストールしていない方はこちらです。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
brewを使ってbashをインストールします。
brew install bash
brewでインストールしたbashは /usr/lacal/bin/bash にあるので、これをログインシェルとして変更する。
/etc/shells の中に /usr/local/bin/bash
を追記する。
sudo vi /etc/shells
chshコマンドでログインシェルとして変更する。
chsh -s /usr/local/bin/bash
Terminalを再度立ち上げたらbashで起動します。
以上で、bashの設定は完了です。
Flutter SDKのダウンロード
-
FlutterSDKの安定したリリースバージョンを入手します。
ここでは最新バージョン(2019/12/10現在)を載せておきます。
flutter_macos_v1.9.1 + hotfix.6-stable.zip
過去のバージョンを入手したい場合はこちらをご覧ください。 -
ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所に解凍します。
今回、私は~/developフォルダの中に解凍したflutterフォルダを置きます。cd ~/develop unzip ~/Downloads/flutter_macos_v1.9.1+hotfix.6-stable.zip
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Flutterツールのパスを通す
export PATH="$PATH:~/develop/flutter/bin"
これだと、新しくTerminalを立ち上げた時にパスがまた初期化されてしまうので、パスを永続化します。
source $HOME/.bashrc
Terminalを再起動し、次のコマンドでパスが通っているか確認します。
echo $PATH
~/develop/flutter/bin が表示されたら永続化されています。
iOSセットアップ
Xcodeインストール
FlutterでiOSアプリを開発するにはXcodeが必要です。
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WebまたはMacAppStoreでXcodeの安定した最新バージョンをインストールします。
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Terminalから次を実行して、新しくインストールされたバージョンのXcodeを使用するようにXcodeのコマンドラインツールを設定します。
sudo xcode-select --switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer sudo xcodebuild -runFirstLaunch
コマンドでXcodeのライセンスに同意します。
sudo xcodebuild -license
spaceで下まで読み、agreeと入力しライセンスに同意します。
iOSシミュレーターをセットアップ
Flutterでの開発をiOSシミュレーターで実行、テストする場合は次の手順を実行します。
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iOSシミュレーターを起動します。
open -a Simulator
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シミュレーターのメニュー[ Hardware ] > [ Device ]で、シミュレーターが64ビットデバイス(iPhone5s以降)を起動しているか確認し、任意のものを起動します。
Androidセットアップ
Android Studioをインストール
- Android Studioをダウンロードし、インストールします。
- Android Studioを起動し、「Android Studio Setup Wizard」を実行します。
これにより、最新のAndroid SDK、Android SDK Platform-Tools、およびAndroid SDK Build-Toolsがインストールされます。
これらはFlutterでAndroid開発をする際に必要です。
Android StudioにFlutterプラグインをインストール
- Android Studioを起動します。
- [ Configure ] > [ Plugins ]
- 検索バーで
flutter
を検索します。 - Flutterをインストール
- インストール後、Android Studioを再起動します。
Androidエミュレーターをセットアップ
Flutterでの開発をAndroidエミュレーターで実行、テストする場合は次の手順を実行します。
- Android Studioを起動します。
- [ Configure ] > [ AVD Manager ] > [ Create Virtual Device... ]
- デバイスを選択し、[ Next ]
私はPixel 3を選択しました。 - システムイメージ(x86やx86_64)を選択し、[ Next ]
私はAPIレベル29のx86を選択しました。 - Emulated Performanceは[ Hardware - GLES 2.0 ]を選択し、[ Finish ]
- 作成したデバイスのAction[ ▶︎ ]でAndroidエミュレーターを起動できます。
Visual Studio Codeのセットアップ
Flutterが使えるIDEツールならなんでもいいのですが、今回はVS CodeでFlutterの環境を整えます。
Visual Studio Codeをダウンロードしてください。
Flutterプラグインのインストール
- VS Codeを起動します。
- サイドメニューのEXTENSIONSでFlutterと検索します。
- 検索結果のFlutterをインストールします。(Dartプラグインもインストールされます)
Flutter Doctorでセットアップを検証
セットアップの検証がOutputで行われます。
検証結果を見て足りないものは対応しましょう。
足りないものについては、何をすれば良いか親切に教えてくれるので解決できます。
- ⌘+Shift+P でコマンドパレットを開きます。
- "doctor"と入力し、Flutter: Run Flutter Doctorを選択してEnterを押します。
Flutterアプリを触ってみる
- VS Codeを起動します。
- ⌘+Shift+P でコマンド、Flutter: New Projectを選択します。
- 今回はテストアプリとして"test_app"(プロジェクト名)を入力し、Enterを押します。
- 保存場所を指定した後に、自動で新規ウィンドウが開かれます。
- プロジェクトが出来上がるまで少し待ちましょう。
- main.dartファイルが勝手に開かれ、サンプルコードが記述されています。
シミュレーターにビルド
- 好きなシミュレーターを起動しましょう。
- 私はiOSのシミュレーターを起動しました。
- シミュレーターが起動できたら、VS Codeの[ デバッグ ] > [ デバッグの開始 ]を選択します。
- Xcodeビルドが始まります。
- ビルドが終了すると、シミュレーターで「Flutter Demo Home Page」というサンプルアプリが開かれます。
ホットリロードを体験
Flutterにはホットリロード機能が搭載されています。
保存をすると再度ビルドをしなくても、自動で反映される機能です。
またホットリロード時に、状態をそのままで反映することができます。
とりあえず、実際に現在開かれているサンプルアプリで試していきましょう。
-
main.dartの23行目の以下を書き換えます。
main.darthome: MyHomePage(title: 'Flutter Demo Home Page'),
-
書き換えた後に、保存をしてみましょう。
main.darthome: MyHomePage(title: 'Test App'),
シミュレーターのアプリに1秒ほどで即反映されます。
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アプリの+マークを何度か押して、表示されている数字を増やしましょう。
この表示されている数字は、状態を持っています。
状態と言っても、グローバルな数字を持っているだけですが、通常はテスト中に再ビルドすると、この状態は初期化されて、0に戻ります。
ですが、Flutterは状態を保ったまま反映を行えます。 -
再度、先ほどの場所を書き換えて、保存してみましょう。
main.darthome: MyHomePage(title: 'Test App Ver2'),
状態を保ったまま反映ができたと思います。
これがFlutterのホットリロードです。
最後に
今回はFlutterの開発環境構築編を書かせていただきました。
どこかの誰かのお役に立てれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。