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Flutterを使ってみよう|環境構築

Last updated at Posted at 2019-12-10

MacOSの環境

  • オペレーティングシステム: macOS (64-bit)
  • ディスク要領: 2.8 GB (IDEツールなどのサイズは含まない)
  • ツール: Flutterは下記のコマンドが利用可能であることが必要です
    • bash
    • curl
    • git 2.x
    • mkdir
    • rm
    • unzip
    • which

※上記のコマンドは、MacOS標準コマンドです。もしコマンドがない場合はダウンロードしておきましょう。
私はMacbook Pro 16インチにしてbashがインストールされていなかったのでbashをインストールします。

brewコマンドをインストールしていない方はこちらです。

/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

brewを使ってbashをインストールします。

brew install bash

brewでインストールしたbashは /usr/lacal/bin/bash にあるので、これをログインシェルとして変更する。

/etc/shells の中に /usr/local/bin/bashを追記する。

sudo vi /etc/shells

chshコマンドでログインシェルとして変更する。

chsh -s /usr/local/bin/bash

Terminalを再度立ち上げたらbashで起動します。
以上で、bashの設定は完了です。

Flutter SDKのダウンロード

  1. FlutterSDKの安定したリリースバージョンを入手します。
    ここでは最新バージョン(2019/12/10現在)を載せておきます。
    flutter_macos_v1.9.1 + hotfix.6-stable.zip
    過去のバージョンを入手したい場合はこちらをご覧ください。

  2. ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所に解凍します。
    今回、私は~/developフォルダの中に解凍したflutterフォルダを置きます。

    cd ~/develop
    unzip ~/Downloads/flutter_macos_v1.9.1+hotfix.6-stable.zip
    
  3. Flutterツールのパスを通す

    export PATH="$PATH:~/develop/flutter/bin"
    

    これだと、新しくTerminalを立ち上げた時にパスがまた初期化されてしまうので、パスを永続化します。

    source $HOME/.bashrc
    

    Terminalを再起動し、次のコマンドでパスが通っているか確認します。

    echo $PATH
    

    ~/develop/flutter/bin が表示されたら永続化されています。

iOSセットアップ

Xcodeインストール

FlutterでiOSアプリを開発するにはXcodeが必要です。

  1. WebまたはMacAppStoreでXcodeの安定した最新バージョンをインストールします。

  2. Terminalから次を実行して、新しくインストールされたバージョンのXcodeを使用するようにXcodeのコマンドラインツールを設定します。

    sudo xcode-select --switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer
    sudo xcodebuild -runFirstLaunch
    

    コマンドでXcodeのライセンスに同意します。

    sudo xcodebuild -license
    

    spaceで下まで読み、agreeと入力しライセンスに同意します。

iOSシミュレーターをセットアップ

Flutterでの開発をiOSシミュレーターで実行、テストする場合は次の手順を実行します。

  1. iOSシミュレーターを起動します。

    open -a Simulator
    
  2. シミュレーターのメニュー[ Hardware ] > [ Device ]で、シミュレーターが64ビットデバイス(iPhone5s以降)を起動しているか確認し、任意のものを起動します。

Androidセットアップ

Android Studioをインストール

  1. Android Studioをダウンロードし、インストールします。
  2. Android Studioを起動し、「Android Studio Setup Wizard」を実行します。
    これにより、最新のAndroid SDK、Android SDK Platform-Tools、およびAndroid SDK Build-Toolsがインストールされます。
    これらはFlutterでAndroid開発をする際に必要です。

Android StudioにFlutterプラグインをインストール

  1. Android Studioを起動します。
  2. [ Configure ] > [ Plugins ]
  3. 検索バーでflutterを検索します。
  4. Flutterをインストール
  5. インストール後、Android Studioを再起動します。

Androidエミュレーターをセットアップ

Flutterでの開発をAndroidエミュレーターで実行、テストする場合は次の手順を実行します。

  1. Android Studioを起動します。
  2. [ Configure ] > [ AVD Manager ] > [ Create Virtual Device... ]
  3. デバイスを選択し、[ Next ]
    私はPixel 3を選択しました。
  4. システムイメージ(x86やx86_64)を選択し、[ Next ]
    私はAPIレベル29のx86を選択しました。
  5. Emulated Performanceは[ Hardware - GLES 2.0 ]を選択し、[ Finish ]
  6. 作成したデバイスのAction[ ▶︎ ]でAndroidエミュレーターを起動できます。

Visual Studio Codeのセットアップ

Flutterが使えるIDEツールならなんでもいいのですが、今回はVS CodeでFlutterの環境を整えます。
Visual Studio Codeをダウンロードしてください。

Flutterプラグインのインストール

  1. VS Codeを起動します。
  2. サイドメニューのEXTENSIONSでFlutterと検索します。
  3. 検索結果のFlutterをインストールします。(Dartプラグインもインストールされます)

Flutter Doctorでセットアップを検証

セットアップの検証がOutputで行われます。
検証結果を見て足りないものは対応しましょう。
足りないものについては、何をすれば良いか親切に教えてくれるので解決できます。

  1. ⌘+Shift+P でコマンドパレットを開きます。
  2. "doctor"と入力し、Flutter: Run Flutter Doctorを選択してEnterを押します。

Flutterアプリを触ってみる

  1. VS Codeを起動します。
  2. ⌘+Shift+P でコマンド、Flutter: New Projectを選択します。
  3. 今回はテストアプリとして"test_app"(プロジェクト名)を入力し、Enterを押します。
  4. 保存場所を指定した後に、自動で新規ウィンドウが開かれます。
  5. プロジェクトが出来上がるまで少し待ちましょう。
  6. main.dartファイルが勝手に開かれ、サンプルコードが記述されています。

シミュレーターにビルド

  1. 好きなシミュレーターを起動しましょう。
  2. 私はiOSのシミュレーターを起動しました。
  3. シミュレーターが起動できたら、VS Codeの[ デバッグ ] > [ デバッグの開始 ]を選択します。
  4. Xcodeビルドが始まります。
  5. ビルドが終了すると、シミュレーターで「Flutter Demo Home Page」というサンプルアプリが開かれます。

ホットリロードを体験

Flutterにはホットリロード機能が搭載されています。
保存をすると再度ビルドをしなくても、自動で反映される機能です。
またホットリロード時に、状態をそのままで反映することができます。
とりあえず、実際に現在開かれているサンプルアプリで試していきましょう。

  1. main.dartの23行目の以下を書き換えます。

    main.dart
    home: MyHomePage(title: 'Flutter Demo Home Page'),
    
  2. 書き換えた後に、保存をしてみましょう。

    main.dart
    home: MyHomePage(title: 'Test App'),
    

    シミュレーターのアプリに1秒ほどで即反映されます。

  3. アプリの+マークを何度か押して、表示されている数字を増やしましょう。
    この表示されている数字は、状態を持っています。
    状態と言っても、グローバルな数字を持っているだけですが、通常はテスト中に再ビルドすると、この状態は初期化されて、0に戻ります。
    ですが、Flutterは状態を保ったまま反映を行えます。

  4. 再度、先ほどの場所を書き換えて、保存してみましょう。

    main.dart
    home: MyHomePage(title: 'Test App Ver2'),
    

    状態を保ったまま反映ができたと思います。
    これがFlutterのホットリロードです。

最後に

今回はFlutterの開発環境構築編を書かせていただきました。
どこかの誰かのお役に立てれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。

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