はじめに
個人的に気になったことについてまとめます。
生成AIを利用して、課題を取り組むことについての文部科学省はどのように考えているのでしょうか?
学生的な観点からみると、勉強の過程で生成AIを利用することは非常に有用であると思います。検索や計算などの過程を飛ばし、いち早く答えに導いてくれる生成AIは、部活や日常生活を過ごす学生にとってこれ以上ないほど頼もしい存在であると思います。しかしその反面、なんでも生成AIに頼りきりとなってしまいそうで、小さな不安も残ります。
そんな生成AIについて...2023年5月7日、文部科学省は大学や高等専門学校(以下「大学・高専」)における「声明」を発表しました。ChatGPTなどの高度な生成AIの利用が急増する中、教育活動への影響とその対策について言及していいます。
文部科学省からの声明
以下、引用。
昨今、ChatGPT等に代表される高度な生成AIの利用者が急増しており、大学・高等専門学校(以下「大学・高専」という。)についても、教育活動における活用可能性やリスクなど正負両面の影響も指摘されているところです。これに対し、多くの大学・高専では、既に生成AIの教学面の取扱いに関する指針や考え方等の策定も進められています。
大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについては、それぞれの教育の実態等に応じ、今後の状況変化を踏まえて指針等の内容を見直すことを含め、主体的に対応いただくことが重要と考えています。文部科学省においては、大学・高専の対応の参考となるよう、既に各大学において策定されている指針等の内容や有識者の見解等を踏まえ、生成AIに関して利活用が想定される場面例や留意すべき観点等についてとりまとめ、各大学・高専に周知しましたので、お知らせします。
ざっくりとまとめると、声明の内容は以下の通りです。
・教育活動への影響:
生成AIの利用が教育活動に与えるプラスとマイナスの影響について言及。
利用の増加に伴う利点(例:教育の効率化、革新)とリスク(例:学術的な誠実性の懸念、依存の危険)を認識。
・各大学・高専の対応:
各教育機関がそれぞれの実態に応じて、主体的に対応することの重要性。
・指針の策定と見直し:
既に策定されている指針を基に、今後も見直しや新たな指針の策定が必要。
・参考資料の提供:
文部科学省は各大学・高専の参考となるよう、生成AIの利活用場面例や留意すべき観点をとりまとめ、周知。
最後に
声明が発表されたのは一年前です。
これらを踏まえて、今後どのように教育周りのAI事情が動いていくか...とても気になります。
引用:「文部科学省ホームページ:大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2023/mext_01260.html