まとめ
Azure DevOpsに対して、クエリでASOF句を書くことで過去の状態を取得することができる。
ASOF句を含むクエリを書き、実行する簡単な方法の一つとして、Azure CLIを用いる方法がある。
Azure CLIを用いてクエリを実行すると、結果がJSONで取得できる。
はじめに
Azure DevOpsでは、Work Itemごとに変更履歴を持っており、個々のWork Itemの過去の状態であればUIから確認することが可能です。しかし、この方法である時点で複数のWork Itemがどのような状態だったかを確認するには、複数のItemを見ていく必要があり、現実的ではありません。
Azure DevOpsのクエリは内部的にはWIQLという言語で記述されており、APIなどでは直接WIQLでクエリを指定することも可能です。
WIQLではASOF句が定義されており、これを用いることで指定した時点でのWork Itemの値を取得することができます。
本稿では、Azure CLIからクエリを実行することで過去の状態を取得する方法を説明します。
事前準備
- Azure CLIをインストールします。
Azure CLI をインストールする方法 | Microsoft Learn
手順
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Azure DevOpsにログインします。
az devops login --org https://dev.azure.com/xxxxx
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クエリを実行します。
az boards query --org https://dev.azure.com/xxxxx --wiql "クエリ"
こうすることで、クエリの実行結果がJSONで返されます。例えばこれをファイルにリダイレクトし、JSONビューワなりで開くことで結果を確認することができます。